ダン・スティーヴンスが甘く囁く 『アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド』予告
第94回アカデミー賞国際長編映画賞ドイツ代表に選出されたロマンティック・コメディ映画『アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド』が、2022年1月14日より公開されることが決定。俳優ダン・スティーヴンスが甘い言葉をささやく本予告映像とポスターが解禁された。
【動画】『アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド』予告編
本作は、ミドルエイジクライシスに直面する女性がアンドロイドに救われる様を描くと同時に、そんな危険で哲学的な永遠の問いを新たに投げかける、ちょっぴりビターなロマンティック・コメディ。2021年ドイツ映画賞で作品賞・監督賞・女優賞・脚本賞を受賞した。
ベルリンのペルガモン博物館で楔形文字の研究に没頭する学者アルマは、研究資金を稼ぐため、とある企業が極秘で行う特別な実験に参加することに。そこに現れたのは、紺碧の瞳でアルマを熱く見つめるハンサムなトム。初対面にもかかわらず積極的に口説いてくる彼は、実は全ドイツ人女性の恋愛データ及び、アルマの性格とニーズに完璧に応えられるようプログラムされた高性能AIアンドロイドだった―。
抜群のルックスと穏やかな性格と豊富な知識、ロマンチックなエスコートで難攻不落のアルマに恋を仕掛けるアンドロイド・トムを演じるのは、映画『美女と野獣』やドラマ『ダウントン・アビー』で観客のハートをつかんだダン・スティーヴンス。英語訛りのドイツ語で、自信たっぷりに数々のイケメンテクを披露するも空振りするトムを茶目っ気たっぷりに演じ笑いを誘う。
トムに尽くされても素直になれないアルマには、映画『es[エス]』や『ヒトラーを欺いた黄色い』などに出演し、ドイツで活躍するマレン・エッゲルト。過去の悲しみを心にしまい込み、充実した仕事に打ち込みながらも、老いゆく父の姿に自らの孤独を重ねる複雑な現代女性アルマを繊細に演じ、第71回ベルリン国際映画祭で演技部門最高賞<銀熊賞>を受賞した。
2人の実証実験を見守るワケあり相談員には、『ありがとう、トニ・エルドマン』『約束の宇宙(そら)』のザンドラ・ヒュラー。監督は、超正統派ユダヤ教徒のコミュニティから逃亡する女性を描き、プライムタイム・エミー賞を受賞した『アンオーソドックス』(Netflixにて配信中)のマリア・シュラーダーが務める。
本予告映像は、研究者のアルマが、ある企業が極秘で行う特別な実験の被験者として参加し、彼女の理想のパートナーとしてあらゆるデータがインプットされた<アンドロイドのトム>と暮らし始めるシーンから始まる。期間は3週間。報酬を自身の研究に充てる事が目的とはいえ、気乗りしないまま彼を自宅に連れて帰るが、その不安は的中する。
「君の瞳に吸い込まれそうだ」と甘い台詞を囁き、完璧に家事をこなすかと思えば「息抜きして、働きすぎは良くない」とロマンチックな演出とともにアルマに優しい言葉をかける“完璧な彼”に、アルマは調子が狂ってしまい「気がヘンになりそう」と動揺。<機械>として接することで距離をおこうとするが、トムはその後も変わらず “アルマを幸せにすること” というただひとつのミッションを成功させるために、献身的な努力を続ける。
そんな中、トムと過ごす時間が増えるうちに、孤独や愛について“人間以上に人間らしい”言葉を発する彼に気づき「あなたを人間だと思ってもいい?」「あなたがいないとただの人生なの」と、やがて自身の心を開いていくアルマ。果たして人間とアンドロイドが行き着く未来とは。「それを愛と言うのでは?」と答えるトムの真っ直ぐな言葉が胸に響くと同時に、最後は機械らしく(?)ショートする彼の姿にクスリとさせられる、シニカルでユニークな予告となっている。
ポスターは、アルマの横にピッタリと寄り添いながらも、その背後にまるでクローンのように無数に連なるトムの姿を切り取ったもの。人間とロボットの衝突のない関係は「愛」なのか、それとも「高度で繊細なアルゴリズムの結果」なのか。本作のテーマをそのまま体現するかのような、2人の関係性を切り取ったものとなっている。
また今回、本作のムビチケ(1500円)が11月12日より発売されることも決定。表面はロゴにちょこんと乗ったダン・スティーヴンスの姿が描かれ、裏面はアンドロイドの心臓が描かれたデザインのクリアファイル(A5サイズ)が付いている。
映画『アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド』が、2022年1月14日より全国公開。