
ヘンリー・フォンダ
ヘンリー・フォンダ 出演映画作品
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト
制作年:2019年9月27日(金)公開
生誕90周年、没後30周年を迎えたマカロニ・ウェスタンの巨匠セルジオ・レオーネ監督が1969年に発表した西部劇のオリジナル版を日本初公開。同作はこれまで日本では、約25分カットされた短縮版しか上映されていなかった。共同原案でベルナルド・ベルトルッチとダリオ・アルジェントが参加し、音楽はエンニオ・モリコーネが手がけている。
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史上最大の作戦
制作年:
第二次世界大戦のハイライト、ノルマンディー上陸作戦の全貌をパノラマ形式の壮大なスケールで描いた戦争大作。作戦はベルレーヌの詩の一節をもって開始され、決戦の火ぶたが切って落とされた。製作者ザナックが4人の監督を使い当時で36億円の巨費をかけて作り上げたオールスター・キャスト映画。
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ミッドウェイ
制作年:
太平洋戦争の命運を分けたといわれる歴史的戦いであるミッドウェイ海戦。この戦いを日米の豪華キャストで描いた作品。当時の実際の記録フィルムなども交えながら、迫力ある戦闘シーンが繰り広げられ、臨場感を盛り上げている。
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燃える戦場
制作年:
第二次世界大戦の末期、太平洋の小さな島を守る日本軍と、イギリス・アメリカの連合国軍が決戦を展開。日本軍の通信施設を破壊する米軍中尉を中心に、戦争の無意味さを皮肉を込めたドライなタッチで描く、骨太でパワーのある作品。
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西部開拓史
制作年:
1830年代から半世紀にわたる西部開拓史を叙事詩的に5つのエピソードで綴ったシネラマ大作。インディアンの襲撃、ならず者と保安官の対決、野牛の暴走など、西部劇ならではのダイナミックなアクションが全編に展開される。3人のベテラン監督がオールスター・キャストで描いた娯楽作。
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戦争と平和〈1956年〉
制作年:
文豪トルストイの名作の映画化。19世紀の帝政ロシアを舞台に、ナポレオンの侵攻による母国での大戦闘、動乱期の貴族や農民などの生きざまをダイナミックに綴る。貴族の娘ナターシャを、若き日のヘプバーンが熱演した格調高い文芸大作。
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危険な道
制作年:
O・プレミンジャーによる豪華キャストの戦争ドラマ。1941年、日本軍による真珠湾攻撃で傷を負ったトリー艦長は、海軍病院でマギーという看護婦と出会う。地上勤務を命ぜられていた彼は、やがて日本への反攻作戦を一任され……。70ミリ、白黒の大作。
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間違えられた男
制作年:
現実に起きた事件を題材にしたサスペンスで、ヒッチコックのなかでも異色な作品。ニューヨークのクラブでベースを弾いているマニーは、二人の息子がいるうえ、妻は歯医者に数百ドルを支払わねばならない。マニーは妻に生命保険をかけて、そこから借金することにした。翌日保険会社に現れたマニーの顔を見て受付の女性が、昨年この事務所を襲った犯人だと証言する。マニーは逮捕され、被害者たちも一様に彼を犯人だと指し示すのだった。ドキュメンタリー・タッチと白黒画面がリアルな効果を上げる、それまでのヒッチコックものとは、趣を異にし
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テンタクルズ
制作年:
晴天のサロナビーチで、赤ん坊や作業中の船員などが何者かに襲われた。海底トンネル作業の影響で海に何らかの変化が起こり、巨大なタコが発生したのだ……。「ジョーズ」の二番煎じだが、キャストは豪華。劇場では“トレンブル・サウンド“なる方式で上映されたパニック映画。
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スウォーム
制作年:
テキサスの軍事基地で通信センターの機能が突然マヒし、勤務員が全員死亡。近郊の空はミツバチの大群で覆われ、町一つが壊滅してしまった。恐怖に怯えるアメリカ国民。ミツバチの大群=スウォームVS人間の闘いを描いた典型的なパニック映画。
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ブラック・シャツ 独裁者ムッソリーニを狙え!
