『クワイエット・プレイス』ミリセント・シモンズがヘレン・ケラーに! サリバン先生はレイチェル・ブロズナハン

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大ヒットホラー映画『クワイエット・プレイス』でブレイクしたミリセント・シモンズが、新作映画『Helen & Teacher(原題)』でヘレン・ケラーに扮することが明らかになった。ヘレンを指導したことで知られるサリバン先生を、『マーベラス・ミセス・メイゼル』のレイチェル・ブロズナハンが演じるという。
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ミリセントは、『クワイエット・プレイス』で聴覚障害のある長女リーガンを演じて大ブレイク。自身も聴覚障害があり、Varietyによると、ヘレン・ケラーの遠い親戚にあたるという。
自伝を元にしたヘレン・ケラーの物語はこれまで何度も舞台化、映像化されており、ウィリアム・ギブソンの戯曲『奇跡の人』が特に有名。1979年には『大草原の小さな家』のメリッサ・ギルバート主演の映画『奇跡の人』が公開され、2000年にはディズニーチャンネルでテレビ映画も放送されている。しかしいずれも聴覚障害のない俳優が演じており、ミリセントのキャスティングは流れを変えるものとなりそうだ。
『Helen & Teacher』は、レティシア・ミクレスとウォッシュ・ウェストモアランドが、ヘレン・ケラー・ナショナル・センターのチームと相談を行い、仕上げたオリジナル脚本を元に映画化。ウェストモアランドはメガホンを取った『Quinceanera(原題)』がサンダンス映画祭でグランプリと観客賞をダブル受賞し、監督作『アリスのままで』は、主演のジュリアン・ムーアがアカデミー賞主演女優賞を獲得。両作品とも人間の尊厳・意義・自由などを推進する脚本へ贈られるヒューマニタス賞を受賞している。
物語の舞台は、1900年代初頭。ハーバード大学のラドクリフ・カレッジに在学中の、激動の年代が中心に描かれる。当時ヘレンは急激に世界観が広がり、男性との交際に興味を抱き始めたことで、保守的なサリバン先生と対立してしまう。そしてサリバン先生が若く聡明な編集者ジョン・マーシーからプロポーズを受けたとき、二人の関係に緊張が走り、友情が危機に陥るという。
ウェストモアランドは声明を発表し、「多くの方は、ヘレン・ケラーの幼少期の物語しか知らないと思います。『Helen & Teacher』では、彼女が世界を変えるような政治的知見を得た20代が描かれます」とコメントしている。
2022年夏から撮影開始予定。