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伊佐山ひろ子

伊佐山ひろ子 出演映画作品

  • ルート29

    ルート29

    制作年:2024年11月08日(金)公開

    姫路と鳥取を結ぶ国道29号線を舞台にした、綾瀬はるか主演のロードムービー。詩人・中尾太一の『ルート29、解放』に着想を得て、他者とのコミュニケーションが必要以上にできない女性が、風変わりな少女と絆を築いていく。監督は、『こちらあみ子』の森井勇佑、国道29号線で約1ヶ月間の旅を行い、脚本を完成させた。共演は大沢一菜ら。

  • はい、泳げません

    はい、泳げません

    制作年:2022年6月10日(金)公開

    高橋秀実の同名エッセイを基に映画化した人間ドラマ。とある理由で水が怖い哲学者が、陸より水の中の方が生きやすいと言う水泳コーチに出会い、人生の1歩を踏み出す様を描く。主演は大河ドラマ『麒麟がくる』の長谷川博己が務め、渡辺謙作監督がメガホンを取る。共演は『八重の桜』の綾瀬はるかをはじめ、伊佐山ひろ子、広岡由里子、占部房子ら。

  • 生きちゃった

    生きちゃった

    制作年:2020年10月3日(土)公開

    香港国際映画祭と中国のHeaven Picturesが共同出資し、アジアの名だたる監督に映画製作をさせる“B2B”プロジェクト作品。突然露わになった不倫事件によって起こる事態を映し出し、寄る辺ない人生における大切なものを描く。仲野太賀、若葉竜也らが出演。『舟を編む』『バンクーバーの朝日』などの石井裕也が監督を務めている。

  • ウタモノガタリ-CINEMA FIGHTERS project-

    ウタモノガタリ-CINEMA FIGHTERS project-

    制作年:2018年6月22日(金)公開

    詩と音楽、映像を融合させたプロジェクト“CINEMA FIGHTERS projects“の第二弾。今回は、『舟を編む』の石井裕也、『0.5ミリ』の安藤桃子、『トイレのピエタ』の松永大司ら6名の気鋭監督が、6つの詩から生まれた6つの楽曲を基に、それぞれのドラマを作り上げた。主演は、TAKAHIRO、岩田剛典、青柳翔ら。

  • 沈黙-サイレンス-

    沈黙-サイレンス-

    制作年:2017年1月21日(土)公開

    名匠マーティン・スコセッシ監督が遠藤周作の歴史小説を映画化。舞台は江戸初期の日本。キリシタン弾圧の渦中にあった日本を訪れた宣教師の視線を通して、本当に大切なものとは何かを問いかける壮大なドラマだ。アンドリュー・ガーフィールド、リーアム・ニーソン、アダム・ドライバーらに加え、日本からは窪塚洋介、浅野忠信ら豪華俳優陣が出演。

  • まほろ駅前狂騒曲

    まほろ駅前狂騒曲

    制作年:2014年10月18日(土)公開

    三浦しをんの代表作『まほろ駅前』シリーズの劇場版第2弾。架空都市・まほろを舞台に“多田便利軒“に訪れるシリーズ最大のピンチが描かれる。前作同様、大森立嗣が監督を務め、瑛太が便利屋を、松田龍平が助手として再タッグを組みコンビ力を発揮。高良健吾、真木よう子らが共演し、 永瀬正敏ら新キャストも迎えて新たな展開を描きだす。

  • そこのみにて光輝く

    そこのみにて光輝く

    制作年:2014年04月19日(土)公開

    『海炭市叙景』の原作者・佐藤泰志が発表した唯一の長編であり、三島由紀夫賞候補になった小説を映画化。生きる目的のない青年と、家族とともにバラックに住む女。そんな男女の痛ましくも切ない愛のかたちを映し出す。一途な主人公を鮮烈に演じる綾野剛の新境地に加え、函館ロケによる美しい情景も見どころ。監督は『オカンの嫁入り』の呉美保。

  • 舟を編む

    舟を編む

    制作年:2013年4月13日(土)公開

    2012年の本屋大賞を受賞し、ベストセラーにもなった三浦しをんの同名小説を、『川の底からこんにちは』などの作品で注目を集める新鋭・石井裕也監督が映画化。松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョーらの出演で、ある出版社を舞台に、ベテラン編集者や、老学者、辞書に興味を持ち始めたチャラ男など様々な人々が、辞書の編集に励む姿を描いていく。

