アレック・ボールドウィン主演映画の撮影現場で銃の暴発 女性撮影監督が死亡、監督がけが
アレック・ボールドウィン主演のウェスタン映画『Rust(原題)』の撮影現場で、撮影用の銃が暴発し、撮影監督が亡くなる不幸な事故が発生したという。
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Deadlineによると、米ニューメキシコ州のボナンザ・クリーク牧場で撮影中、アレックが手にしていた撮影用の銃が暴発し、監督のジョエル・ソウザと撮影監督のハリーナ・ハッチンズさんに当たる事故が発生した。
サンタ・フェ郡保安官事務所の発表によると、人が撃たれたと通報があったのは、現地時間の13時50分頃。ハリーナさんはヘリコプターでニューメキシコ大学病院へ搬送されたものの、死亡が確認された。ソウザ監督は救急車でクリストス・セント・ヴィンセント・リージョナル・メディカル・センターに搬送されたという。
関係者の話では、事故が起きたのはリハーサル中で、男性は肩を負傷し、女性は腹部を負傷。女性は手術のために、ヘリコプターで病院へ搬送されていたそうだ。
同作の広報担当者は声明を発表し、「本日ニューメキシコ州の撮影現場で、撮影用の銃が暴発しする事故が発生しました。二人のスタッフが病院へ搬送され、治療を受けています。撮影は現在中断しています。キャストとクルーの安全確保が優先事項です」とコメントを出している。
現場となったボナンザ・クリーク牧場は、西部劇の撮影地として知られる。地元の報道によると、現在セットは封鎖され、古い教会は閉鎖されているという。
『Rust』は、アレックとソウザ監督の手掛けた物語を元に映画化。アレックのほか、『ヴァイキング 〜海の覇者たち〜』のトラヴィス・フィメルや『スーパーナチュラル』のジェンセン・アクレス、『グッド・ボーイズ』のブレイディ・ヌーン、『タイタニック』のフランシス・フィッシャーらが出演。アレックはプロデューサーも務める。
撮影現場で空砲が暴発し死亡事故が起きたのは、これが初めてではない。1984年には、『トップモデル諜報員 カバー・アップ』の撮影現場で、俳優のジョン=エリック・ヘクサムが誤って頭部を撃ち死亡。1993年には、ブルース・リーの息子としても知られるブランドン・リーが、『クロウ/飛翔伝説』の撮影現場で同じく腹部に銃弾を受け亡くなっている。双方とも事故であるとの判断が下されている。