宮沢りえ×寺島しのぶ、山崎豊子原作『女系家族』でW主演 愛人vs総領娘の争い勃発
女優の宮沢りえと寺島しのぶがダブル主演する2夜連続ドラマスペシャル 山崎豊子『女系家族』が、テレビ朝日系にて今冬放送されることが決まった。2人は初共演。
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1963年に山崎豊子によって書かれた小説を実写化する本作は、大阪・船場で四代続く“女系筋”の老舗木綿問屋を舞台に、莫大な遺産を前に行われる三姉妹の壮絶な駆け引きや、愛人が現れたことへの怒りと焦りなど、人間の欲望と嫉妬を赤裸々に描く。
老舗木綿問屋・矢島商店の当主・矢島嘉蔵が亡くなり、その莫大な遺産を巡って、総領娘・藤代を筆頭とした女三姉妹による醜くもし烈な争いが繰り広げられようとしていた。そこに突然明らかになる、当主がひた隠しにしてきた愛人・浜田文乃の存在。遺言状に「なにとぞよしなにお取り計らいを」と記されていたことから、複雑な人間模様の糸が絡まりながら物語が進んでいく-。
遺産を巡り、激しくも静かな戦いが巻き起こる矢島家。その渦のど真ん中に座するのが、矢島家当主・嘉蔵の愛人・浜田文乃と、嘉蔵の長女で総領娘の藤代という2人の女性だ。文乃を演じるのは、テレビ朝日のドラマ初主演となる宮沢りえ。そして矢島家の総領娘・藤代を寺島しのぶが演じる。
脚本・監督を務めるのは、数々の名作ドラマを手掛け、近年は映画界でも活躍し、紫綬褒章、旭日小綬章を受章した巨匠・鶴橋康夫。
宮沢は、今回演じた浜田文乃について「物語に大きく渦巻いているのは『遺産相続』ではあるのですが、文乃にとっては嘉蔵さんとの心のつながりが全ての原動力。物語の中ではそれほど多くは描かれない“文乃と嘉蔵さんとの関係性”を常に想像し、その関係性に満たされている人間だということを忘れないようにしながら演じようと思いました。文乃が嘉蔵と過ごした時間、嘉蔵から受けた愛を自分の中で培養していた気がします」と話す。
一方、寺島は「藤代という女性は、もしかしたら父親の愛情をそれほどもらえていなかったのではないかなと感じたんです。だけどもその中で“長女”“総領娘”という立場でいなくてはならず、上手いやり方もわからないまま立ち回らなくてはいけない――もともと“総領娘”に適していない女性だから、なおさら一番、二番、三番といった序列にこだわってしまうんじゃないかと思うんです」とした上、「嘘がつけなくてまっすぐすぎて、あんまり上手く生きていないな、というところは藤代と私は似通っているところかもしれません」と語っている。
2夜連続ドラマスペシャル 山崎豊子『女系家族』は、テレビ朝日系にて今冬2夜連続放送。