名作『ブロークバック・マウンテン』に出演しなかった俳優のメンツがスゴイ
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保守的なアメリカ中西部を舞台に、惹かれ合う男性ふたりのロマンスを20年に渡って描き、高評価を得た『ブロークバック・マウンテン』。実は、名だたる有名俳優たちが、出演を見合わせていたことが明らかになった。
【写真】『ブロークバック・マウンテン』に出演しなかった大物俳優7人
本作は、E・アニー・プルーの同名の短編小説を原作に、保守的なワイオミング州で出会った2人のカウボーイの人知れぬロマンスを、1963年から1983年までの20年間に渡って描く作品。惹かれ合う2人をヒース・レジャーとジェイク・ギレンホールが演じ、アン・リーがメガホンをとった。
ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞したほか、アカデミー賞では、この年の最多となる8部門でノミネート。作品賞は逃したものの、監督賞、脚色賞、作曲賞を獲得した。ゴールデン・グローブ賞では、作品賞(ドラマ部門)、監督賞、脚本賞、主題歌賞を受賞している。
評価・興行ともに成功を収めた本作だが、これまでのインタビューの中で、実は名だたるビッグネームが参加を見合わせていたことが明らかになっている。
JustJaredによると、『マイ・プライベート・アイダホ』や『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち 』で知られるガス・ヴァン・サント監督が当初メガホンをとることになっていたそう。
キャストに関しても有名俳優が候補に挙がっていたようだ。IndieWireのインタビューでヴァン・サント監督が明かしたところによると、強力なキャストで映画化したいと考え、レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、マット・デイモン、ライアン・フィリップに声を掛けたという。しかし「みんなに断られた」と明かしている。
また、脚本家のダイアナ・オサナによると、ホアキン・フェニックスとマット・デイモンを主演に起用する案や、マーク・ウォールバーグの出演も検討されていたようだ。
一方、ジョシュ・ハートネットは自身のインタビューで、『ブラック・ダリア』と重なったために本作の出演を断ったことを明かしている。「僕とホアキン・フェニックスだったら、全く違う作品だったよ」と話し、「ホアキンとはずっとキスしたかったから、すごく後悔している」とジョーク混じりに悔いていたそうだ。
レオとブラピの共演を、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』まで待たずに観られたかもしれないと想像するとワクワクするが、公開された『ブロークバック・マウンテン』とは全く違う趣になっていたことは間違いないだろう。