B・カンバーバッチ、ほんの数シーンのために丸坊主&10キロ減量 『クーリエ』激やせ本編映像解禁
俳優のベネディクト・カンバーバッチが主演を務める映画『クーリエ:最高機密の運び屋』より、本編映像が解禁された。スパイ容疑で監禁され、激やせした主人公グレヴィル・ウィン(ベネディクト・カンバーバッチ)が、愛妻と面会を果たすシーンが映し出されている。
【動画】B・カンバーバッチ、役作りで丸坊主&激やせ! 『クーリエ:最高機密の運び屋』本編映像
本作は、キューバ危機の舞台裏で繰り広げられた知られざる実話を基に、核戦争回避のために命を懸けた男たちの葛藤と決断をスリリングに描く、迫真のスパイ・サスペンス。
今回解禁された本編に映るのは、激やせし、丸坊主になったベネディクト・カンバーバッチの姿。肉体的にも精神的にも虐待され、残飯にも劣る食事しか口にできない日々を経たウィンのシルエットはまるで髑髏のよう。「大酒飲みで体の緩んだ中年男」と言われていた敏腕セールスマン時代の面影はなく、収容所で過ごした期間がいかに過酷だったのかが一目で分かるショッキングな映像になっている。
収容所の場面はわずかだが、カンバーバッチはリアリティを追求するために頭を丸刈りにし、約10キロにも及ぶ体重の減量を敢行。さらに、本作の撮影から時間をおかずに映画『ドクター・ストレンジ・イン・マルチヴァース・オブ・マッドネス』(2022年公開予定)に参加する必要があり、すぐに通常の体型に戻さなければいけなかったという。
自らを追い込んだ理由について、カンバーバッチは「映画ではたった数シーンにしかならないのにと思うでしょうが、当時のグレヴィル・ウィン氏の写真を見ると、彼が人生のはるかに長い期間、耐え忍んできた真実を尊重する以外に選択肢はないと思ったんです」と、史実をベースにした作品ならではの使命感を語る。
減量は健康的な方法で行われ、「すべてを削ぎ落として体を筋肉で縮めようとしました」と明かしているが、筋肉を削らなければならない時もあったという。「それはとても嫌な経験でした。意識が混濁し、脱水症状を起こし、常に空腹を感じる。感情的にも肉体的にも非常に傷つきやすくなる」と、壮絶なダイエットを振り返る。
「10キロの減量へと至るすべてのプロセスが、収容所での日々を何年も何カ月も耐えてきたであろうグレヴィル・ウィンのキャラクター作りにおいて非常に役立ちました」と話すカンバーバッチの役者魂を込めた変貌によって、本作は真に迫る内容に仕上がった。
映画『クーリエ:最高機密の運び屋』は現在公開中。