  • ナイトピープル

    ナイトピープル

    制作年:2013年1月26日(土)公開

    直木賞作家、逢坂剛の短編『都会の野獣』を、佐藤江梨子、北村一輝、杉本哲太らを迎えて映画化したクライム・サスペンス。強奪された2億円を巡って、過去に囚われた男、謎の美女、神出鬼没の刑事が息詰まる心理戦を繰り広げる。『休暇』など重厚な演出で高評価を集める新鋭・門井肇監督が、最後まで予測不可能なドラマをスリリングに描き出す。

  • 悲しき天使〈2006年〉

    悲しき天使〈2006年〉

    制作年:2006年10月28日(土)公開

    父親を殺して消えた娘を捕らえるため、女刑事が大分県に飛ぶ。そんな刑事ドラマの形をとりながら、事件関係者の人生の紆余曲折を描いた人間味溢れる1本。高岡早紀、山本未来、河合美智子が体現する3者3様の女たちの生き様に注目を。

  • ラブドガン

    制作年:2004年6月19日(土)公開

    『プープーの物語』の渡辺謙作、6年ぶりとなる監督第2作。かつて師弟関係にあった殺し屋ふたりが対決を迎えるまでの旅模様を軸に、殺しを依頼する少女、殺し屋志望の青年の胸中を交えながら、特異な映像文体で綴る。ケレン味たっぷりでありながら、独特の湿度や情緒に満たされた一編。孤高の殺し屋を演じる永瀬正敏のストイックなたたずまいが印象的だ。

  • 木更津キャッツアイ・日本シリーズ

    制作年:2003年11月1日(土)公開

    独特のユーモアで人気を博した宮藤官九郎脚本によるTVドラマの劇場版。木更津の元高校野球部の仲間5人はもちろん、おなじみの面々が勢揃い。氣志團のロックフェスティバル参加や、死んだはずのオジーの出現など、劇場版ならではの事件が続発。正体不明の男を演じる内村光良や、ぶっさんの恋の相手を務めるユンソナら、豪華な顔ぶれが脇を固めている。

  • ロッカーズ ROCKERS

    ロッカーズ ROCKERS

    制作年:2003年9月27日(土)公開

    高速チューンで鳴らした伝説のロックバンド、THE ROCKERSのデビューまでの道のりを描いた青春劇。今や俳優として知られる同バンドのボーカリスト、陣内孝則が初監督に挑み、悪戦苦闘していたころの姿をコミカルにとらえていく。メンバーに扮する中村俊介や岡田義徳、塚本高史らの好演に加え、エネルギッシュなライブ・シーンにも注目。

  • スリ〈2000年〉

    制作年:2000年11月4日(土)公開

    原田芳雄が都会の片隅で生きるスリを、圧倒的な存在感で演じる人間ドラマ。世代の異なる2組の男女の関係を軸に、孤独を抱えて生きる人々の感情をリアルにすくい取っていく。

  • Mogura

    制作年:

    【音のない世界に住む男のチェリストへの想いは…】 「それから」や「トカレフ」の音楽で知られる梅林茂の監督デビュー作。演奏の行き詰まりに苦悩する女性チェリストと、廃墟で暮らす自閉的な男。ふたりの出会いを抑制の効いたタッチで綴った映像詩ともいうべき作品だ。「ビリケン」の杉本哲太が静かな男に扮し、「南京の基督」のビル・ウォンが撮影を担当。

  • ピエタ

    制作年:

    【3億円事件の犯人が現代に!奇抜な発想で描く異色作】 新人、北川篤也が描く、奇想天外な犯罪物語。'68年に起きた3億円事件の犯人が、現代に登場。大胆不敵にも事件の再現をもくろむ姿を、ノスタルジックなタッチで描写していく。

  • HAPPY PEOPLE

    制作年:

