伊藤万理華「真っ暗になった」 コロナ禍で撮影中断した主演作への思い語る
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元乃木坂46で女優の伊藤万理華が14日、都内で行われた主演映画『サマーフィルムにのって』の特別試写会イベントに金子大地、小日向星一らとともに出席。コロナ禍に敢行された撮影を振り返り、作品への浅からぬ思いを語った。
【写真】シックなドレスで登場した伊藤万理華、全身ショット 『サマーフィルムにのって』特別試写会イベントの様子
本作は、松本壮史が長編映画初監督を務めたオリジナルの学園青春ストーリー。時代劇を愛し、映画部に所属する高校3年生のハダシ(伊藤)が、武士役にぴったりな凛太郎(金子大地)に出会い、文化祭でのゲリラ上映を目指す。青春全てをかけた映画作りの中で、ハダシは凛太郎へほのかな恋心を抱き始めるが、彼は未来からやってきたという秘密があって…。
伊藤は、撮影を振り返って「キャラクターたちが同じものに向かって映画作りに励んでいくのは、リアルにも言えること。私たちが『サマーフィルムにのって』に向かって同じ方向へ走るために、まずは仲良くなるのが大事だなと思った」と説明。「役作りというより、とにかく皆と喋って同じ思いかどうか確かめることを重視した」と明かした。
そんな撮影は、コロナ禍で一時中断。伊藤は「自分にとって(本作が)すごく特別なものだった。中断になったのが1番のピークで、皆で仲良くなって編集するシーンだった。やっと皆がひとつになって、『絶対この作品はいいものになる!』と思っていたときに中断だと言われた。けっこう真っ暗になった。(劇中で)凛太郎が語る『未来に映画はない』という状況とこんな風にリアルに重なるんだ、とすごく考えました」と話した。
本作に関して金子は「この作品はこれからも残り続ける作品だと思う」と手応えを口にして、「誰かのバイブルになれば」と述べた。また、耳の良い録音担当・駒田役の小日向は、役とは打って変わって「小さい頃に中耳炎をやり過ぎて、耳がちょっと良くないです」と自虐、会場の笑いを誘った。
イベントには伊藤、金子、小日向の他に河合優実、祷キララ、ゆうたろう、池田永吉、篠田諒、甲田まひる、板橋駿谷、松本壮史監督が出席。世界各国の国際映画祭で上映が決まったことが発表された。
映画『サマーフィルムにのって』は、8月6日より全国公開。