代理母を襲う奇妙な異変… カンヌ受賞監督による戦慄ホラー『マザーズ』予告
映画『ボーダー 二つの世界』(2018)で第71回カンヌ国際映画祭ある視点部門グランプリを受賞した鬼才アリ・アッバシ監督の長編デビュー作『マザーズ』が、2022年1月21日より公開されることが決定。予告編、ポスタービジュアル、場面写真が解禁された。
【動画】『マザーズ』予告編
本作は、代理母となった若きシングルマザーに奇妙な異変が襲い掛かるホラー。出演は、『テルマ』のエレン・ドリト・ピーターセン、『汚(けが)れなき祈り』のコスミナ・ストラタン、『特捜部Q キジ殺し』のピーター・クリストファーソン、『ミッドサマー』のビョルン・アンドレセン。
第66回ベルリン国際映画祭パノラマ部門に正式出品されるなど世界中の映画祭を席巻したほか、「マタニティ・ホラーの最高傑作」(ロサンゼルス・タイムズ紙)、「まるでデイヴィッド・リンチ版『ローズマリーの赤ちゃん』」(インディワイア)、「母親たちの無邪気さが何より怖い」(ニューヨーク・タイムズ紙)、「名優たちによる迫真の演技に目が離せない」(ハリウッド・リポーター誌)など、多くのメディアから絶賛された。
シングルマザーのエレナは、ルイスとカスパー夫妻の家へ、住み込みの家政婦としてやってきた。夫妻は資産家ながら、自給自足の生活を目指し、電気も水道も通っていない生活を送っている。幼い息子を実家に預け、出稼ぎにきているエレナには、その生活スタイルは恵まれた者の遊びにも映るが、夫妻の人柄に触れ次第に家族のようになっていく。
そんなある日、エレナはルイスから代理出産を懇願される。息子と一緒に暮らせるアパートを買うと言われ、同情心もあり引き受けるエレナ。しかし、妊娠直後からエレナの体に異変が起きる。お腹の赤ちゃんが自分を殺そうとしているような…。果たして彼女に宿ったものとは。
予告編は、ルイスの「エレナ、ごめんなさい。巻き込んでしまって」という意味深なセリフからスタート。続いてエレナが夫妻の屋敷の屋敷にやってきて働く姿や、ルイスから「もしよかったら、産んでくれない?」と代理出産を頼まれるシーンが映し出される。依頼を引き受け妊娠したエレナは、お腹の赤ちゃんが「女の子よ」と言われ満面の笑顔に。ルイスも喜び、カスパーからは「君には感謝してる」と言われる。
しかし、妊娠直後からエレナの体に異変が。「皮膚炎や頭痛、めまいは妊娠に付きものよ」とやり過ごそうとするが、異変はエスカレートしていく。「痛めつけてくるの」と訴えるエレナ。そして、数々の不穏なシーンがたたみかけるように映し出され、最後はルイスの「どうかお許しを」というセリフで幕を閉じる。
ポスタービジュアルは、エレナが森の中で、足下が血まみれの状態で赤ん坊を抱いて座っている姿を描いた不気味さ漂うデザイン。彼女の後ろには顔のわからない女性が立っており、横には「二つの子宮から死が生まれるー」という謎めいたコピーが添えられている。
映画『マザーズ』は、2022年1月21日より公開。