    『ヤングジャンプ』に連載された同名コミックに基づく、全3話オムニバス形式のブラック・コメディ。第1話「いつからか僕は」は、殺人の妄想に憑かれた男が一線を超えるまでの物語。2話「意味もなくみんなで笑おうハッピーに!!」は生徒の暴力に耐えかねた教師の復讐劇。3話「ピアスをはずせ!!」は家族の幸福で描いている。

  • 家族シネマ

    制作年:

    【日本語、日本ロケで家族の奇妙な関係を描く韓国映画】 柳美里の芥川賞受賞小説を韓国人スタッフの手で映像化。離散していた家族の再結集騒動を、「301・302」の俊英パク・チョルスがブラックな笑いとともに描き出している。

  • ちんちろまい

    制作年:

    【鉄矢が踊る! サニが飛ぶ!お祭騒ぎで博多は大混乱】 どんたく祭を目前にした福岡で起こる大事件を、歌と踊り、笑いとスリルを織りこんで描く。武田鉄矢や千葉真一など博多出身のスターが地元でみせる、ノリのいい妙演に注目。

  • DEAD OR ALIVE2・逃亡者

    制作年:

    【今回は何をしでかすのか?三池崇史のカルト作第2弾】 常識破りのパワーで映画ファンのド肝を抜いた前作から、シチュエーションを一新。孤児院育ちのはみ出しコンビが、またも先の読めない笑いとバイオレンスの物語を繰り広げる。

  • 男たちのかいた絵

    制作年:

    二重人格に悩むしがないヤクザが主人公という、筒井康隆ならではのブラックユーモアあふれる同名小説『男たちのかいた絵』の映画化。ケンカは下手だし度胸もない鶴丸杉夫。そんな彼がヤクザをやっているのは、不意に姿を見せるもう一人の自分・松夫のせいだ。松夫は凶暴でずる賢い。丹義組の幹部・渡会は、仕事を依頼する時、二人のどちらかを確認する。杉夫にはダサイ仕事と決めているのだ。ある時、丹義組と対立する岩動組が仕切ろうとしていた高いずみの公演を、本人の希望で丹義組が仕切ることになる。いずみに想いを寄せるようになる松夫

  • いのちの海・Closed Ward

    制作年:

    【有明の海を舞台に描かれる少女と精神病患者の交流記】 心に深い傷を持つ少女が精神病患者たちの励ましにより自己を取り戻していく姿を、病人が起こした殺人事件の背後にあった真実と共に描く。主演に抜擢された上良早紀の瑞々しい演技が光る。

  • 田園のユーウツ

    制作年:

    【知られざる町内会その真実とヒミツ】 ある町の自治会をめぐって繰り広げられる悲喜こもごもをシニカルに見つめた風刺コメディ。“究極のご近所づきあい“ともいうべき町内会の“内部抗争“が、多彩なキャストで綴られていく。

  • 怪談新耳袋/幽霊マンション

    制作年:

    【生を“監禁“する恐怖のマンション 】 全国から収集された怪談を集めた『新耳袋』を原案にして製作されたホラー。今回は全エピソードの中でも屈指の恐怖を誇る、幽霊マンションの話が登場。怪死が相次ぐマンションを舞台に、恐怖の真相を暴く少女を『問題のない私たち』の黒川芽以が演じている。監督はTV界で活躍する吉田秋生。

  • FM89.3〈ヤクザ〉

    制作年:

    【歌舞伎町のヤクザがラジオのDJに転身? 】 強面なルックスを生かした硬派キャラで人気を博し、映画監督としても活躍する小沢仁志が、本作でなんと萌え系アイドルと共演! “任侠“と“萌え“という奇想天外な組み合わせで贈るラジオ痛快コメディ。DJに扮する小沢のトーク芸にも注目だ。

  • Baby’s Breath~ママになろうよ~

    制作年:

    【現実と虚構を巧みに組み合わせて描く“親子の絆“】 元パイレーツの浅田好美が妊娠中に主演を務めた異色作。妊婦である浅田の身体の変化に物語がリンクする斬新な展開で“親子の絆“を描くと同時に、少子化問題についても切り込むなど、射程範囲の広い娯楽作品に仕上がっている。監督は新藤兼人らの助監督を務めた後、前作『哀憑歌』で長編デビューを果たした金丸雄一が務め、金子賢らが共演する。

