フランス難民キャンプでの出来事描く『ジャングル』10月上演 演出は長塚圭史
「人はなぜ線を引くのか?」
KAAT神奈川芸術劇場、2026年度のテーマ作品です。
昨今、日本でも難民については大きく問われています。2015年、欧州で大きく注目された、フランス北部のドーヴァー海峡に面するカレーという街に、渡英を切望する数千人の難民が集まりました。ここはやがて難民キャンプとなり、「ジャングル」と呼ばれるようになります。2年ほどで、フランス政府によりこのキャンプが強制的に解体されたという出来事をご存じの方もいらっしゃるかと思います。
中東、アフリカからやってきた難民たちの祖国は、どこもかつて英仏あるいはその他の欧州列強国に占領・統治された歴史を持つ国々ばかりというのはあまりにもシニカルです。本作の劇作家ジョー・マーフィーとジョー・ロバートソンもまた、大国イギリスの本音と建前に鋭く迫ります。
今尚世界中で戦争は続き、世界で増え続ける難民は我々の問題でもあります。本作はこうした世界の難民・移民問題の現状の深刻さを語るだけではありません。限りなく現実に近いフィクションであり、人間が果たして如何に生きるか、我々の善意とはどこにあるのか、あるいは悪意はどこまで歯止めが効かないのかを問います。
そしてKAAT神奈川芸術劇場の大スタジオが大胆に普段と様相の異なる劇場となります。
ぜひ劇場でご体感ください。
【公演概要】
舞台『ジャングル』
10月10日(土)~11月1日(日)
KAAT神奈川芸術劇場
■作:ジョー・マーフィー&ジョー・ロバートソン
■翻訳:小田島創志
■演出:長塚圭史
■音楽:阿部海太郎
■出演:
坂本慶介 藤間爽子
大久保祥太郎 森一生 李千鶴
板崎泰帆 内間遼 すやまあきら 西山斗真 松本庵路 宮崎柊太
アミリ健アルヴィン 古燈直人
平木幹太 村田亘将 依田光正
伊達暁 中村まこと 中山祐一朗
千葉雅子
他
■舞台美術:片平圭衣子
■照明:北澤真
■音響:徳久礼子
■衣装:柿野彩
■ヘアメイク:河村陽子
■ステージング:香取直登
■演出助手:中村未希、木村美月
■舞台監督:鈴木章友
■プロダクション・マネージャー:平井徹
■舞台進行:村山鈴夏
■演出部:桂川裕行、小山梨花
■大道具製作:鈴木太朗
■小道具指導:雲田恵
■メイキング映像:松本庵路
その他県民スタッフ27名