銃誤発射による死亡事故 アレック・ボールドウィンの携帯電話に捜索令状
低予算の西部映画『Rust』の撮影現場で起きた銃誤発射による死亡事故を受け、捜査を担当する地元サンタ・フェ保安官事務所が、プロデューサーで、事故当時銃を構えていたアレック・ボールドウィンが所有する携帯電話を押収すべく、令状を取ったという。
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今年10月、米ニューメキシコ州のボナンザ・クリーク牧場で撮影中だった『Rust』のリハーサル中に、アレックの構えた銃が誤発射し、撮影監督のハリーナ・ハッチンズさんが亡くなり、監督のジョエル・ソウザが負傷するという事故が発生した。
Varietyによると、捜査の過程でアレックと彼の弁護士に携帯電話の提出を求めたところ、捜査令状を求められていたという。今回令状を取得したことで、捜査当局はアレックの携帯電話から、捜査を補完する証拠を探す作業を行うそうだ。
すでに当局は、亡くなったハリーナさんの携帯電話を調べ、映画製作に関する会話を7月14日まで遡って発見。また、アレックはこれまでに、本作の武器担当者ハンナ・リードと、映画で使用する銃に関してメールでやりとりを行っていたことを明らかにしている。
The Wall Street Journalの報道によれば、ハンナと、事故直前にアレックに銃を手渡した助監督のデイヴ・ホールズはすでに携帯電話を提出しているそう。アレックの弁護士は、携帯電話の提出に応じる用意はあるが、今回の件と関係のないプライバシーを守ることが条件である、とコメントしていたという。
捜査当局は、アレックの携帯から『Rust』の製作に関連する情報やデータ、撮影に関わっていたメンバーを探したいとしている。これには、メールや写真、動画、通話記録、連絡先、そしてGPSのデータが含まれるのではないかとみられている。