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のん脚本・監督・主演映画『Ribbon』、予告編解禁 主題歌はサンボマスター

映画

 のんが脚本・監督・主演を務める映画『Ribbon』が、2022年2月25日より公開されることが決定。予告編が解禁されたほか、主題歌がサンボマスターの書き下ろしによる楽曲「ボクだけのもの」に決まったことも発表された。

【動画】映画『Ribbon』予告編

 のんが監督を務める初の劇場長編作品となる本作は、コロナ禍により未来を奪われた美大生の再生の物語。表現のすべを奪われ、自分のやるべきことを見つけだせずに葛藤する美大生(のん)が、うっ屈とした現状を持ち前のパワーで痛快に打破していく姿を描く。

 コロナ禍の2020年。いつか(のん)が通う美術大学でも、その影響は例外なく、卒業制作展が中止となった。悲しむ間もなく、作品を持ち帰ることになったいつか。いろいろな感情が渦巻いて、何も手につかない。心配してくれる父(菅原大吉)や母(春木みさよ)とも衝突してしまう。妹のまい(小野花梨)もコロナに過剰反応。普段は冷静な親友の平井(山下リオ)もイライラを募らせている。こんなことではいけない。絵を描くことに夢中になったきっかけをくれた友人との再会、平井との本音の衝突により、いつかの心が動く。未来をこじ開けられるのは、自分しかいない―。

 今回解禁された120秒の予告編は、主人公いつか(のん)が「世の中の人たちみんな、芸術なんか無くたって生きていけるんだって」と印象的なセリフを語る姿から始まる。続いて、両親や親友の平井(山下)との衝突や、公園で会う男(渡辺大知)との交流など、コロナ禍でさまざまな感情に突き動かされるいつかの様子が描かれ、最後は彼女の「ゴミじゃない」という言葉で締めくくられる。

 のん発案のもと、「シン・ゴジラ」監督・特技監督の樋口真嗣、准監督・特技統括の尾上克郎の豪華タッグにより特撮で撮影された“リボンアートによる感情表現”も、見どころのひとつとなっている本作。今回の予告編でもその一部が公開されており、絵筆に巻きつく動き、しなやかに空中を舞う動き、素早く流れるような動きなど、感情に呼応するカラフルなリボンの表現にも目を奪われる予告編となっている。

 主題歌を手掛けるサンボマスターは、かつて2017年に開催されたのん主催の音楽イベントで共演。今回、のんからの熱烈なオファーを受け、その想いに応えて書き下ろしの新曲「ボクだけのもの」を制作した。のんが映画にこめた「コロナ禍で表現の場を奪われた人々の擦り切れた思いを救いたい」というメッセージと、サンボマスターのパワフルで温かみのあるサウンド、背中を押してくれる前向きな歌詞が共鳴し、圧倒的な熱量を持つ楽曲が誕生した。

 のんは主題歌について「サンボマスターさんの曲は、とんでもないエネルギーがあります。私自身、落ち込んだ時とか自分を焚き付けたい時、サンボさんの曲を聴いて自分を奮い立たせます。そして、熱い映画を観た後にかかるサンボマスターさんのエンディングテーマは最強です。泣きます。今回の映画は、コロナ禍で悔しい思いをした学生の皆さんの無念を晴らしたいという願いがありました。サンボさんに曲を作っていただけたら、みんなの想いを熱く包んでくれるようなエールを送ってくださるんじゃないかと、お願いさせていただきました」とオファーをしたいきさつを説明。

 そして「『ボクだけのもの』は私の想像の何倍も超えて、物凄い威力を持って送られてきました。こんな感動にはそんなに巡り会えない気がしています。自分の想いも晴らしてもらえたような気分になりました。『Ribbon』という映画と共に、『ボクだけのもの』という曲がかかることを、心から嬉しく思います」と同曲への熱い想いを語っている。

 映画『Ribbon』は2022年2月25日より公開。

映画『Ribbon』予告編

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