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加賀まりこ

加賀まりこ 出演映画作品

  • 陽炎座〈4K デジタル完全修復版〉

    制作年:2023年11月11日(土)公開

    第5回日本アカデミー賞で最優秀助演男優賞に輝いた、鈴木清順監督の浪漫三部作の第2弾となる『陽炎座』を、4Kデジタル完全修復版として上映する。泉鏡花の小説を基に、大正から昭和へ変わる時代を生きる劇作家が、夢とうつつの狭間で女性に翻弄される様を色鮮やかに描く。出演は松田優作、大楠道代、中村嘉葎雄、楠田枝里子、原田芳雄ら。

  • 42-50 火光

    42-50 火光

    制作年:2022年10月7日(金)公開

    『神様のカルテ』などを手がけた深川栄洋監督が、自身のキャリアをスタートさせた自主制作映画に原点回帰する“return to mYselF プロジェクト”第1弾のヒューマンドラマ。深川監督の体験を基に、ミドル世代の夫婦が抱える家族間の問題によるストレスや葛藤を描く。出演は宮澤美保、桂憲一、加賀まりこ、柄本明、白川和子ら。

  • 梅切らぬバカ

    梅切らぬバカ

    制作年:2021年11月12日(金)公開

    加賀まりこが、54年ぶりに映画主演を務めた親子の絆を描くヒューマンドラマ。自閉症の息子を抱えた母親が、自分のいなくなった後の息子を案じて、自立の道を模索しながら、それまで離れていた地域のコミュニティに関わっていく姿を描く。和島香太郎が監督を務め、塚地武雅が自閉症の息子役を好演するほか、渡辺いっけい、森口瑤子らが出演する。

  • サクラダリセット 後篇

    サクラダリセット 後篇

    制作年:2017年5月13日(土)公開

    河野裕のライトノベル『サクラダリセット』シリーズを、2部作として実写映画化した青春ミステリーの後編。2年前に死んだ同級生をよみがえらせるため、さまざまな特殊能力を組み合わせた作戦に挑む高校生たちの姿を、切ないロマンスの要素を絡めて描出。さまざまな葛藤を抱えた登場人物が、スリルと感動を呼ぶクライマックスになだれ込んでいく。

  • サクラダリセット 前篇

    サクラダリセット 前篇

    制作年:2017年3月25日(土)公開

    河野裕原作の『サクラダリセット』シリーズを2部作で映画化した青春ミステリーの前編。『神様のカルテ』シリーズの深川栄洋が監督を務め、特殊能力を持った高校生たちが、互いの能力を組み合わせて亡き友人を取り戻そうと奮闘する様を描く。『ちはやふる』の野村周平や、TVドラマ『時をかける少女』の黒島結菜らフレッシュなキャストが集結。

  • 神様のカルテ

    制作年:2011年8月27日(土)公開

    2010年度、本屋大賞2位。現役医師・夏川草介の感動小説が櫻井翔×宮崎あおいの共演で映画化! 監督は『60歳のラブレター』『白夜行』の深川栄洋。ヒューマン・ドラマの名手、『ホームレス中学生』の後藤法子の脚本を得て、地域医療に人生をかける青年医師とその妻、そして患者たちとの触れ合いを、優しい愛情とユーモアに満ちたタッチで描く。

  • 陽炎座

    陽炎座

    制作年:2001年05月12日(土)公開

    鈴木清順が泉鏡花を原作に撮り上げた幽玄な1981年作品。松田優作扮する劇作家が美女との不思議な出会いを何度も繰り返しながら、からくり小屋に似た果てしない迷宮に迷い込む。

  • 新宿少年探偵団

    制作年:1998年4月29日(水)公開

    ローティーンに人気のジャニーズJr.の3人が主演した青春ファンタジー。冒険に挑む好奇心はもちろん、現代の中学生が抱える等身大の苦悩を体現した彼らの熱演にご注目!