  • ガチバン

    制作年:

    【身体を張ったリアルファイトに熱くなる一作】 TVドラマ『ビー・バップ・ハイスクール』で俳優デビューを果たし、映画を中心にキャリアを積んできた窪塚俊介が再びヤンキー役に挑む本格悪童映画。生まれながらに喧嘩が強い主人公・拓海と、地域一体の制圧を目論む最強の不良・城島の対決が幕を開ける!昨年ヒットを飛ばした『クローズZERO』のスタントチームが手がけるアクションに注目だ。

  • 良いおっぱい悪いおっぱい

    制作年:

    詩人・伊藤比呂美とその夫の大学教授・西成彦の妊娠・出産・子育てエッセイを、原作の持つほのぼのさを損うことなく映画化。ドラマティックなところは微塵もなく、ひたすらママとパパのわが子に対する苦労と喜びを、淡々と綴っていく微笑ましい作品だ。中村ゆうじ演じるユニークな父親像も見もの。

  • 武闘派仁義 全面抗争篇

    制作年:

    経済ヤクザに堕ちた組長を殺害し“親殺し“となった武士は、ドヤ街に身を隠し、肉体労働者として生きていた。ところが、それを知った地元の鎌田組がドヤ街の住民立ち退き作業に武士を誘う。ヤクザ世界復帰という甘いエサをちらつかせながら……。任侠シリーズ第2弾。

  • 天使のウィンク 日光猿軍団

    制作年:

    日光猿軍団の猿の良太は、ある夜、神様から“本当は人間に生まれるハズだったが、天使のミスで魂が入れ替わった。今は10歳になっている少年を探し出せ“と告げられる。いったい、誰が僕なんだ? 猿の良太の人間世界への冒険、見ること聞くこと初体験の旅が始まる。ユーモアと感動あふれる冒険ファンタジー。

  • 喧嘩道

    制作年:

    『平凡パンチ』で連載していた劇画の映画化。当時は『嗚呼!花の応援団』とともに不良高校生ものの代表格だった。年上の女と同棲している高校生番長が、子分を従えて繰り広げるケンカの毎日。「ビー・バップ・ハイスクール」あたりと比べてみるのも一興。

  • 三たびの海峡

    制作年:

    第二次大戦末期から現代までの日本と朝鮮半島を舞台に、最初は強制されて、その後は自分の意思で、両国の間に横たわる海峡を三たび渡った韓国人・河時根(ハー・シグン)の憎しみと愛に彩られた半生を描いた大河ロマン。「月光の夏」「ひめゆりの塔」と、ヒューマニズムあふれる作風が高く評価される神山征二郎が本作でも難しいテーマを見事に演出。キャストは総じて好演だが、とりわけ主人公の妻に扮した南野陽子が、時代の波にほんろうされる女の哀しみを絶妙に表現した。原作は吉川英治文学新人賞を受賞した同名小説。日本映画としては初めての韓国ロケを行った作品。韓国で試写が予定されたが、韓国政府の反対により、中止された。

  • 女地獄 森は濡れた

    制作年:

    性による悦楽の世界を追求する作家・神代辰巳が、避けて通ることのできないサディズムの世界に挑んだ野心作。原作はマルキ・ド・サドの『ジュスティーヌ』で、舞台を大正の米騒動の騒乱期に移している。殺人の濡れ衣を着せられ、さまよい歩く幸子は洋装の女に森深くのホテルに連れて行かれる。そこは女とその夫の退廃と悪徳に満ちた性と暴力の快楽殿であった。ほとばしる血と精液の中、幸子だけは快楽を拒否するのであった。神代はこれまでにない様式的な画面構成を用い、一方では当時の流行歌を彼独自の方法で使うなど、意欲的。

  • 女囚さそり 第41雑居房

    制作年:

    演出は前作に引き続き伊藤俊也。法務省の巡閲官の面前で、郷田所長を襲ったナミは、憎悪に燃える郷田に徹底的にシゴかれる。しかし、ナミは女囚のボス・大塚らとすきをついて脱走を企てる。女囚たちの逃避行と追う看守たち。やがて女囚たちは観光バスを乗っ取って人質を取り、包囲網を突破しようとする。女囚たちに白い着物を着せて正座させ、歌舞伎のスタイルで一人一人の罪状を紹介するなど、前作の様式美をさらに推し進め、シリーズ中最も耽美な作品となった。また本作では、さそりに仮託された社会から見捨てられた女たちの“怨“が、より鮮明になっている。

