
星由里子
星由里子 出演映画作品
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初恋~お父さん、チビがいなくなりました
制作年:2019年5月10日(金)公開
『娚の一生』の原作者としても知られる西炯子の人気コミックを実写映画化した人間ドラマ。亭主関白な夫に明るく尽くしてきた妻が、結婚50年目にして離婚を決意したことにより展開する家族の物語を映し出す。『毎日かあさん』『マエストロ!』の小林聖太郎が監督を務め、映画初共演となる倍賞千恵子と藤竜也の名優ふたりが老夫婦を熱演した。
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浅草・筑波の喜久次郎~浅草六区を創った筑波人~
制作年:2016年12月3日(土)公開
近代日本最大の娯楽街・浅草六区を発展させた明治の男たちの姿を、タイムスリップした現代の若者の視点から見つめたドラマ。志高く、庶民のために生きた筑波出身の山田喜久次郎と、浅草一の興行師・根岸浜吉の熱き生き様を描く。喜久次郎を松平健が、浜吉を北島三郎が熱演。義理人情に厚く男気ある彼らの生き方が、観る者の心を揺さぶる1作だ。
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校庭に東風吹いて
制作年:2016年9月17日(土)公開
教師と生徒たちの交流を描きながら、現代の教育危機を正面から見つめたヒューマン・ドラマ。家では話すことができても社会的な不安によって学校では話すことができない“場面緘黙症“や、貧困による家庭の荒みなど、小学生を取り囲む環境の問題を浮き彫りにする。深い愛情で子供たちと正面から向き合う教師を、沢口靖子が人間味豊かに好演する。
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全員、片想い
制作年:2016年7月2日(土)公開
日本最大級の小説投稿サイト“E★エブリスタ“の投稿イベントから選出された電子小説・恋愛エピソードを映画化した全8作からなるアンソロジー。伊藤沙莉、中川大志、清水富美加、千葉雄大ら旬のキャストが出演し、“片思い“をテーマにした恋模様を展開する。コミカルなドラマから切ない純愛ストーリーまで色とりどりの片思いが繰り広げられる。
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ゴジラ×メガギラス・G消滅作戦
制作年:2000年12月16日(土)公開
「ゴジラ2000・ミレニアム」に続く、シリーズ通算24作目。ゴジラに新たな強敵、巨大昆虫獣メガギラスが出現。戦闘部隊も絡まり、三つ巴の壮絶なバトルが繰り広げられる。
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わが心の銀河鉄道 宮沢賢治物語
制作年:1996年10月19日(土)公開
詩人で童話作家の宮沢賢治の生涯を生誕100年を記念し映画化。宗教や農業、自然や芸術と幅広い活動に打ち込みながら37年という短さで幕を閉じてしまった生涯を、彼の童話から喚起される映像を織り込んで、ファンタジックに描く。明治29年、岩手県・花巻で質屋と古着商を営む裕福な家庭の跡取り息子として生まれた宮沢賢治は、盛岡高等農学校を卒業する頃から、父・政次郎と宗教観をめぐり対立するようになる。また同じ頃、保阪嘉内という文学仲間ができ同人誌『アザリア』を発行して、創作を始めていた。数年後、父との信仰の対立から家出をした賢治は、上京して宗教団体・国柱会に入信、布教活動のかたわら童話創作に力を注いでいた。しかしその夏、最愛の妹・トシが結核で倒れてしまうのだった。東映が配給した本作に対して、同時期、松竹が「宮澤賢治 その愛」を配給して話題となった。
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刑事物語3 潮騒の詩
制作年:
長崎県・五島列島。片山は民宿“海っ子“を張り込む。そこでは逃走中の殺人犯・仁科の妻・清子と娘の海子が暮らしていた。海に落ちた子供を助けようとして気絶した片山は“海っこ“に担ぎ込まれ民宿を手伝うはめに。そんなある日、仁科から清子に連絡が……。
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虹の岬
制作年:
【三國連太郎を相手役に原田美枝子が不倫愛を熱演】 「愛を乞うひと」でアカデミー主演女優賞に輝いた原田美枝子が、今度は不倫愛に身を焦がす人妻の魂を体現。昭和初期、高名な歌人の愛を受け入れた実在の女性の心模様を描いていく。
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忘れるものか
制作年:
不可解な死を遂げたとされる親友の謎に迫る男を石原裕次郎が演じたサスペンス・アクション。親友の津村が死んだと聞かされた岡部は、京都に戻り調査を開始する。津村と敵対関係にあった暴力団・尾形一派を怪しいとにらんでいた彼は、やがて昔なじみの新聞記者から容疑者を教えられるが……。