  • BUGS〈バグ〉

    制作年:1997年1月11日(土)公開

    地質異常の影響で巨大化したフナムシが人間を襲うパニック・ホラー。リゾート開発を進める離島でマリン・フェスティバルが開催されることになる。しかし、活気づく島では、変死事件が続出。取材に来ていたアナウンサー・由紀とクルーの滝田は、大地震発生を予告した地震学者・田所から異常な自然現象の発生について聞かされ事件との関連を調査するが、島の人々は真相究明に消極的だった。そんな中、巨大化したフナムシの大群が現れる……。

  • 闇の中の魑魅魍魎

    制作年:

    榎本滋民原作の『血みどろの絵金』を中平康監督が自らの独立プロで映画化。幕末の土佐で活躍した異端の絵師・金蔵の若き性と、嵐のような内面を描く。主役の金蔵には、当時、状況劇場に属していた麿赤児が扮し怪演。この作品はカンヌ映画祭に出品されたが、不評に終わった。

  • 喜劇 大泥棒

    制作年:

    武太郎は守衛をやっているが、それは世を忍ぶ仮の姿で、その実体は日本古来の泥棒術、雲霞流に学んだ正統派の泥棒だった。この武太郎とライバル・ケムンパスの竜、そして刑事・鬼山が銀行襲撃をめぐって繰り広げるあの手この手のユーモア編。

  • タナカヒロシのすべて

    制作年:

    【異色芸人、鳥肌実が映画初主演 】 その独特の風貌と過激な発言で人気を呼ぶお笑いパフォーマー、鳥肌実の映画初主演作。30過ぎの平凡な男を主人公に、現代の世相を反映させた鋭くブラックなユーモアの盛り込まれた物語が進展していく。今回が初監督となる新鋭、田中誠監督の独特のアイデアと視点を感じさせる脚本が秀逸。

  • 花より男子ファイナル

    制作年:

    【つくしとF4がスクリーンに!“花男“完結編】 TVドラマ版が高視聴率を記録したシリーズがついに完結。TVシリーズの最終回で描かれた卒業プロムから4年後。卒業を控えた大学生、牧野つくしとF4のメンバーが大事件に巻き込まれる。有終の美を飾るべくラスベガスと香港での一大ロケを敢行。100億円の高級ティアラを巡る大騒動を軸に、それぞれの恋の行方やドラマが描かれるファン必見の作品。

  • ジャイブ -海風に吹かれて-

    制作年:

    【男も女も、いつでも何度でも挑戦できる】 『ちゃんこ』のサトウトシキ監督が『60歳のラブレター』の石黒賢を主演に迎えて描く男女の再生物語。仕事に埋没し、夢を忘れかけていた男が帰郷。高校時代の同級生である女性に再会したことで、ヨットで北海道一周をする計画に挑戦する。大らかな陽射しを浴びて輝くオホーツク海を疾走するヨットを捉えたダイナミックな映像が感動を盛り上げる。

  • スープ・オペラ

    制作年:

    【男女3人の奇妙な共同生活を描くハートフル・ドラマ】 『イキガミ』の瀧本智行監督が、阿川佐和子の同名小説を坂井真紀主演で映画化。大学に勤める35歳の独身女性ルイが、ひょんなことからふたりの男性と同棲生活を始める姿を描く温かくてキュートなドラマ。ふたりの男性・自称画家で初老のトニーさんを藤竜也が、年下の気弱な雑誌編集者を“AAA“のメンバーで『愛のむきだし』の西島隆弘が演じる。

  • 洋菓子店コアンドル

    制作年:

    【ビター&スイートな感動の結末はいかに?】 江口洋介と蒼井優が初共演し、パティシエ役に扮して描かれるハートフルな物語。監督は'11年1月公開の『白夜行』の監督も手掛ける新鋭・深川栄洋で、街角の洋菓子店を舞台に、8年前に突然スイーツ界から姿を消した伝説のパティシエと呼ばれる男と、恋人を追って上京してきたケーキ屋の娘の人生の行方を描く。目にも美味しいケーキの数々にも注目したい。

  • 時代屋の女房2

    制作年:

    安物骨董店・時代屋にふらふらと居ついた真弓と主人の安さんの、奇妙な夫婦生活を描く第2作。安さんの旧友で、画家くずれの男が時代屋に転がり込むことで巻き起こる悶着を、人情味豊かに綴る。1作目の夏目=渡瀬に代わって、名取=古谷のとり合わせ。「アイドルを探せ」の長尾啓司の監督デビュー作。

  • 日蔭者

    制作年:

    支那事変で負傷し帰国した武州松尾一家の小池鉄太郎が、病床にある親分に代わって、地元農地への工場建設をめぐって起きた争いを収めるべく奔走する。やがてそれはヤクザ同士の血で血を洗う戦いとなり……。鶴田浩二が、男の仁義に生きる日蔭者を演じた、まさに彼のイメージにぴったりの作品。