制作年:
ファシストである“黒シャツ党“の党首として第二次世界大戦中欧州に君臨した、独裁者ムッソリーニの生きざまを描いた戦争大作。ムッソリーニ自身と、彼が愛した女クララ、そして彼を戦犯として処刑しようとするパルチザンたちの、希望と恐怖、心の葛藤をドラマティックに描く。ムッソリーニを演じたスタイガーのそっくりぶりに注目。
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スペンサーの山
制作年:
雄大な山々がそびえるワイオミングの大自然をバックに、スペンサー一家の心温まる家庭を描くヒューマン・ドラマの佳作。フォンダ、オハラ、D・クリスプなどのベテランの好演と当時、新人だったM・ファーマーのフレッシュな演技が見どころ。
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わが緑の大地
制作年:
オレゴンで森林伐採業を続けてきたタンパー一家は組合員との交渉が折り合わず、ストに入った同業者と対立。やむなく一家の力だけで材木運搬を決行するが、事故で家長ヘンリーが命を落とす。組合員のいやがらせのなか、タンパーの一家は仕事を遂げることができるか……。P・ニューマンの監督第2作。
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ワーロック
制作年:
暴れ者の集団のマックオウン一家がわが者顔に横行する町、ワーロック。住人たちは、たまりかねて自衛のために保安官クライを呼ぶことにした。だが、町にはクライのほかに賭博師のモーガンやクライを夫の仇と狙うリリーなどもやって来た。果たして町の運命は……。個性あふれるキャラクターが勢ぞろいした大作ウエスタン。
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テキサス魂
制作年:
カウボーイをしていたオハンランは、死んだ弟が経営していた社交クラブを相続することになり、さっそくクラブのある場所へと出かける。ところが下宿だろうと思い込んでいたオハンランの予想に反して、そこは売春クラブで……。G・ケリーが製作・監督を務めた大西部劇。
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女優志願
制作年:
1933年にキャサリン・ヘプバーンで成功した「勝利の朝」のリメイク。ゾー・エイキンスの芝居をもとにしている。エバは田舎から女優を志してブロードウェイへ来た。お定まりのように酔ったあげく、プロデューサーと一夜をともにするが、劇作家が与えてくれた主役の代役で女優として見事に成功する。
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合併結婚
制作年:
北カリフォルニアのある一家の実生活をもとにした、“ルーシー・ショー“でおなじみのボール主演のホーム・コメディ。夫を失い、残された8人の子供たちと新しい生活を始めるためカリフォルニアにやって来た女と、妻に先立たれ、これまた10人の子供の面倒を見なければならなくなった男。ひょんなことから出会った二人は、互いに子供のことを言い出せずにいた……。
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求婚専科
制作年:
由緒ある出版社に編集長として雇われたボブは、規定ギリギリのワイセツ雑誌にする方針にし、ベストセラー“セックスと独身女性“の著者ヘレンをケチョンケチョンにけなすことで売り上げを伸ばす。ある日彼は、ヘレンの愛を勝ち取ろうと、アパートの隣の住民になりすますのだが……。
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地獄への道
制作年:
西部にその名をとどろかせた実在のアウトロー、ジェシー・ジェームズの半生を描いた傑作ウエスタン。悪徳鉄道会社に土地を奪われ、母も殺されたジェシーとフランクのジェームズ兄弟は、列車強盗になってその復讐をすることを誓う。強盗団を組織して暴れ回る彼らの名前は、やがて国中に轟いていく。モノクロオリジナル版にカラー着色したビデオが以前リリースされていた。
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シティ・オン・ファイア
制作年:
大火災の恐怖を描いたB級パニック映画。職場を追われ復讐心に燃える男が、石油精製所のタンクから精製ずみの石油を下水道に放流。市内を網の目のように流れる下水道を伝って、石油が都市の隅々に行きわたる。そこへ工場現場の火花が引火し、町は炎に包まれ人々はパニックに陥る。
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ジェット・ローラー・コースター
制作年:
遊園地の花形ジェットコースター。それに、爆弾が仕掛けられたことから、犯人と追跡する男たちのスリリングなストーリーが展開する……。小ぶりなパニック映画に、刑事ドラマの要素を加えた娯楽作品。抑えめの追跡劇のなかで、爆破シーンだけは迫力十分。