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佐々木小次郎
制作年:
1950年・1951年に連作された東宝版「佐々木小次郎」3部作の再映画化。監督も同じ稲垣浩。天才剣士・佐々木小次郎が旅の修行の中から秘剣“つばめ返し“をあみ出し、宮本武蔵と決戦に至るまでを描く。若き尾上菊之助(現・菊五郎)の太刀さばきが凛々しい。
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恐るべき火遊び
制作年:
東宝プログラム・ピクチャーの一翼を荷った福田監督の出発点となるハイティーン青春エレジー。体制にどっぷりつかった親たちにジェームス・ディーン主演の「理由なき反抗」のような行為を繰り返し、疾走する自動車の直前を横切って車を止める“ウェイ・クロス・マンボ“と称する危険な遊びに、19歳の梶本たちは興じる。ある日、急ブレーキをかけた車に社長令嬢・麻理子が乗っていた。梶本と麻理子は遊び仲間として若さを浪費し合うのだが……。
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燃えろ!青春
制作年:
学園青春映画の爽快作。先生転任反対の実力行使で騒然とする女学校に赴任し、バレー部の部長となった若い教師と、それに反感を抱きながらも徐々にうち解けていく生徒たちとのさわやかな交流を描いた青春もの。ラストの息づまるバレーボール県大会決勝戦のシーンは学園青春ものの王道。
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雨鱒の川
制作年:
【素朴でみずみずしい初恋物語】 絵の才能に恵まれた少年と耳の不自由な少女。田舎町で生まれ育ったふたりの初恋の行方を優しいまなざしで見つめたラブ・ストーリー。ファンタスティックな要素をまぶしつつ、奇をてらわないオーソドックスな美しい映像で、心の機微を丹念に切り取る。玉木宏と綾瀬はるかのみずみずしい演技にも注目を。
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アイ・ラヴ・ピース
制作年:
【義肢装具士を目指す女性が 平和への願いを託す感動作】 身体に障害を抱えた人々が力強く生きている姿を見据えてきた “アイ・ラヴ“シリーズの第3作目。今回も監督をはじめ、主演ほか前作と同じスタッフが結集した。アフガニスタンのカプールと島根県太田市大森を舞台に、地雷で片足を失くしたアフガニスタンの少女と義肢装具士を目指すろう者の主人公との、出会いと心の交流が温かな目線で綴られる。
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ひだるか
制作年:
【戦後最大の労働運動に現代を生きる答えを探る】 戦後最大の労働運動“三池闘争“を題材に、時代の転換期を迎えた現代を生き抜くヒントを探ろうとする社会派ドラマ。デジタル化の波を受けた地方TV局キャスターの自立のドラマに三池のテーマを重ね、現代人の歩むべき進路を問い直す。
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釣りバカ日誌18 ハマちゃんスーさん瀬戸の約束
制作年:
万年ヒラ社員のお調子者ハマちゃんと、ハマちゃんの釣りの弟子にして社長のスーさんのコンビが、ひと騒動やらかしてくれます!今作はシリーズ開始から20年目にして通算20本目となる記念すべき作品。西田敏行と三國連太郎の黄金コンビの息の合った掛け合いはもちろんのこと、ゲストとして『武士の一分』で映画デビューを果たした壇れいが登場するのも見逃せない。
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パンダ物語 熊猫的故事
制作年:
パンダの飼育に夢を託した日本の少女が、中国に渡り、傷ついた子パンダを助け出し、大事に育てていく。パンダの成長とともに少女自身も一人前になっていく姿を、中国の少年との友情を絡めて描いている。撮影途中で、監督交代のトラブルなどがあったが、のべ187日間の中国ロケーションを主演の八木さおりが頑張り抜いた。
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日本一の若大将
制作年:
京南大学の田沼雄一はマラソン部のキャプテン。ある日、カミナリ族から女店員・中里澄子を救い、やがて二人は好感を持つようになる。水上スキー大会で優勝を果した雄一は、スポンサーの社長令嬢に気に入られ、悪質な週刊誌に二人の仲をでっちあげられてしまう。雄一と澄子の仲は気まずくなりマラソン大会に出場した雄一は絶不調になる。しかし、誤解と知った澄子の声援で見事に優勝を飾る。
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にっぽん親不孝時代
