菜々香×綾 凰華×愛加あゆ、それでも夢を追い続ける女性たちを熱演!【「IDOLTIME」インタビュー&稽古場レポート】
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「一回、ひっちゃかめっちゃかになろう」という植木の号令を受け、6人の表情にスイッチが入る。数分前まで談笑まじりだった空気から一転、演出卓の植木、そして植木に意識を集中させる6人からは、ほどよい緊張感が伝わってきた。
タイトルを冠するナンバー『IDOLTIME』では、懸命に今を生きながらも、決して理想通りではない人生。そこに生まれる燻りや後悔、諦観、そして寂しさ。そんな鬱屈としたものすべてを呑み込み、光へと昇華するような力強いパフォーマンスが、一気に稽古場の空気を塗り替えた。
続く芝居シーンでは、6人の関係性や、それぞれの抱えるものが浮かび上がっていく。菜々香演じるマコの真面目さや、太田夢莉演じるナナがマコに向ける複雑な感情、星波演じるハルカと鈴木南那佳演じるサチの正反対な2人の衝突。そんな4人を一歩離れたところから見守る綾 凰華演じるアイミと愛加あゆ演じるランの大人組。誰もがどこかに自分を重ねられる等身大の6人。劇場を訪れた人は、きっとこの中に、自分の心にそっと寄り添ってくれる誰かを見つけるだろう。
それぞれの内面を映し出す歌とダンスも、大きな見どころだ。圧巻のハイトーンで魅せる菜々香は、何度も植木のもとに足を運びセリフのタイミングを丁寧に確認していく。その間も、太田は黙々と鏡前で振付を確認し、しなやかな表現力に磨きをかけていた。星波と鈴木は、ダンスのなかに得意のアクロバットを織り込む。2人が立ち位置の確認を兼ねてアクロバットを決めると、愛加が「わ~、すごい!」とひときわ大きな歓声をあげ、稽古場に笑顔がこぼれた。綾と愛加がしっとりと聴かせるナンバーもあり、それぞれが磨いてきた武器を惜しみなく作品へと注ぎ込むなかで、「IDOLTIME」だけの景色の輪郭が見え始めていた。
ナンバーが流れる度、植木はリズムに体を揺らし、実に楽しそうに生まれつつある作品を眺めていた。とあるシーンでは、言葉のテンポにポイントを置いて「もっと盛り上がっていく感じにしたい」とオーダー。キャストからも積極的に質問が飛び、風通しのよい雰囲気が稽古を重ねるなかで醸成されていることが伝わってきた。
懸命に生き、もがき、それでも夢を手放せない——そんな彼女たちが放つ光は、決して華やかなだけではない。燻りも、後悔も、寂しさも抱えたうえで、なお前へ進もうとする姿がそこにはあった。6人が紡ぐ「IDOLTIME」という名の時間が、劇場でどんな輝きを放つのか。その瞬間が、待ち遠しい。
(取材・文・写真:双海しお)
HER-IZON WORKS Project vol.1「IDOLTIME」は、7月30日~8月2日東京・新宿シアタートップスにて上演。
【公演概要】
HER-IZON WORKS Project vol.1「IDOLTIME」
7月30日~8月2日:東京・新宿シアタートップス
◆脚本
川名幸宏
◆演出
植木 豪
◆出演
マコ役:菜々⾹
アイミ役:綾 凰華
ナナ役:太⽥夢莉
ハルカ役:星波
サチ役:鈴⽊南那佳
ラン役:愛加あゆ
◆主催
HER-IZON WORKS Project製作委員会
★千穐楽公演のライブ配信が決定!
詳細は公式サイトにて
【公式サイト】https://s-size.co.jp/stage-info/stage/her-izonworks-pj-idoltime/
【Official X】@HER_IZONWORKSPj
(C)HER-IZON WORKS Project製作委員会