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絞殺魔
制作年:
時にはB級と軽視されながらも、犯罪もの、アクション、SF、ファンタジーなどあらゆるジャンルにわたって、あくまで娯楽性を追求し、黒澤明監督をはじめ多くの信奉者を持つR・フライシャーの渾心の力作。ボストンのあるアパートの一室で年配の女性が何者かに絞殺され、半裸で犯されていた。警察側は捜査にあたるが何ら手掛かりは得られない。やがて第2、第3の同じ手口の犯行が警察を嘲笑うかのように繰り返される……。前半の大胆な分割スクリーンの手法は映画史上でも屈指のもの。後半は一転、密室の中の長回しで犯人の心理をえぐる実験
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別離
制作年:
夫の愛を取り戻すために全身美容の整形手術を受ける妻役に、初老を迎えつつあるテイラーが挑んだ一編。しかも、若返りや見た目の美しさでは、夫の愛は取り戻せない……。手術前、手術、手術後と変化していく美容整形の経過が見ものである。
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未知への飛行
制作年:
安全装置の故障から誤った指令を受け、水爆を積んだ爆撃機がモスクワへ向かった。大統領の呼びかけにもかかわらず、爆撃機は制限地点を越えてしまう……。世界破滅の危機をリアルに描く近未来ものの傑作。「博士の異常な愛情…」と同時期に作られた。DVDは「コロムビアトライスター ウォー・ムービー・コレクションBOX2」に収録。
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悲愁
制作年:
ワイルダーの作品としては「サンセット大通り」の系列に入るハリウッド内幕もの。プロデューサー、バリー・デトワイラーは往年の大女優フェドーラを映画界にカムバックさせようと彼女の住む島へ説得にやって来る。多くの困難を乗り越えデトワイラーの執念は実を結んだかに見えたが、彼女は自殺してしまう。だが、彼女の知り合いたちは自殺の真相をひた隠しにしようとする……。グレタ・ガルボ、マレーネ・ディートリヒといった実在のスターを土台としたフェドーラのキャラクター、映画界の物語としてもミステリーとしても楽しめるストーリーと
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美人は人殺しがお好き
制作年:
社交界のトップレディが、ある晩殺人事件を目撃。警察に通報するが彼女自身が容疑者にされてしまう。八方ふさがりのなか、彼女は自ら真犯人発見に乗り出していくが……。当時のハリウッドが誇る二大スター、フォンダとスタンウィックが共演。特にフォンダがコメディに新境地を拓いた1作。
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バルジ大作戦
制作年:
第二次大戦も終わり近い1944年12月、ベルギーのアルデンヌ地方にいる連合軍部隊には早くも戦勝気分が漂っていたが、その頃ドイツ陣営では多数の戦車を集めて反撃態勢を整えていた。こうして12月16日、米軍最前線の部隊は突然轟音とともに現れたタイガー戦車隊の猛攻に大打撃を受ける。その後もドイツ軍の進撃はすさまじく、米軍の燃料貯蔵庫さえもアメリカ兵に変装したドイツ兵に押さえられてしまう有様。しかし沈着冷静な米軍中佐がドイツ軍の大反撃作戦を失敗へと導く。オール男性スター・キャストによる戦争巨編で、莫大な製作費
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十二人の怒れる男
制作年:
殺人容疑の若者に対する裁判は、12人の陪審員の評決を待つばかり。11人は有罪に投票するが、たった一人、希薄な証拠に疑問を持った男が無罪を主張する。彼らの白熱する議論と説得の模様を執拗に追い続ける密室劇。緊張の数時間の後、ついに全員一致で無罪の評決に達し、心身ともに解放された男たちの安堵の表情が胸を打つ。
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ミスタア・ロバーツ
制作年:
太平洋戦争のさなか、オンボロ輸送船の乗組員たちは戦闘に参加できずダレた生活を送っていた。貨物係のロバーツはことあるごとに艦長と衝突してばかり。ある日、近くの島に美人看護婦がやって来て、ロバーツは島への上陸を計画するが……。個性豊かな役者をそろえ、海軍のおおらかな生活を描いた痛快喜劇。
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黄昏
制作年:
トンプソンの舞台劇の映画化。ニューイングランドを舞台に、ここで毎年夏を過ごす老夫婦と、久しぶりにやって来た娘一家との心の触れ合いが温かく繊細に描かれる。名優フォンダとヘプバーンの老練な演技、ライデル監督の手堅い演出が光る名編。
