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『最後の決闘裁判』新星ジョディ・カマーに注目 本ポスター&場面写真到着 

映画

 マット・デイモン、アダム・ドライバー、ベン・アフレックが出演するリドリー・スコット監督最新作『最後の決闘裁判』より、スコット監督の新ミューズとして注目を集める新星女優ジョディ・カマーを捉えた本ポスターと場面写真が解禁された。

【写真】『最後の決闘裁判』リドリー・スコットの新ミューズ、ジョディ・カマー

 本作は、百年戦争の最中にあった中世フランスで、1386年に実際に執り行われいまだに真相不明な史上最後の“決闘裁判”を映画化した歴史ドラマ。本作で脚本も担当したマットとベンは、執筆にあたり黒澤明監督作『羅生門』(1950)から影響を受けたことを明かしており、事件を告発した被害者、被害者の夫、訴えられた容疑者の登場人物3人の視点で描かれる。

 騎士ジャン・ド・カルージュ(マット)の妻マルグリットは、夫の旧友ル・グリ(アダム)に乱暴されたと訴える。しかしル・グリは無実を主張し、目撃者もいない。真実の行方は、夫と被告による生死を賭けた“決闘裁判”に委ねられる。それは、勝者は正義と栄光を手に入れ、敗者はたとえ決闘で命拾いしても罪人として死罪になることを意味していた。そしてもし夫が負ければ、マルグリットまでもが偽証の罪で火あぶりの刑を受けることになる…。

 本作で女性が声を上げることのできなかった時代に立ち上がり、裁判で闘うマルグリットを力強く演じるのは、ドラマ『キリング・イヴ/Killing Eve』のヴィラネル役で2019年のエミー賞主演女優賞と英国アカデミー賞主演女優賞を受賞した注目の新星ジョディ・カマー。イギリス出身のジョディは、ライアン・レイノルズ主演映画『フリー・ガイ』(2020)でそれぞれ全く異なる一人二役を演じ観客を魅了。スコット監督の次回作『Kitbag(原題)』でホアキン・フェニックスと共演することも決定しており、『エイリアン』シリーズでブレイクしたシガニー・ウィーバーを彷彿とさせる、スコット監督の新ミューズと目される次世代女優だ。

 本作の題材となった決闘裁判は、男性側の視点でしか記録や資料が残されておらず、マットとベンはこれまで抜け落ちていたマルグリットの視点を描くためには女性の脚本家が必要だと判断。『ある女流作家の罪と罰』で第91回アカデミー賞の脚色賞にノミネートされた脚本家ニコール・ホロフセナーをチームに参加させ、さらにジョディも脚本会議に出席させた。ジョディは当時を振り返り「この三人の脚本家に会議に招待されて、意見を聞かれ、どうしたいのか、どう感じるかということを聞かれ、それをとても大事にしてもらった」と、先日行われたヴェネチア国際映画祭で明かしている。

 そんなジョディの本作での演技について、カルージュとル・グリの運命を揺さぶる主君ピエール伯役を演じたベンは「自分のキャラクターを演じるだけでなくて、まずマットの視点の中にいる彼女を演じる。そして今度はアダムの役の視点の中にいる彼女を演じる。そして最後に自分自身をその全体性を理解しながら演じる。そしてそのどれも他があるということを悟られてはいけない。観客にそれが事前に知られてもいけない。それはものすごい才能を求められ、そうできたことがとてもすばらしく、力強い結果を生んでいる。この映画がうまくいくもいかないもすべてジョディの演技にかかっているということ。針の穴を通すような演技の力!」と惜しみない賛辞を贈っている。

 ジョディは撮影を振り返り「それぞれの視点において、観客がキャラクターの語っていることを本当に信じられるということがとても重要であり、そのように演じることがわたしたちにとっても楽しいことでした。時には頭が少しクラクラにもなりましたよ。3つの異なる視点を、すべて同じ日に撮影することもありましたから!」と語っている。

 本ポスターは、毅然として立つマルグリットを中心に配置し、その周りをカルージュ、ル・グリ、そして彼らの運命を揺さぶる主君ピエール伯(ベン)が取り巻くデザイン。背景には暗雲が立ち込め、甲冑に身を包んだ二人が戦う姿も描かれており、決闘裁判の行く末を案じさせるビジュアルとなっている。

 映画『最後の決闘裁判』は10月15日より全国公開。

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