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大竹しのぶ、エリート医師役でロンドン発の話題作に挑む 『ザ・ドクター』上演決定

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舞台『ザ・ドクター』主演の大竹しのぶら、オールキャストビジュアル
舞台『ザ・ドクター』主演の大竹しのぶら、オールキャストビジュアル

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 女優の大竹しのぶが主演し、演出を栗山民也が手掛ける舞台『ザ・ドクター』が11月に東京・PARCO劇場で上演されることが決定。大竹は、あらゆる社会問題に直面するエリート医師役を演じる。

【写真】主演の「大竹しのぶ」フォトギャラリー

 本作品は、1912年に発表されたシュニッツラーの『Professor Bernhardi(ベルンハルディ教授)』を、ロンドンのアルメイダ劇場のアソシエイトディレクターであるロバート・アイクが2019年に翻案し、自ら台本を手がけて演出した現代劇。医療研究所の所長でありエリート医師のルースが、ある少女の死をきっかけに、宗教、ジェンダー、階級差など、あらゆる社会問題に直面し、医師としての自分を見つめ直していく姿が描かれる。

 アルメイダ劇場で開幕するやいなや連日SOLD OUTを記録。ザ・ガーディアンをはじめ各紙で最高評価で絶賛され、翌2020年には英国で最も権威あるローレンス・オリヴィエ賞で「Best New Play(作品賞)」「Best Actress(女優賞)」のノミネートを始め、イギリス演劇賞各賞に輝いている。

 そんな本作が日本初上陸。PARCO劇場オープニング・シリーズ『ゲルニカ』を第28回読売演劇大賞優秀作品賞に導いた栗山を演出に迎え、舞台『ピアフ』で第49回菊田一夫演劇賞、『フェードル』で第52回紀伊国屋演劇賞を受賞するなど、名実ともに日本を代表する女優となっている大竹が主人公ルース役を演じる。

 2年前に友人に勧められロンドンで本作を観劇し、「言葉もわからないのに、主演女優に目が釘付けになり、11人の出演者の細やかな表情に引き込まれ続けた」という大竹は、「まさかその役を自分がやるなんて。あのエネルギーを、美しさを、再現できる様に、皆で頑張っていきます」とコメント。

 一方、本作について「医学と宗教、そして歴史認識、アイデンティティ、人種、ジェンダー、資本主義の罠などの多くの問題群が、まるで現代の病を鋭利に切り取ったモンタージュのように映し出される」と評した演出の栗山は、「この作品の稽古は、きっとこの息苦しいまでの協奏とぶつかり合いの時間を、じっと見つめる作業から始まるだろう」とメッセージを寄せた。

 なお本作には、大竹のほか、橋本さとし、村川絵梨、橋本淳、宮崎秋人、那須凜、天野はな、久保酎吉、明星真由美、床嶋佳子、益岡徹という、11名の実力・人気を兼ね備えた俳優達が出演することも発表された。

 舞台『ザ・ドクター』は11月4日より東京・PARCO劇場にて上演。そのほか10月の埼玉公演を皮切りに、12月には兵庫、豊橋、松本、北九州で上演。

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