吉沢亮、キネマ旬報ベスト・テン主演男優賞受賞 『国宝』『ババンババンバンバンパイア』での演技が評価
関連 :
俳優の吉沢亮が19日、都内で行われた「第99回キネマ旬報ベスト・テン」にて主演男優賞に選出され、表彰式に出席。2025年に出演した映画の共通点を語り、会場を盛り上げた。
【写真】吉沢亮、全身黒のスーツ姿がかっこいい!
「キネマ旬報ベスト・テン」は、1924年度(大正13年)に開始し、今年で99回目を迎える映画賞。アメリカのアカデミー賞よりも古い歴史があり、日本の映画界では大いなる権威を有する。
吉沢は社会現象にもなっている映画『国宝』と『ババンババンバンバンパイア』での演技が評価されて主演男優賞を受賞した。吉沢は「大変歴史のある賞をいただけて、非常に光栄です」と顔をほころばせると「映画を愛する皆様の鋭い目線で選出されるこの賞は、やはり役者として非常に憧れがありました。こうしてこの場に立たせていただけたこと、作品を評価してくださったことに感謝します」としみじみ語る。
これまでの映画賞でも映画『国宝』は圧倒的な強さを見せている。吉沢も登壇する機会が多いが、司会者から「今日はあえてもう一つの主演作である『ババンババンバンバンパイア』についてお聞きしたいと思います」と向けられると、吉沢は『国宝』のクランクアップから1ヵ月後に『ババンババンバンバンパイア』のクランクインだったというスケジュールを明かし「かなり長い期間『国宝』にすべてを捧げていたので、正直『休みたいな』とか『何で受けちゃったんだろう』という気持ちもありました」と苦笑い。
それでも過酷な『国宝』の撮影後に向かった『ババンババンバンバンパイア』はコミカルな作品で、現場も「楽しすぎて……。解放されたというか自由に演じることができました」と満面の笑みを浮かべていた。
また吉沢は「両方の作品を色々な方に観ていただいた」と語ると「今年の吉沢亮は血を求めすぎ」と言われたことを明かす。『国宝』では歌舞伎界という特殊な世界で、横浜流星演じる歌舞伎界の名門の“血筋”に嫉妬し、『ババンババンバンバンパイア』では、450歳のバンパイアに扮し、15歳の若い男性の血を求める役を演じた吉沢は「すごく血を求めていましたね」と発言して会場を笑わせていた。
吉沢が主演男優賞を受賞した『国宝』は、日本映画監督賞、日本映画脚本賞、読者選出日本映画監督賞の4冠を達成。李相日監督、脚本の奥寺佐渡子も授賞式に出席し、偉業を分かち合っていた。
主演女優賞は『旅と日々』のシム・ウンギョン。シムは「このような素晴らしい賞をいただき、本当に嬉しく思っております。三宅唱監督をはじめ、スタッフの皆さま、そして俳優の皆さまに支えられ、最後まで迷わずに撮影に向き合うことができました。心から感謝しています」と挨拶すると「この作品を通してたくさん学んだことがありますが、その一つは『一人ではなく、一緒だからこそできることがあるんだ』ということです。その中で、私は一つ奇跡を実感しました。それは『不器用でも一歩踏み出すこと』です。いつも悩んでいた俳優という道を、これからも頑張って続けたいと強く思えるきっかけにもなりました」と、本作が俳優としても大きな出会いだったことを明かしていた。
<第99回キネマ旬報ベスト・テン>
■日本映画監督賞:李相日『国宝』
■日本映画脚本賞:奥寺佐渡子『国宝』
■外国映画監督賞:ポール・トーマス・アンダーソン 『ワン・バトル・アフター・アナザー』
■主演女優賞:シム・ウンギョン『旅と日々』
■主演男優賞:吉沢亮『国宝』ほか
■助演女優賞:伊東蒼『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』
■助演男優賞:佐藤二朗『爆弾』ほか
■新人女優賞:鈴木唯奈『ルノワール』
■新人男優賞:黒崎煌代『見はらし世代』ほか
■読者選出日本映画監督賞:李相日『国宝』
■読者選出外国映画監督賞:ポール・トーマス・アンダーソン 『ワン・バトル・アフター・アナザー』
■読者賞:秦早穗子 連載『シネマ・エッセイ 記憶の影から』
■日本映画ベスト・テン第1位:『旅と日々』
■外国映画ベスト・テン第1位:『ワン・バトル・アフター・アナザー』
■文化映画ベスト・テン第1位:『よみがえる声』