  • 飛ぶ夢をしばらく見ない

    制作年:

    山田太一の同名小説を映画化。中年の田浦修司は、北陸の病院で入院中に一晩だけ睦子という老婆と相部屋になる。回復した彼が東京で働いていると、睦子から電話が。会ってみると、睦子は妖艶な中年女性の姿になっていて……。愛する女性が急速に若返っていく。その中で、中年の姿のまま取り残される男。悲劇が待っていると知りながら、すべてを捨てて睦子を愛する田浦を細川俊之が好演。睦子に扮した石田えりも70歳から10代の少女までを演じ分けている。日本には数少ない大人のためのファンタジーといえよう。

  • ちょうちん

    制作年:

    ロールスロイスを乗り回し、3人の若衆を率いてはいるものの、組の幹部たちからは小突かれ、町ではカツアゲなどチンケなことをやっている“中堅ヤクザ“村田千秋。彼が、クラブのホステス・新子と恋に落ち、彼女の連れ子のために足を洗おうと努力していた矢先に、ガンに倒れて無念の死を遂げるまでを描いた異色のヤクザ映画である。やはりガンに倒れた金子正次の原作を忠実に映画化、病と闘いながらも図太く生きる千秋役を、陣内孝則が好演している。妹の誕生日に大きなバースデー・ケーキを買って帰ったり、連れ子の父親参観日に顔を出したり

  • 青い山脈'88

    制作年:

    青森県のある私立女子校を舞台に、先生と生徒、大人と子供のかかわりを辛辣に描いた石坂洋次郎原作の永遠の青春文学を5度目の映画化。7年ぶりに映画復帰した梶芽衣子、第1回の映画化作品に主演以来、実に40年目に特別出演となった池部良など、多彩な出演陣も話題に。工藤夕貴が可憐。

  • 右曲がりのダンディー

    制作年:

    『コミック・モーニング』誌に連載された末松正博の同名人気マンガを「ビー・バップ・ハイスクール」の那須真知子が脚色、夫の那須博之が映像化したコメディ。右曲がりのダンディーこと、主人公・一条まさとが、一度は敗れた取引先の社長、岡部に再び戦いを挑み“一発逆転“を狙う姿が描かれている。

  • やくざ道入門

    制作年:

    山城新伍の監督第5作。実在の清水次郎長5代目をモデルに、今やすたれた“任侠道“とは何かを描く。次郎長5代目に菅原文太、彼の所に“おとこ“を学びに来る若者、三郎に文太の実子・菅原加織が扮した。切ったはったの描写はまるでなく、庶民生活の中に今も生きる侠気を、笑いを交えて捉えていく。

  • 夢の祭り

    制作年:

    著書『紙ヒコーキ通信』で映画への思い入れを知られる直木賞作家・長部日出雄が、長年温めてきた企画で監督デビュー。昭和初期の津軽の山村で、津軽三味線にとりつかれた若者が、三味線競争でライバルに敗れ、修行の旅に出る。旅の途中、様々な人々との出会いのなかで自分を見つめ直し、1年後、再び彼はライバルと対決する。

  • にっぽん三銃士 おさらば東京の巻

    制作年:

    五木寛之の同名の小説を映画化した岡本喜八監督作品。40代の戦中派、30代の戦後派、20代の戦無派という異なる世代の3人の男が意気投合して引き起こす大騒動を軽妙に描く。小林桂樹が戦中派を好演、岡本監督の心情を代弁する。

  • 釜ヶ崎極道

    制作年:

    釜ヶ崎の極道・島村清吉は、広域暴力団・八ツ藤組とのいざこざが絶えず、警察は両組の解散を迫る。島村は組を解散し芸能社を旗揚げするが、八ツ藤組がことあるごとに横ヤリを入れるのに業を煮やし、兄弟分の死をきっかけに猛然と殴り込みをかけるのだった。

  • 坊っちゃん〈1966年〉

    制作年:

    戦前から何度も映画化されている夏目漱石の『坊っちゃん』。今回は坂本九が坊っちゃんを演じ、マドンナ役に加賀まりこを配している。脇役陣の中では赤シャツ役の牟田悌三が好演。また、音楽を担当した古賀政男も校長役で出演している。

  • 大根と人参

    制作年:

    小津安二郎が「秋刀魚の味」の次回作として予定していた企画を「自由学校」の渋谷実が映画化。弟が会社の金を使い込んだことから姿をくらました中年男。やがて、彼の愛人の娘が、家族の前に現れる……。“小津安二郎記念映画“と銘打たれ製作され、小津風の構図も見られるが、物語は渋谷と白坂依志夫のオリジナルといっていい内容。

  • 不信のとき

    制作年:

    有吉佐和子のベストセラー小説を映画化。商事会社の宣伝部員・浅井は、結婚10年になるが子供がいない。その彼の愛人マチ子が妊娠。無事マチ子が女の子を生んだ頃、今度は妻の直子が妊娠する。この愛人と妻が、浅井が入院した病院で鉢合わせしてしまう。一人の男をめぐり、女の火花を散らす妻と愛人を、岡田茉莉子と若尾文子が熱演。

  • つむじ風

    制作年:

    東へ走ってはホラを吹き、西へ行っては女を口説く一見田舎青年の陣内陣太郎を主人公にした爆笑喜劇。風のように現れ風のように去っていく陣太郎をめぐって、様々な人間模様が展開される。のちの“寅さん“の原型のような作品でもある。

  • ラブレター

    制作年:

    “にっかつロマン・ポルノ“の10周年記念作品。金子光晴が愛人にあてた100余通の手紙と、その聞き書きをもとに詩人の愛欲を描いたもの。東陽一の演出は「もう頬づえはつかない」と同様、けだるさの中で生きる女を映し出していく。

  • 昭和極道史

    制作年:

    この年の3月に藤純子が引退。翌年1月に「仁義なき戦い」が封切と、時期的に任侠から実録路線への転換期に作られた、東映の現代ヤクザもの。物語は、新興暴力団・大関組に組を潰された、元・吉井組の幹部、沢木が、舎弟の神谷や、同じく大関組に怨みを持つ女胴師・夜桜の美佐とともに、大関たちを倒すというもの。

  • 道頓堀川

    制作年:

    道頓堀川に面した喫茶店に住み込みで働く画学生と、小料理屋のママとのラブ・ストーリーを中心に、喫茶店のマスターとその息子のエピソードや、道頓堀川の周辺に住む人々の青春群像をあざやかに描いた作品。松坂慶子と真田広之の組み合わせが新鮮。

  • 美しさと哀しみと〈1965年〉

    制作年:

    原作は『婦人公論』に連載された川端康成の異色作。20年前に自分を捨てた作家・大木と再会した女流画家・音子。大木は彼女の弟子・けい子に惹かれるが、女二人ともまた愛し合う仲であった。1985年にフランスの女流監督ジョイ・フルーリーが再映画化。

  • ゴキブリ刑事

    制作年:

    ゴキブリ=暴力団退治を専門とする刑事、鳴神涼の活躍を描いたハードボイルド・アクション。暴力には暴力をと、殴る蹴る、反抗したら撃ち殺すというスーパー刑事を渡哲也が好演。臨海工業都市で麻薬を扱う暴力団と、そのバックの工業会社の悪事を鳴神が暴く。

  • 白鳥の歌なんか聞こえない

    制作年:

    「赤頭巾ちゃん気をつけて」に次いで発表された庄司薫の同名小説の映画化。一人の老人の死を間近で見つめた若い男女の意識の変化を、みずみずしい映像で綴った佳作。主人公・薫に扮した岡田裕介と、公募で選ばれた新人、本田みちこの存在感が魅力。

  • 優駿 ORACION

    制作年:

    1987年吉川英治文学賞を受賞した宮本輝の小説を映画化。北海道の小さな牧場で生まれた1頭の馬。“オラシオン(祈り)”と名付けられたその馬が、競走馬として日本ダービーに出場するに至るまでを描く。監督はTV「北の国から」のフジテレビ・ディレクター杉田成道で、感動的な一編に仕上げた。クライマックスの日本ダービーでは、同年の実際のレース映像が使用されている。

  • 死闘の伝説

    制作年:

    木下作品としては珍しくアクション映画的要素を持った作品。太平洋戦争末期の北海道を舞台に、疎開してきた園部家の娘に村長の息子との縁談が持ち込まれる。だが村長の息子は大陸で残虐行為をしていたため、園部家はこれを断る。以来、村人たちの園部家への嫌がらせが始まり……。異色の戦争寓話でもある。

  • 恋人たちの時刻

    制作年:

    「野菊の墓」「Wの悲劇」など少女を描くことでは定評のある澤井信一郎監督の作品。河合美智子と野村宏伸を主演に、愛にすさんだ現代の恋人たちの姿を描く。北海道の海がもの悲しく、大貫妙子の歌う主題歌も切ない。

