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東出昌大主演×佐藤泰志原作『草の響き』、奈緒&大東駿介ら共演キャスト発表

映画

映画『草の響き』(上段左から)奈緒、大東駿介(下段左から)Kaya、林裕太、三根有葵
映画『草の響き』(上段左から)奈緒、大東駿介(下段左から)Kaya、林裕太、三根有葵(C) 2021 HAKODATE CINEMA IRIS

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東出昌大

奈緒

大東駿介

 俳優の東出昌大が主演する映画『草の響き』の追加キャストとして、女優の奈緒、俳優の大東駿介の出演が発表された。それぞれ心を病んだ主人公を支える妻と友人の役を演じる。

【写真】「奈緒」フォトギャラリー

 函館出身の作家・佐藤泰志の小説を映画化した本作は、心に失調をきたし、妻とふたりで故郷の函館へ戻ってきた主人公・工藤和雄(東出)が、医師に勧められるまま治療のため街を走り始め、やがて平穏を見いだしていく物語。数々の映画賞を受賞した『きみの鳥はうたえる』(2018)に続き、函館の映画館シネマアイリス代表・菅原和博によるプロデュースのもと、佐藤没後30年企画として製作された。

 奈緒が演じるのは、心を病んだ和雄を理解しようと努める妻・純子役。主演の東出との繊細な演技で、原作にはなかった夫婦の崩壊と再スタートというテーマを描く。

 奈緒は「何故そんなに脆いのか、走り続けることに意味があるのか。この主人公を理解することを諦めたくないと思いました。そんな自分が彼を1番そばで理解しようとする純子と重なり、私は函館に向かいました。『私は私でいれば良い』と気づかせてくれた函館での苦しくもこのうえなく大切な時間に、心から感謝しています」とコメントしている。

 大東が演じるのは、傷つきながら故郷に戻ってきた和雄に寄り添う友人・佐久間研二役。

 大東は「まさか映画館に当たり前に行けなくなる日が来るなんて思わなかった。まさか大切な友が突然逝ってしまうとは思わなかった。自分自身なかなか処理しきれない感情にあったまさにそんなとき、この作品と出会え、函館の映画館シネマアイリス菅原氏のもと、函館出身の小説家、佐藤泰志氏の作品を、全編函館で映画を撮れた時間はとても濃密で贅沢で救いでした。心を病んだ友を支える役を通して、心の奥底と深く向き合う時間は、函館の空気も相まって、冷たく辛くあたたかく優しい時間でした」と撮影を振り返る。

 このほか、和雄が街を走る中で出会い、心を通わせていく若者たちを、スケーターとしても活躍中で本作が本格的な演技初挑戦となったKayaや、林裕太、三根有葵が演じる。

 映画『草の響き』は、今秋全国公開。

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