村山彩希&岡田奈々、仲良しだからこそ“悔しいくらいうらやましい”こと 「歩いてるだけで、風が味方するような」
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――今回、お2人が演じられる『飛龍伝』の神林美智子について、今はどんなイメージをお持ちですか。
岡田:今の時代にはない、強い女性の印象です。たくさんの男性の中にポツンと1人女性がいて、その女性が場をかき乱していく。むさくるしい男の中に咲く、一輪の華かと思いきや、一番むさくるしいのは彼女かもしれない。そんなイメージです。
村山:今の時代と違って、女性にとって厳しい時代の作品ですが、きっと今観ても刺さるところがあるのではないでしょうか。今の時代の感覚で考えると理解できない、考えもしないような状況ですし、こんなのが当たり前の訳ないでしょ! と令和なら言うんじゃないかな。でもそれが通用していた時代で、今はOKでも許されなかったこともあって……。どんな時代であっても、女性として強くありたいと、私は思いました。
岡田:令和の時代で考えると、それってハラスメントだよね、っていうこともあって、演劇でしかできないことが詰まってるような気もします。そんな環境だからこそ、誰よりも泥臭く、とても強く生きているヒロインですね。
村山:そんな時代の中で、きっともみくちゃにされて、でも折れなくて。そうやって育ってきた女性です。だから、私ももみくちゃにされて、削ぎ落とさなければいけない。削ぎに削ぎ落とされて、出来上がった女性という感じに見せたいですね。彼女の過去が分かるような場面があるわけではないですが、なぜこんな女性が出来上がったのか、を伝えられたらうれしいですね。
岡田:でも、やっぱり女性としての魅力も必要だと思っています。恋に落ちるシーンもあるので、女性としての魅力プラス強さを見せなければいけない。モテ要素と強い女の両立をどうするか、すごく考えています。男性を蹴散らすくらいの強さですからね。
岡田奈々
――神林美智子は40万の学生をまとめる委員長です。アイドルとしてグループの中心に立ったり、多くの人の注目を集めたりされていましたが、そういう場で自分を演出したり鼓舞したりするために意識していたことはありますか?
岡田:意外と無いんですよね。センターでも、センターじゃなくても、とにかく自分にできることを一生懸命にやった結果がステージに現れるので。ステージの真ん中に立つからといろいろ考えてやるよりは、何も考えずに食らいつくような感覚でした。
村山:私はアイドル時代にセンターになりたい、という気持ちがあまりない子でしたが、センターになりたい子ほど周りをちゃんと見たほうがいいんじゃないかとは思います。上下関係という意味ではないですが、例えば16人でパフォーマンスするときの16番手で、お客さんからあまり見えなかったり、見切れたりする場所で踊る悔しさを経験している人ほど、センターのありがたみも分かるし、輝ける。ちゃんと、その場所のありがたみを分かっている人が、センターにふさわしいと考えていました。
――卒業してからも、主演を務めて座長として振る舞う機会もあったかと思います。
村山:今でも座長って何をしたらいいか、分からない!(笑)
岡田:私たちにできる役目は、おいしいお弁当を差し入れることくらいだよ(笑)。
――みんなの健康と、やる気のために(笑)。
村山:やっぱりしっかり食べないと動けないですからね。でも、周りは男性ばかりなので、みなさんに気を遣わせないくらい、女がガツガツ行かないと物語としても成り立たないと思うので。泥臭さを目いっぱい出したうえで、引き算をして美しく見えたらいいな。熱量が大事ですよね。
岡田:いい意味で女を捨てて、食らいついて稽古して、「この女やべえな」って男性陣が圧倒されるくらいに、稽古でガツガツいかなきゃな、と思います。
■村山彩希に残る「シアターの女神」の名残
【公演概要】
つかこうへい革命ミュージカル ダブルス『飛龍伝』『幕末純情伝』
作:つかこうへい
演出:中江功
監修:岡村俊一
■キャスト
『飛龍伝』
村山彩希/岡田奈々/高橋龍輝/荒井敦史/百名ヒロキ/柳下大/酒井大成/久保田創/杉山圭一/濱田和馬/飯田倫太朗/池本征矢/小栁喬/森田歩/伊東陽光/松本有樹純/吉田智則
『幕末純情伝』
村山彩希/百名ヒロキ/荒井敦史/柳下大/高橋龍輝/酒井大成/久保田創/杉山圭一/平塚翔馬/濱田和馬/飯田倫太朗/池本征矢/小栁喬/森田歩/伊東陽光/松本有樹純/吉田智則
■日程・会場
11月5日〜22日 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
<公式HP>http://www.rup.co.jp/