制作年:
自分の家の金庫から金を盗んでも泥棒にはならないという理屈で、邦男は金庫から金を持ち出し5人分の楽器を買ってバンドを結成。そこへフーテンの二人組が加わり、この7人はヤミドル事件に巻き込まれる。監督は「おくさまは18歳・新婚教室」などの山本邦彦で、これが監督デビュー作。ザ・スパイダースの最後の映画作品でもある。
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ここから始まる
制作年:
クレージー・キャッツものを多く手掛けた坪島監督のホームドラマ。小学校の教師・都は四人姉妹の末娘。母親は“結婚こそ女の幸せ“と彼女をせかすが、“結婚なんて人生の墓場“と都は取り合わない。失敗例は姉たちを通してイヤというほど見ているからだ。そこで母親はカンフル剤に、老紳士との再婚を宣言するが……。
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青い夜霧の挑戦状
制作年:
“無責任“ものなど、一連の喜劇で知られる古沢憲吾監督のアクション・ドラマ。若杉竜治は、悪の道に染まりそうなところを、果樹園主・仙石に救われて更生する。だが、仙石は権藤組と川北組の利権争いに巻き込まれて殺され、竜治は復讐に乗り出した……。竜治のかつての恋人に扮した水野久美の美しさも見もの。
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新網走番外地・大森林の決斗
制作年:
木材の独り占めをたくらむ嵐田産業にムショ仲間を殺された末広勝治は、怒りに燃えて刑務所を脱獄し、嵐田産業へ殴り込む。日活から出張出演した宍戸錠が、切れのいいアクションを見せる。
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銀座の若大将
制作年:
京南大学の田沼雄一は、腕を見込まれ拳闘部へスカウトされる。レストランに住み込み、昼は練習、夜はウェイターのきつい生活を送っている。雄一の心の支えになったのは、向かいの洋品店に住む澄子の存在だった。しかし澄子は雄一に彼女がいると誤解していて……。
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リオの若大将
制作年:
京南大学4年生でフェンシング部のキャプテン・田沼雄一は、リオの造船所に招待され、観光会社の営業部員・澄子と知り合う。実家の反対を押し切って造船会社就職を決めた彼はフェンシング大会で優勝し、澄子と愛を確かめる。
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士魂魔道 大龍巻
制作年:
徳川家対豊臣家の攻防を軸に据えた時代劇に、タイトル通りの特撮による“大龍巻“を巻き起こす、パニック・スペクタクルの要素を加えた大作。大阪・夏の陣で、徳川勢の攻撃を受け豊臣方の大坂城は陥落した。徳川方に寝返った者もいたが、主人公たち3人や侍女らは市中へと紛れ逃げ延びた。その後、裏切り者や忍者たちと関わっていくが……。ラスト近くの龍巻シーンが圧巻。
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ある日わたしは
制作年:
アクションものを得意とする岡本喜八、初期の快調な明朗青春メロドラマ。現在のボーイフレンドに物足りないゆり子は男っぽい大助に惹かれるが、なぜか両親は交際に反対。実は大助の父とゆり子の母は、昔恋人同士だった。そんな障害を乗り越えて、二人の愛は親たちの理解を得、結婚に実を結ぶ。原作は戦後映画界を席捲した石坂洋次郎。
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海の若大将
制作年:
田沼雄一は京南大学水泳部のエース。スーパーの店員・芦野澄子は恋人だ。彼は航海術を勉強すべく船に乗り込み八丈島へ。そこで島の娘に惚れられ、誤解した澄子は青大将とドライブを決行。日豪対抗水泳大会に出場した雄一は苦戦するが、誤解の晴れた澄子の応援で逆転優勝する。
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クレージーだよ・奇想天外
制作年:
谷啓をメインにしSF的要素を加味。α星長官は、地球の原水爆実験やロケット打ち上げをやめさせるべく、SFと監視役の零八を地球に送り込む。M7は日本人・鈴木太郎に乗り移るが、失敗の連続。谷啓が小市民的な宇宙人を怪演する。
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太平洋の翼
制作年:
敗戦色が濃くなり始めた頃。無敵を誇った零戦も米軍の新鋭機の前に歯が立たず、大本営は特攻隊による攻撃しかないと主張した。一方、千田航空参謀は新鋭機紫電改を完成させ、精鋭を集め制空権の奪還を計画した。3人の優秀な戦闘機乗員が紫電改を駆って米軍に向かっていくが……。戦争映画大作にして航空アクションの会心作。
