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“美少年タジオ”が『ミッドサマー』の老人に 撮影の裏側を捉えた貴重映像公開

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『ミッドサマー』撮影の合間にサングラス姿でたばこを吸うビョルン・アンドレセン(映画『世界で一番美しい少年』より)
『ミッドサマー』撮影の合間にサングラス姿でたばこを吸うビョルン・アンドレセン(映画『世界で一番美しい少年』より)(C)Mantaray Film AB,Sveriges Television AB,ZDF/ARTE,Jonas Gardell Produktion,2021 (C)Mario Tursi 1970

 巨匠ルキノ・ヴィスコンティ監督作『ベニスに死す』(1971)で美少年タジオを演じたビョルン・アンドレセンの衝撃の真実を描くドキュメンタリー映画『世界で一番美しい少年』より、本編映像が解禁。アンドレセンが出演作『ミッドサマー』(2019)の撮影現場でくつろいで過ごす様子など、貴重なオフショット映像を収めている。

【動画】スマホで自身のダミーヘッドを“記念撮影” 『世界で一番美しい少年』本編映像

 本作は、名作『ベニスに死す』の裏側と、“世界で一番美しい少年”と呼ばれその後の人生を運命づけられてしまったひとりの人間の栄光と破滅、そして心の再生への道のりを映しだしたドキュメンタリー。

 ヴィスコンティに見出され、当時15歳で映画『ベニスに死す』のタジオ役に抜てきされ、“世界で一番美しい少年”として一大センセーションを巻き起こしたビョルン・アンドレセン。観る者の目を釘付けにする圧倒的な存在感で同作を強く牽引したアンドレセンは、日本でもCM出演などの芸能活動を行い、日本のカルチャーに大きな影響を及ぼした。それから約50年後、アリ・アスター監督作『ミッドサマー』(2019)で老人ダン役として観客の前に再び現れ、大きな話題となる。

 今回解禁されたのは、アンドレセンが、出演作『ミッドサマー』(2019)の撮影現場で過ごす様子など貴重なオフショットを収めた本編映像。

 映像はアンドレセンが、『ベニスに死す』出演後の1974年に17歳当時の彼がピアノで演奏したショパンの「幻想即興曲」の録音テープを聞きながら、テープの音に合わせて右手を細かく動かしている姿から始まる。自室にはいくつものギターや機材が確認できるが、言葉を特に発することはなく、その心の内を伺うことはできない。

 続いて映し出されるのは、アンドレセンが老人ダン役として出演した『ミッドサマー』の撮影現場。左の手のひらに大きな傷の特殊メイクを施されている様子や、撮影の合間にサングラス姿でたばこを吸う姿。さらにとある儀式の撮影現場で、自身そっくりのダミーヘッドを楽しそうにスマホで“記念撮影”をする姿も捉えている。ダン役として衝撃的なシーンに臨むアンドレセンの姿を、『ミッドサマー』本編とは全く異なる角度から捉えた貴重映像となっている。

 アンドレセンは長年ミュージシャンとして活動もしており、劇中では「自分を俳優と思ったことはない。たまたまそうなっただけ。演劇学校へ行き、その後は映画、テレビ、舞台の役を沢山もらった。キャリアの面ではすべて順調だったけど、それは役に立たなかった」とコメント。そう控えめに語るアンドレセンだが、彼が2006年に出演した子ども向けテレビシリーズに本作の監督たちが関わり、長年親交を深めてきたことが今回のドキュメンタリー製作のきっかけになっているという。

 映画『世界で一番美しい少年』は12月17日より全国順次公開。

ビョルン・アンドレセン、出演作『ミッドサマー』での貴重なオフショットの様子/映画『世界で一番美しい少年』本編映像

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