  • 不連続殺人事件

    制作年:

    いずれも元夫婦、元愛人などの愛憎深い関係にある十数人の男女が隔離された山奥の豪邸に集まり、そこで狂宴を繰り広げるが、やがて奇怪な連続殺人事件が起こる。終戦直後の混乱期を背景に、特権階級の俗物エリートたちの狂態を描きだした犯人当てミステリー・ドラマ。

  • マノン

    制作年:

    アベ・プレボーの有名小説『マノン・レスコー』を原案として東陽一が演出。劇団の研究生みつこの男性遍歴と、彼女にほんろうされる男たちの物語。デビュー間もない烏丸せつこ、歌手の荒木一郎、「戦場のメリークリスマス」以前のビートたけしといった当時としては異色の配役が面白い。

  • エロスは甘き香り

    制作年:

    桃井かおり演ずる服飾デザイナーの家で奇妙な共同生活を送る青年男女4人の姿を描いた、藤田敏八のロマンポルノ第3作。浩一、昭の二人は仕事にあぶれ、それぞれ悦子、雪絵のヒモとしてこの家に居候。だが浩一はある日、雪絵に手を出し、それ以来この共同体的生活に微妙なヒビが入り始める……。藤田敏八ならではの根無し草的青春ドラマで、脚本は「八月はエロスの匂い」の大和屋竺。デザイナー・悦子役の桃井、ホステス・雪絵役の伊佐山ひろ子の好演が光る。長谷川和彦が助監督についている。

  • 昭和枯れすすき

    制作年:

    兄は刑事、妹は不良少女。屈折した兄妹愛を描いた好編。実に典型的、類型的な設定だが、事象を追っていく淡々とした演出によっておのおのの思いを静かに表現している。真面目に洋裁学校へ通っているはずの妹が、街を遊び回っていた。実は学校を勝手に中退していたのだ。事実を知った兄は妹を責めるが、妹は耳を貸さない。そんな時、殺人事件が起こる。被害者は妹のボーイフレンド、しかも現場には妹のネックレスが落ちていた……。サスペンス仕立てにはなっているが、ここで焦点となるのはむしろ兄妹の愛憎と確執。低予算の小品ながら、キリリと心にしみてくる。新宿の繁華街を活写する、川又昂のアクチュアルなカメラも秀逸。

  • 白い指の戯れ

    制作年:

    伊佐山ひろ子が演じるヒロインは、街角でふと知り合った男に処女を捧げても、何の屈託もなく男から男へとわたり歩き、現行犯の罪を一人背負っても悲痛な印象を与えない、新しい感覚の人物として造型されている。1970年当時、隆盛を誇っていたアメリカン・ニューシネマとも雰囲気的に似た印象を残し、ポルノというよりも新しいタイプの青春映画として見れる作品である。舌足らずなセリフ回しも可愛い伊佐山ひろ子の新鮮な魅力が光っている。

  • 愛の亡霊

    愛の亡霊

    制作年:

    「愛のコリーダ」でスキャンダラスな話題をふりまいた大島渚が、再び海外資本で、大胆なエロスをテーマに挑んだ問題作。兵隊帰りの若者は、40歳すぎながらまだまだ若くみえる人力車夫の妻と関係を持つ。26歳も年が離れていることを知りつつ若者との関係を断つことのできない女は、ついに若者と共謀し夫を殺害、井戸の中に投げ捨てる。しかしそれから、夢の中で車夫を見たという者が現れ、やがて妻や若者の前にも車夫の亡霊が姿を見せるようになる。山村の四季を見事に描き出した素晴らしい美術と撮影を得て、日本での評価は今ひとつながら1978年カンヌ映画祭で監督賞を受賞。

  • Helpless

    制作年:

