山田杏奈×奥平大兼W主演、青崎有吾『早朝始発の殺風景』WOWOWでドラマ化
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作家・青崎有吾の青春ミステリー小説『早朝始発の殺風景』(集英社)が、山田杏奈と奥平大兼のダブル主演で連続ドラマ化され、WOWOWにて本年放送・配信されることが決まった。
【写真】青崎有吾『早朝始発の殺風景』原作書影
本作は、早朝の始発電車で、放課後のファミレスで、観覧車の中で…日常の風景が⼀瞬にして変化し、展開される高校生たちの5つの密室会話劇。ドラマ化に当たっては岡田惠和が脚本監修を担い、脚本を『夢中さ、きみに。』の濱田真和が担当する。監督は瀧悠輔と坂上卓哉。
主⼈公の殺風景役と加藤木役をそれぞれ、共にWOWOWドラマ初主演の山田と奥平が務め、ほぼ全編が二人芝居という演技力が試される役どころに挑戦。第1話で偶然出会い、早朝始発に乗車した理由の探り合いから、最終話までつながっていく二人の若手実力派俳優による演技合戦は見どころだ。身近でありきたりな日常から、非日常へと突如変化させる一言、腹の中を探り合うような心理戦―。会話劇によって解き明かされていく真相と、息苦しさからの解放。青春というもろくて青い人間模様が、密室での特異なシチュエーションで描かれる。
山田は「ひとつの空間の中での会話劇、という題材にわくわくしました。台本を初めて読んだ時ひとつのシーンと台詞の長さにまず驚いてこれまでで⼀番台詞を覚えるのに苦労しました。殺風景のクールさととある目的のための意志の強さを大切に演じさせて頂きました」と語る。
本作が連続ドラマ初主演となる奥平は「初めて連続ドラマの主演を務めさせて頂けるとわかったとき、とても嬉しかったのと同時に今までよりも強く責任感を感じました」とした上、「初めて台本を読んだ時に、特殊なシーンが目に止まりました。台本を読みながら『このシーンはどうなるんだろう』などと一人で考えて楽しんでいました。そして僕が演じる加藤木は至って普通っぽい子ですが、山田杏奈さん演じる殺風景は特殊な役柄なので実際にお芝居をするまで空気感やテンションなども予想がつかなかったので色々な不安はありました。でも現場に入って時間が経つにつれ、特殊な殺風景を相手にするのが楽しくなっていきました」と撮影を振り返る。
原作者の青崎は「『早朝始発の殺風景』は、『気まずさ』をテーマにした青春ミステリーという、ちょっと変わったお話です。この気まずさが難物でして、空気感や間合いなど、文章ではなかなか表現しづらい。 役者さんが演じたらどうなるのだろう、とこっそり気になっていました。 今回答えを知れるので、 わくわくしています」とコメントしている。
『WOWOWオリジナルドラマ 早朝始発の殺風景』は、WOWOWにて2022年放送・配信。