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メテオ
制作年:
地球に向かう巨大な隕石。武装人工衛星によってこの隕石を阻止しなければ1ヵ月後に地球は滅亡していまう。だが、そのすきに乗じた核攻撃を懸念する米・ソ両大国は、自国の武装人工衛星を使用することをためらうのだった……。大国エゴを加味したSFパニック。
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ウエスタン
制作年:
西部の土地の利権を狙う悪党フランクが、所有者マクベインを殺害した。ところが土地の権利はマクベインの婚約者ジルに受け継がれ、彼女の命までも狙うフランクの前に謎の男が立ちはだかる。「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」でマカロニ・ウエスタンの一大ブームを巻き起こしたS・レオーネ監督が、ハリウッドの大物スターと組んで撮り上げた大作。ロングショットを巧みに織り交ぜたレオーネの堂々たる演出、ハーモニカをフィーチャーしたE・モリコーネの忘れえぬ音楽、H・フォンダの不敵な悪役ぶりなど見どころは尽きず、レオーネの最高傑作と見なすファンも少なくない逸品である。
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ミスター・ノーボディ
制作年:
西部の町に引退を決意した一人の老ガンマンがいた。しかし、かつての名ガンマンにとって引退とは誰かに殺されることを意味した。彼の前に“ノーボディ“と名乗る若いガンマンが現れるが……。S・レオーネ原案によるウエスタンのパロディーであり、オマージュであり、温かい人間味に満ちた隠れた名作。
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地獄への逆襲
制作年:
ヘンリー・キング監督の「地獄への道」の続編。前作が西部のならず者ジェシー・ジェームスの半生を描いていたのに対し、本作は殺された弟ジェシーの仇を討つため、兄のフランク・ジェームスが裏切者フォード兄弟を追い詰めるという物語。アクションよりも人間関係に重点を置いたF・ラングの異色西部劇。
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黒蘭の女
制作年:
19世紀半ば、南北戦争前の南部ニューオリンズ。一人の情熱的な娘が、愛する男がいながらもほかの男と結婚する……。当時売り出し中だった、B・デイヴィスの出世作ともなったメロドラマの傑作。南部の女らしい熱情を内に秘めた演技が印象深い。また、彼女が着るゴージャスな衣裳も見ものだ。
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エスピオナージ
制作年:
Y・ブリンナー、H・フォンダ、D・ボガードら世界の大スターの競演によるスパイ・サスペンス。KGB高官がスパイ・リストを手みやげに西側への亡命を申し出た。CIAはこのリストをもとに捜査を開始するが、リスト上の政府要人たちが次々と殺害されはじめた。
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若き日のリンカーン
制作年:
J・フォード監督による、第16代米国大統領リンカーンの青春記。とはいえ堅苦しい偉人伝ではなく、敏腕弁護士として活躍していた“若き日の”大統領の姿を描いた一種の法廷ドラマである。独立記念日に起こったある警官殺害事件で、犯人として逮捕されたクレイ兄弟の弁護を引き受けるリンカーン。怒り狂って兄弟をリンチにかけようとする群衆をなだめた彼は、不利な裁判にもかかわらず、常に慈愛と公正をもって任に当たる。だが目撃者キャスの証言で、ついに兄弟の有罪は確定的になる……。演出、撮影から俳優の演技までが巧みに練られ、特にH・フォンダの持ち味が良く出た好編。リバイバル時、ビデオ、DVDタイトルは「若き日のリンカーン」。
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アパッチ砦
制作年:
公開の順は逆になったが「黄色いリボン」「リオ・グランデの砦」と続くフォード監督の騎兵隊3部作の第1作。砦の新任隊長H・フォンダと先任大尉J・ウェインの対立から、最後の騎兵隊の全滅まで、フォードがヒューマニティーあふれた騎兵隊映画に仕上げている。ペドロ・アルメンダリスらの助演陣も充実。
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モホークの太鼓
制作年:
独立戦争のさなかに結婚したギルバートとラナは、モホーク河の渓谷にあるギルバートの農場で開墾に精を出した。しかし、英国人コールドウェルが先導するインディアンたちの度重なる襲撃で、ギルバートの家は焼き払われてしまう。ジャーマン・フラットの砦で、彼らはインディアンと対決する時を迎えた。撮影はカラー、モノクロを同時に行い、それぞれのバージョンが存在する。日本での初公開時はモノクロだったが、ビデオはカラー版で発売されている。
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怒りの葡萄
制作年:
文豪J・スタインベックのピュリッツァー賞受賞小説の映画化。仮出所で刑務所を出て4年ぶりに故郷のオクラホマの農場に帰ってきたトム・ジョード。そこで彼が見たのは、荒れ果てた大地と飢えに苦しむ農民たちの姿だった。久しぶりに再会したトムの家族も同じ有様だったが、母親のマアのたくましさのおかげで貧しいながらも元気でいた。だが、土地はすでに人手にわたっていた。そこでジョード一家はオンボロ車でカリフォルニアに向かう。だが、希望の土地カリフォルニアで彼らを待っていたのは……。凶作と資本主義の歪みの中でたくましく生きるアメリカ農民の姿を描いた社会派ドラマの名作。
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逃亡者
制作年:
グリーン原作『迷路のような道』を巨匠フォードが映画化した、彼の独立プロの記念すべき第1作。禁酒とカトリック追放が法律化されていた1930年代のメキシコ。反宗教派軍警副官に追われ、逃亡中の司祭は船で国外脱出を図る。しかし、乗船間際に一人の少年の頼みで、彼の母親の死に立ち会い軍警に捕まってしまう。そんな彼を助けてくれたのが、殺人罪で逃亡中のグリンゴだった。無事、安全地帯に逃げのびた司祭だったが、“グリンゴ重傷負う”の知らせを受け、再び戻って来た彼は……。西部劇の雄フォードとしては、珍しく宗教色濃厚な作品だが、その静かで重厚な語り口は味わい深い。メキシコの名花デル・リオの共演も見もの。
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荒野の決闘
制作年:
ワイアット・アープは3人の兄弟を率いて牛を追ってカリフォルニアへ向かっていた。途中、アリゾナ州のある町に寄るが、ちょっとしたすきに末弟を殺され牛を盗まれる。荒野で出会ったクラントンと名のる牛買いを犯人とにらんだワイアットは、復讐のため、その町の保安官になる。そして西部に名だたる飲んだくれの賭博師ドク・ホリディの力を得て、クラントン一家に迫る。そんな折、ドクを追って東部からやって来た、美しい娘クレメンタインに一目惚れ。ドクは肺病で自分の命が長くないことを知っていて彼女に帰れとすげない。酒場の女チワワの首飾りが死んだ末弟のもので、クラントン一家の息子にもらったと知ったワイアットは、OK牧場での決闘を申し込むのだった。愛唱歌として世界中で親しまれている歌『いとしのクレメンタイン』が優しく響く、フォードの最高傑作。西部劇の古典であると同時に、メロドラマの古典として後世に語り継がれる一編。
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暗黒街の弾痕〈1937年〉
制作年:
「俺たちに明日はない」でも描かれたボニーとクライドをモデルにした最初の映画であり、当時のフィルム・ノワールに大きな影響を与えた名作。刑務所を出たばかりのエディーは希望に燃え、ジョーと結婚するが、新生活を心ない人々の偏見でぶち壊されていき、無実の罪で投獄される。真犯人が判明したのは、脱獄しようとするエディーの説得に当たった神父を彼が殺してしまった時だった。今度は本当の犯罪者になってしまい、追い詰められた彼は犯罪に走り、妻のジョーとともに悲劇的な運命をたどる。アメリカに渡り「激怒」に続いてこの映画を発表したF・ラングは、この若いカップルを息詰まるようなタッチと、霧や影を効果的に使った映像美で見事に映し出している。
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刑事マディガン
制作年:
「ダーティハリー」のD・シーゲルが手掛けたハードボイルドな刑事ドラマ。敏腕刑事マディガンの拳銃が奪われたうえに、その銃で殺人事件が起きた。事件発生の金曜日から決着する月曜日早朝までの3日間を描く。凶悪犯人を執念深く追う一人の刑事の姿をウィドマークが大熱演。
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レディ・イヴ
制作年:
蛇にしか興味のない世間知らずの御曹司チャーリーと、美貌の女詐欺師ジーンが運命的に出会う。執事の機転で正体がばれ、1度は引き下がったジーンだが、図らずも自分が彼を深く愛してしまったことに気付く。一計を案じた彼女は、淑女イヴと身分を偽ってチャーリーの邸宅へ乗り込むが……。スクリューボール・コメディの鬼才、スタージェスの代表作だが、1994年に公開されるまでは『淑女になったイヴ』という題でTV放送されたのみ。
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