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今日もわれ大空にあり
制作年:
航空自衛隊浜松基地。F103Jに乗るパイロットを育てるため、新任隊長がやってくる。彼が、若手4人を猛特訓して一流のパイロットにするまでを描く。“日本一“や“無責任“など、一連の東宝喜劇を手掛けた古沢憲吾による珍しい航空もの青春映画。
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新選組〈1969年〉
制作年:
おなじみ新選組の物語を三船敏郎の独立プロ・三船プロが製作し、彼自身が近藤勇を演じたオールスター・キャストの娯楽大作。新選組結成、芹沢鴨暗殺、池田屋斬り込み、鳥羽伏見の戦い、流山の別離、近藤勇の最期など盛りだくさんの見せ場がかけ足で紹介されていく。
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恐怖の時間
制作年:
「天国と地獄」(1963)で注目された山崎努が、復讐鬼に扮して主演を張ったサスペンス。原作は「天国と地獄」同様E・マクベインで、小説のタイトルは『殺意の楔』。山崎扮する工員次郎は、山本刑事の誤射によって恋人を殺される。翌日、次郎は山本刑事に拳銃をつきつけ、ニトログリセリンを忍ばせて刑事部屋に乱入。だが、彼の仇は別の山本刑事だった……。
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アルプスの若大将
制作年:
京南大学スキー部主将・田沼雄一は、建築学の論文が認められヨーロッパ旅行に招待される。夢のアルプス。彼はそこで航空会社のローマ事務所員・岸澄子と知り合い、楽しい時を過ごす。帰国後、猛練習でスキー選手権に優勝。雄一は再びアルプスへ……。
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千曲川絶唱
制作年:
豊田四郎監督による純愛ものの秀作。突然襲っためまいから交通事故を起こしてしまったトラック運転手の五所川は、その時の警察と医者のやりとりから自分が白血病であることを知る。やけになった彼は上京し、様々な医者を訪ねて白血病の実態を探るが、不治の病と知り、絶望して富山に帰る。彼の帰りを待っていた奈美は、看護婦としてではなく、一人の女として、間もなく死ぬであろう男に激しい愛を捧げるのだった……。登場人物の動きや美しい風景を、きめ細かいカメラワークで捉えた映像が素晴らしい。
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南太平洋の若大将
制作年:
京南大学柔道部主将・田沼雄一の実家が経営するすきやき屋が、ハワイに支店を出すことになる。そこでハワイの日本料理屋の娘に熱を上げられ、恋人・澄子はプンプン。雄一は柔道の選手権試合でオランダの留学生に大苦戦となるが、駆けつけた澄子の声援で見事に勝利する。
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大坂城物語
制作年:
関ケ原の戦いで一家を失った無法者・鬼の茂兵衛が、大阪冬の陣で豊臣家のためにひと働きしたあと、田舎へ帰っていく……。村上元三の原作を稲垣浩監督と三船敏郎のコンビで映画化したアクション時代劇。三船敏郎が鬼の茂兵衛を演じるが、ワンパターンの感は否めない。
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クレージーの殴り込み清水港
制作年:
C調な追分三五郎は、森の石松のピンチを救い、恩に着せまくる。一方鮫島一家は次郎長を狙って虎視眈々。やがて次郎長一家がフグに当たって全滅したとの知らせを受けた鮫島一家は、殴り込みをかける。しかし知らせは次郎長のトリックであった。作品、興行ともに精彩なく、シリーズはこれで打ち止めとなる。
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箱根山
制作年:
箱根の2軒の旅館、玉屋と若松屋は血縁同士なのに先祖代々犬猿の仲。互いに敵意をむき出しにして対抗意識に燃えていた。だが、若松屋の一人娘・明日子の家庭教師を、玉屋の後継ぎ・乙夫がすることになった。やがて、二人の間には恋が芽ばえて……。川島雄三監督の文芸ドラマ。
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エレキの若大将
制作年:
エレキ・ブームに便乗したシリーズ第6作。京南大学アメリカン・フットボール部の主将・田沼雄一は、実家のすきやき屋・田能久の財政難に、仲間とエレキバンドを結成して資金稼ぎ。見事店を再建する。寺内タケシとブルージーンズが得意のエレキギターを披露。挿入歌『君といつまでも』が大ヒットした。
