平和への願い―『映画 太陽の子』、福山雅治が歌う主題歌に乗せたInspire Movie解禁
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俳優の柳楽優弥、三浦春馬さん、女優の有村架純が共演する『映画 太陽の子』より、福山雅治が手がけた主題歌「彼方で」に乗せた特別映像が解禁された。柳楽演じる修、有村演じる世津、三浦さん演じる裕之の3人の思いや絆にスポットを当て、彼らが未来へ向けて駆け抜けた300日の日々を紡いでいる。
【動画】アンジュム・アグラマが手掛けた『映画 太陽の子』Inspire Movie
本作は、太平洋戦争末期に海軍からの密命を受け京都帝国大学・物理学研究室が行っていた「F研究」と呼ばれる新型爆弾開発の事実を基に、時代にほんろうされた戦時下の研究者の苦悩と青春を描く群像劇。極秘任務に携わる科学者・修を柳楽、幼なじみの世津を有村、修の弟で戦地で心に傷を負った軍人・裕之を三浦さんが演じる。
特別映像では、波間を漂うボートの上でどこか遠くを見つめる主人公・修(柳楽)の姿が映し出され、音楽がスタート。修と、幼なじみの世津(有村)、修の弟・裕之(三浦さん)の3人で過ごすひと夏を切り取った映像とは対照的に、時折挟みこまれる戦時中の記録映像が、戦争の悲惨さや人類の愚かさを突きつける。最後は、「いっぱい未来の話しよう」と固く手をつなぎ合う3人の姿で締めくくられる。
本作は日本とハリウッドのキャスト&スタッフが集結した日米合作映画としても話題になっているが、特別映像でも国を超えたコラボレーションが実現した。編集を手がけたのは、MTVビデオミュージックアワードにノミネートされ、8億回を超える再生数を叩き出したマシュメロの「Happier」のミュージックビデオや、MGM製作『スターゲイト オリジンズ』シリーズなどを手掛ける、アンジュム・アグラマ。ロサンゼルス出身のアグラマは、かねてより親交があったプロデューサーの森コウづてで見た本作に大きな感動を覚え、今回のミュージック動画の制作を買って出た。
今回の映像について、アグラマは「この映画は個人的な問題と世界規模での問題、両方のバランスが上手くとれており、シュウ、ヒロユキ、セツの挑戦と夢に向かう姿に共感することができ、とても楽しむことができました。『彼方で』は、本作の主人公が体験する愛、ノスタルジア、喪失という生身の感情を完璧に捉えているため、編集者としての私の仕事は非常に苦労の少ないものでした。歴史的にとても重要な時代を背景に、シュウ、ヒロユキ、セツの人生の個人的な側面を中心にこのビデオを形作ることができ、とても嬉しく思います」と語っている。
森は「この映画は主題歌『彼方で』があってこそ完成されており、曲の大切さを考えた時に、曲単体で何か形として残したいと思いました。『彼方で』が持っている意味とメッセージを捉えた時に、本作で描かれる若者たち三人の物語を、この曲を通して伝えたいと思いました」と制作の意図を語り、「今回の日米合作はとても高いレベルで、そのクオリティを考えた時に、今回の動画には技術と情熱とを併せ持つクリエイターが必要で、独特のエッジを持つアンジュムさんがまっさきに浮かびました」と明かした。
『映画 太陽の子』は、8月6日より全国公開。