  • 悦楽

    制作年:

    山田風太郎の『棺の中』を大島渚監督が映画化。失恋した男がふとしたことから大金を手に入れ、いっそのこと思い切り遊んでから死んでやろうと思い、次から次へと女性遍歴を始める。金で悦楽を買うことしかできない人々を皮肉った作品。

  • 泥の河

    泥の河

    制作年:

    宮本輝の太宰治賞受賞小説を映画化した、小栗康平の監督デビュー作。昭和31年、日本が戦争の傷跡から立ち直り、高度成長期に入りかけたころ。大阪・安治川の河口で食堂を営む夫婦とその息子・信雄、そして川の対岸に船を停めている、売春婦の母を持つ喜一と姉の銀子。これら世間の流れから取り残されたような貧しい人々の生活を、きめ細やかな演出で描いている。信雄が喜一と出会うことによって、少年としての悪さや、喜一の母が男に抱かれるところを見て、衝撃を覚えていく様が、みずみずしいタッチで綴られる。大阪の一時代を少年ドラマとして捉えた傑作で、アカデミー外国語映画賞にノミネートされた。

  • 雪国〈1965年〉

    制作年:

    温泉町で知り合った芸者に不思議な魅力を感じて心惹かれていく若者の姿を描いた川端康成の同名小説の映画化。岩下志麻が演じる芸者・駒子のしっとりとした美しさと内面の強さが巧みに表現されていて、主人公の木村功もナイーブな青年の心理を好演。

  • 江戸川乱歩の陰獣

    江戸川乱歩の陰獣

    制作年:

    江戸川乱歩の怪奇・妖艶な世界を、職人・加藤泰が様式美を強調した絵作りで完全映画化。美貌の人妻・静子に届いた一通の脅迫状。そこには淫らな夫婦の痴態までが克明に記されていた。差出人は異色の推理作家・大江春泥。怯えた彼女は、春泥と対立する本格推理作家・寒川に助けを求める。寒川は快く引き受け春泥の足どりを追うが、見つからない。そこに第2の脅迫状が届き、予告通り静子の夫・六郎が隅田川の船着場に死体で浮かび上がる。さらに調査を続ける寒川は、いつしか静子と恋に落ち、深い関係になる……。映像、美術的面白さと同時に、乱歩らしい二転三転するストーリーも楽しめる本格推理劇。

  • ダイアモンドは傷つかない

    制作年:

    予備校に通うヒロインが、大人の世界に憧れて妻と愛人を持つ中年講師の“第2の愛人”となるが、やがて自分自身の世界が別のところにあることに目覚めていく、という女性の自立をテーマにした作品。「スローなブギにしてくれ」に続き、山崎努が中年男を好演。田中美佐子のヌード・シーンも。

  • 惜春〈1967年〉

    制作年:

    平岩弓枝の原作を映画化。上野・池の端で八代続く紐の老舗の3人姉妹。店を切り盛りする長女と次女・三女とは母親が違う。店の相続をめぐって波風がたつが……。丹後や奈良などの美しい背景も登場する、のどかなメロドラマ。

  • にっぽんぱらだいす

    制作年:

    喜劇の第一人者・前田陽一の監督デビュー作。赤線で働く娼婦たちの生き方を、ペーソスを交えて描いた風刺劇に仕上がっている。昭和20年、日本は国民外交を円滑にするという名目で、“特殊慰安施設協会”を設置した。蔵本はこれを機会に、今まで疎開させておいた女たちを連れ戻して店を開く。時は流れ、日本の発展に伴って店も大繁盛。すったもんだの末、やがて売春防止法が施行される。『蛍の光』の合唱とともに赤線の灯が消えていく、もの悲しいラストが印象的。ホキ徳田が自慢の脚線美を披露。

  • とべない沈黙

    制作年:

    岩波映画社にいて、土本典昭とともに俊英と呼ばれた黒木和雄、初の劇映画作品。脚本もないまま撮影に入り、現場は即興演出の連続で、脚本の完成と並行して撮影したというエピソードを残す。鈴木達夫の手持ちカメラが素晴らしく、加賀まりこの美しさも手伝って実にみずみずしい作品となっている。

  • 夕暮まで

    夕暮まで

    制作年:

    黒木和雄が「原子力戦争」のあと、2年ぶりに手掛けた作品である。同名の吉行淳之介のベストセラー小説を原作に、いかにも黒木和雄らしい映像で視覚化している。女子大生と中年男との奇妙な恋愛感情を描いたもので、これを桃井かおりと伊丹十三が演ずることで話題をふりまき、“夕暮れ族”なる流行語も生まれた。

  • 時の娘

    制作年:

    自衛隊を脱走してきた青年と、彼が寄宿することにした旧家の長男で、明日をも知れぬ病床に伏している母に、一目江戸の名残の花火を見せてやりたいと願う男の、それぞれの母を慕う心を描いた作品。鈴木清順が企画した「母に捧げるバラード」が原形となっている。

  • 涙を、獅子のたて髪に

    制作年:

    “松竹ヌーヴェル・ヴァーグ”の一人、篠田正浩が監督した青春ドラマ。脚本には寺山修司が参加している。舞台は、横浜。日雇い港湾労務者からピンハネして生計を立てている港のダニ・サブは一人の少女ユキと出会い、恋に落ちた。しかし、彼はそうとは知らずに彼女の父親を殺してしまう……。

  • ならず者〈1964年〉

    制作年:

    石井輝男監督と高倉健のコンビによるアクション映画。殺し屋、南条は仕事先の香港で麻薬の密輸に巻き込まれて香港の裏街を逃げまわる。前作「東京ギャング対香港ギャング」で香港の裏街を活写した石井輝男が、ここではさらに裏街へと踏み込んでいく。

  • 麻雀放浪記

    麻雀放浪記

    制作年:

    ボスと手下と敵、この三者の人間関係しかないギャンブラーの世界。そこに友情と愛を求めて生きていく少年・哲の姿を描いて大ベストセラーとなった阿佐田哲也の同名小説の第1部を、イラストレーター・和田誠が監督第1作として映画化。「Wの悲劇」などの名匠・澤井信一郎が共同脚本を担当し、全編をモノクロで撮影した意欲作で、敗戦直後の臨場感を見事に描き出した。ドサ健、出目徳など原作のキャラクターに鹿賀丈史、高品格らがそれぞれの個性をぶつけて迫る。主演の真田広之は麻雀は素人だったが、訓練をつんで高度な“つみこみ技”を修得、画面で見せてくれる。

  • 月曜日のユカ

    制作年:

    横浜を舞台に、数々の噂に彩られつつ、男たちの憧れをくすぐってやまぬ18歳の娘・ユカ。初老のパトロンと同年代の恋人を持ち、男を喜ばせるのが最大の生きがいという彼女だが、身勝手なロマンと打算に生きる男たちは彼女の奔放さにあたふたするばかり。ユカをめぐる恋愛ゲームは、とうとう皮肉な結末に……。奇抜な構図、シャープなライティング、定石破りのカット割り、ドタバタ・コメディ調の処理など、異能派・中平康は技巧を尽くして、刹那の男女関係をドライに描出。当時、20歳を越えたばかりの加賀まりこがシネスコ・サイズいっぱいに若い姿態を躍動させて、愛すべき小悪魔ぶりを発揮している。

  • 乾いた花

    制作年:

    石原慎太郎の同名小説を、篠田正浩監督が池部良主演で映画化したニヒリズム映画の秀作。3年ぶりに出所したヤクザ・村木は、賭場で見事な手さばきをみせる冴子という娘に心惹かれる。しかし彼女には葉という、殺しと麻薬だけに生きている死神のような男が影のようによりそっていた……。この作品は公開までに幾多の問題が生じた。画面からにじみ出るあまりに無機的なニヒリズムから会社側に難解映画とみなされ8ヵ月オクラ(正式公開は1964年3月)になり、続いて映倫が反社会的というレッテルをはり成人映画に指定した。しかし皮肉なことに公開されるや大ヒットを記録。また池部良が初めて着流しスタイルで登場し、新生面を開いた。

  • Love Letter

    Love Letter

    制作年:

    “ifもしも『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』”でTVドラマでありながら日本映画監督協会新人賞を受賞した岩井俊二の劇場長編第1作。神戸に住む博子は2年前に山で亡くなったフィアンセの藤井樹宛てに、彼が昔住んでいた小樽へ手紙を出す。ところが、来るはずのない返事が博子に届く。それは、樹の中学の同級生であり同姓同名の、ただし女性の藤井樹からのものだった……。中山美穂が博子と樹の二役を熱演している。

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