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レッツゴー!若大将
制作年:
京南大学サッカー部のキャプテン・田沼雄一は、全日本チームの一員に選ばれ香港に遠征。そこで香港娘に惚れられ、恋人・澄子はまたしても大むくれとなる。香港の人気女優・陳曼玲が共演。
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大学の若大将
制作年:
加山雄三主演による“若大将”シリーズの第1作。京南大学水泳部の田沼雄一は、すきやき屋の老舗・田能久の若大将で、父・久太郎と祖母・りきとの3人暮らし。青大将と呼ばれる石山製菓のドラ息子・石山新次郎は、美人OL中里澄子に首ったけだが、彼女は雄一を愛している。雄一は縁談話で澄子との仲が険悪になるが、結局、誤解が解けて元気になり、水泳の大学対抗戦で、見事優勝する。歌もこなし、スポーツも万能という上原謙の息子・加山雄三が、周囲の期待に応えて見事にスターぶりを発揮した。以降、青春ものでは異例のロング・シリーズとして連作されることになる。
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世界大戦争
制作年:
核戦争の鍵を握る同盟国側と連邦国側は一触即発の緊張状態を続けていたが、バーング海上での両軍の衝突から戦闘状態に突入。ついに両陣営から核ミサイルが発射され、東京をはじめとする主要都市は次々と核の炎に包まれていった……。松林宗恵監督は、外人記者クラブの運転手一家を庶民の代表として描き、この種の特撮映画にありがちなドラマ部分の弱さを見事に克服した。しかしこの映画の見どころはなんといっても特撮で、北氷洋上の両軍による空中戦から、世界主要都市の核ミサイルによる破壊までの数々の特撮シーンは、円谷英二の集大成といえる見事な出来ばえであった。
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ハワイの若大将
制作年:
京南大学ヨット部のキャプテン・田沼雄一は、ハワイに行った青大将を連れ戻すため一路ハワイへ。そこで化粧品会社のOL・中里澄子と再会し、仲良く青大将を捜索。ようやく青大将を見つけたところを、澄子は赤まむしの異名をとる色魔に誘惑されそうになる。そこを雄一に助けられ……。
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何処へ〈1966年〉
制作年:
石坂洋次郎の小説の2度目の映画化。明朗快活な学園青春映画。田舎の中学校に若くてスマートな英語教師・伊能琢磨が赴任。町の芸者や同僚の女性教師たちは目の色を変える。そんな中で校長派と反校長派の争いが始まる……。
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裸の重役
制作年:
中央商事の重役・日高四郎は“仕事の鬼”と呼ばれているが、バーのマダムには“日本一さびしい男”と言われる、妻のいないやもめ暮らし。22歳の娘を社内の優秀な男と結婚させようとしている父親の姿を浮き彫りにした、哀歓あふれる物語となっている。サラリーマンに捧げる人間ドラマ。
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エンジェル 僕の歌は君の歌
制作年:
「ゴースト/ニューヨークの幻」などの流れを汲むラブ・ファンタジー。偶然出会った天使から、別れた恋人があと1週間の命だと聞かされた青年が、彼女のために精いっぱいのことをしてあげようとする、ピュアな恋愛模様を描く。エルトン・ジョンの『YOUR SONG』が効果的に使われている。
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戦国野郎
制作年:
時は戦国、当時の最新兵器“種ヶ島”をめぐって武田の忍者と村上水軍、そして木下藤吉郎たちの間で、壮絶な争奪戦が展開される。岡本喜八の西部劇タッチの演出と藤吉郎に扮した佐藤允の快演で楽しめる一編になった。時代劇アクション映画とでもいうべき作品。
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若い狼
制作年:
更生を誓って少年院を出た信夫だが、郷里の炭鉱は廃坑となり、出かせぎに行った父の消息も知れず。母は日雇いをしながら幼い弟妹を抱えて貧しく暮らしていた。信夫は恋人の道子を頼って上京するが職はなく、少年院時代の仲間に誘われヤクザ組織に入ってしまう。少年たちの出口なき状況を、ドキュメンタリー・タッチで描いた恩地日出夫監督の処女作。
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三大怪獣 地球最大の決戦
制作年:
5000年前に地球に飛来し、地球人と同化したらしい謎の金星人予言者によって、不思議な出来事が次々と予言されていく。九州・阿蘇の火口からはラドンが、横浜港沖ではゴジラが、そして黒部渓谷の霞沢に落下した隕石からは地球を滅ぼしにやって来たキングギドラが現れ、それぞれ東京に向かう。この危機に防衛大臣は、インファント島の小美人にモスラの協力を要請、モスラはゴジラとラドンを説得し、一致団結してキングギドラに闘いを挑むのだが……。シリーズ中“最強の敵”といわれるキングギドラが、縦横無尽に暴れ回る痛快怪獣映画。対決シーンは大迫力。
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斬る〈1968年〉
制作年:
天保4年、上州の地。二人の男がこの地に現れた。一人は、かつて武士を捨てたヤクザの源太、もう一人は百姓を捨て武士になろうと血気盛んな半次郎。当地の家老殺害事件をきっかけとした権力者対若手武士の対決で敵味方に別れながらも、ついには二人して改革運動を担っていく……。山本周五郎作『砦山の十七日』を岡本喜八監督が映画化。岡本は本作までの東宝系娯楽路線にあきたらず、同年、続いてATGで「肉弾」を発表した。
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新網走番外地・さいはての流れ者
制作年:
足の悪い子供の治療費をかせぐために漁師になった末広勝治は、漁師町の悪徳網元のあまりの横暴ぶりに、ついに立ち上がる。“グッド・バッド・ガイ”から“グッド・ガイ”になった主人公は魅力がない。
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モスラ対ゴジラ
制作年:
「キングコング対ゴジラ」の空前の大ヒットの夢よもう一度とばかりに企画された一編。名古屋にほど近い干拓地から突然ゴジラが出現し、名古屋市内へ乗り込み破壊の限りを尽くす。正義の怪獣モスラは日本を守るためにゴジラに闘いを挑む。ゴジラがデビュー作をしのぐ徹底した凶暴な悪役ぶりをみせ、モスラの成虫及び幼虫と死闘を演じる。この作品でゴジラの悪のイメージは終わり、以降のシリーズではモスラをしのぐ正義の怪獣として、地球の平和を乱す宇宙人や怪獣と激闘を展開することになる。“ゴジラ”シリーズの一つの転換期を示す作品。
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日本侠客伝 花と龍
制作年:
玉井金五郎は生来の腕と度胸で男をあげ、マンと夫婦になった。その頃、戸畑港では、永田・大庭組と伊崎組一派とが荷役をめぐって争っていた。玉井組を興した金五郎は、伊崎の挑戦を受けて立つ。金五郎の肩には、女賭博師のお京が彫った花と龍の刺青があった……。
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妻として女として
制作年:
ある中年の大学教授をめぐり、長い間愛人として尽くしてきた女と、子供ができない身体のため、その愛人の子を引き取って育てた妻との対立を描いた成瀬巳喜男作品。高峰、淡島の火花散る演技合戦はすさまじく、どっちつかずの男を演じる森雅之の圧倒的な存在感も強い印象を残す。三者が対面するクライマックスは圧巻。
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女の座
制作年:
名優・笠智衆が主演した成瀬巳喜男監督作品。正月興行らしい豪華キャストで、家族制度における妻の立場を問う。家庭の中で唯一の他人ともいうべき長男の未亡人が、義理の両親を理解するというラストに、小津の「東京物語」へのオマージュが感じられて微笑ましい。
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女の歴史
制作年:
一人の女の半生を描いた成瀬巳喜男晩年の作品。めまぐるしい時間の交錯の中、高峰が戦時中の娘時代から老け役までを好演。夫の死後、真に想いを寄せる男性の出現に揺れ動きながらも、その愛をあきらめるというヒロイン像に、成瀬メロドラマの真髄が見いだせる。
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昭和残侠伝 破れ傘
制作年:
シリーズ最終作。東北制圧をもくろむ鬼首一家は、寺津一家を利用して天神浜一家をつぶし、郡山を手中に収めようとしていた。非道な鬼首は邪魔になると寺津さえも惨殺する。寺津の兄弟分・花田秀次郎と天神浜の元代貸し・風間重吉は、降りしきる雪のなか、鬼首のもとに斬り込む。新人・檀ふみの可憐な姿が見られる。
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望郷子守唄
制作年:
昭和初期、北九州・小倉の暴れ者がなぜか東京の近衛連隊に入隊、そして除隊後に巻き起こす笑いとアクションの数々を描いていく。高倉健の豪快な暴れん坊ぶりが見ものの一つ。また悪党一味に騙されたり、ドジを踏んだり、母親に頭が上がらなかったりの彼の純情ぶりがたまらない。
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