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全編野良犬目線『ストレイ 犬が見た世界』、二階堂ふみナレーションの予告編解禁

映画

 トルコ・イスタンブールの街で暮らす野良犬たちを、犬の視点から捉えたドキュメンタリー映画『STRAY(原題)』が、邦題を『ストレイ 犬が見た世界』として3月18日より公開されることが決定。女優の二階堂ふみがナレーションを務める予告編が解禁された。

【動画】二階堂ふみがナレーション 『ストレイ 犬が見た世界』予告編

 2004年以降、路上動物の殺処分と捕獲が禁止されているトルコ・イスタンブール。ここで暮らす野良犬たちは、ごく自然に人間と共存している。自立心が強くいつも単独行動の犬ゼイティン。フレンドリーで人懐っこく、街ゆく人たちに挨拶を欠かさない犬ナザール。そしてシリア難民の心の拠り所になっている愛らしい表情の子犬カルタル…。

 本作は、そんなトルコを旅した愛犬家のエリザベス・ロー監督が、犬ゼイティンと偶然に出会い、「何か目的を持っているところに惹かれ追いかけた」ことをきっかけに生まれたドキュメンタリー。Hot Docs カナダ国際ドキュメンタリー映画祭にて、最優秀国際ドキュメンタリー賞を受賞した。自由に街を歩き人間との共存社会を築いている犬たちに密着し、犬目線のカメラで追い続けたその先には、人間社会が持つ様々な問題と愛に満ちた世界が同時に映し出されていた-。

 今回解禁されたのは、自身も保護犬を家族として迎え入れるなど、犬の保護活動を行っている二階堂がナレーションを担当した予告編。殺処分ゼロの国トルコ・イスタンブールで、10万匹以上の野良犬たちがごく自然に人間との共存生活を送っている様子が、二階堂の優しい声で紹介されていく。

 レストランや公園、ボスポラス海峡の砂浜。路面電車や渋滞する車道をものともせず、街を自由に歩き回る犬たち。「美しい犬だ」と街の人々から一目置かれている主人公の犬ゼイティン、人懐っこい犬ナザール、愛らしい子犬のカルタル。そんな犬たちの面倒を見ようとするシリア難民の少年たち。犬の目線で捉えた、犬たちに温かく接するトルコの人々や、世界遺産が数多く存在する異国情緒たっぷりの街イスタンブールの風景も印象的な、本編への期待が高まる予告映像となっている。

 すでに本作を鑑賞した二階堂は「犬の目線に近いローアングルでの撮影をされているので、たくさんの新しい発見があったり、犬に対するナチュラルな愛情にあふれています。トルコでは、犬が自由に街にいるのが当たり前の生活。『人間以外の動物もここで生活しているんだ』ということが前提のコミュニティが作られているのが、とても素敵だと思いました」と感想をコメント。

 続けて「外にいる犬たちは、過酷な環境の中でも、彼らの意思でそこにいる。その姿はかっこいいし、逞しい。人間のエゴや価値観だけで動物への接し方を決めず、国がちゃんと犬の尊厳も大事にしているのは、素晴らしいことだと思います。私たちも、こんな風に人間以外の動物の命に対してもっとリスペクトを持ち、それを前提にした社会基盤を作っていけたらと思います。『どうすればもっと寛容な社会になるのか?』この映画を観れば、その問いへのヒントをもらえるかもしれないですね」と動物たちへの想いを熱く語っている。

 映画『ストレイ 犬が見た世界』は3月18日より全国順次公開。

映画『ストレイ 犬が見た世界』予告編

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