    ダニエル・シュミットや黒沢清の助監督を務めていた青山真治の監督デビュー作。愛する者を失った若者3人の哀しみや虚無感をバイオレンスとともに描く。高校卒業を目前に控えた健次は、これといった目的もないまま日々を過ごしていた。そんなある日、彼の慕っていたヤクザの安男が4年振りに仮出所した。組の解散と組長の死が信じられない安男は仲間を殺し、組長捜しに出かけるため、健次に妹ユリとショルダーバッグを預ける。組長を捜しながら衝動的殺人を繰り返す安男の足取りを、健次とユリは追うが……。

  • ボクサー〈1977年〉

    制作年:

    足の悪い天馬は、チャンピオンになることを夢見てジムに通っているが、初試合に敗れたためジムは彼を見捨てる。天馬はあきらめきれず元東洋チャンピオンの隼にコーチを頼む。寺山修司初の商業作品だが、随所に寺山らしさを見せる。具志堅用高、白井義男、ファイティング原田、ガッツ石松などが特別出演し、ガッツあふれるファイティング・シーンで魅了する。

  • 君よ憤怒の河を渉れ

    制作年:

    巨大な権力の陰謀によって無実の罪を着せられた現職の検事が、見えない敵を追って東京から北海道へ500キロの復讐の旅を行く、というスケールの大きいアクション作品。彼を追う警部に原田芳雄、恋人役に中野良子ら個性派が脇を固めている。

  • 三億円をつかまえろ

    制作年:

    “3億円強奪事件”の時効成立を間近に控えてのタイムリーな企画だったが、中味はこの事件とはまるで関係ない前田陽一の強盗喜劇。農協の大金庫に眠る3億円をムショ仲間の3人と地主のドラ息子、赤ん坊という5人組が襲う。金庫を守るガードマンとのダマシ合いが笑わせる。

  • 浪人街〈1990年〉

    制作年:

    日本映画の父、牧野省三の追悼60周年記念作品。マキノ雅広(この作品より雅裕から改名)によって、彼の代表作「浪人街」(最初は1928年)の4度目のリメイクがついに実現。マキノは総監修を務めた。近来稀な大チャンバラ・シーン、原田芳雄をはじめとする役者陣の好演など、見るべきところは多い。マキノの少年時代からの朋友、名カメラマン宮川一夫が、クライマックスのカメラを担当しているのも話題である。江戸の下町、食いつめ浪人が集う所。ここで夜鷹の連続殺人が起こる。犯人は、暇をもて余す旗本たち。権力の笠に隠れた旗本たちの横暴に、自分の武士としての存在を賭けた浪人4人が立ち上がる。対する旗本は120人。4対120の闘いの行方は?

  • 桜の森の満開の下

    桜の森の満開の下

    制作年:

    坂口安吾の短編小説を、篠田監督が耽美的手法で映画化。王朝時代、山里に住む山賊が、惚れた都の女の言いなりになり、人間の首の収集を続ける。一面満開の桜の下で、男に背負われた女が異形の山姥に変貌するラストの幻覚シーンが異様に美しい。

  • 嗚呼!!花の応援団〈1976年〉

    制作年:

    南河内大学応援団親衛隊長・青田赤道はケンカに強く女にはまるでだらしがない。新入隊員が団旗をタバコの火でこがしてしまい青田は責任をとって腹を切らねばならない。そこで青田は仲の悪い浪華大学応援団にケンカを売り、旗はそれで破れたことにしてうまくのがれることに成功する。やがて野球や駅伝の応援に親衛隊のウルトラ珍妙な活躍が始まった……。

  • 一条さゆり 濡れた欲情

    制作年:

    日活ロマンポルノ初期を代表する1本で、成人映画では初めて各種ベストテンに名を連ねた記念碑的作品。引退公演で警察の手入れを受ける、関西の名ストリッパー・一条さゆりを狂言回しに用いて、彼女にライバル心を燃やす踊り子と、いちずに尽くすヒモとの哀歓を中心に物語が綴られていく。俳優・高橋明の歌う猥歌『ナカナカづくし』の流れる中(のちの神代作品にも頻繁に使われている)、ワンピースをだらしなく着て日傘をさす伊佐山と、重い荷物を持ってうしろから付いてくるヒモの粟津を捉えた冒頭のシーンから神代的世界に魅せられてしまう。

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