不朽の名作『E.T.』公開40周年! キャストたちの現在
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メアリー役/ディー・ウォーレス 写真提供:AFLO
E.T.を匿う3きょうだいの母で、夫と別居中(恋人とメキシコにいるらしい)であることに傷心のメアリー。演じるディー・ウォーレスは、1970年代からテレビドラマや映画で活躍し、キャリア初期はホラー映画のスクリームクイーンとして知られる。
本作のあとも大小さまざまな作品に出演し、その数は、映画だけで100本以上、テレビ番組と声の出演やクレジットされなかったものを含めると250を超える。日本でも、Amazonのキッズ向けドラマ『まほうのレシピ』や、『9‐1‐1:LA救命最前線』などで姿を見ることができる。またスクリーンの外では、自己啓発本を手掛ける作家やヒーラーとしての顔も。
★マシュー・ド・メリット(E.T.中の人)
E.T.役/マシュー・ド・メリット 写真提供:AFLO
そして忘れてはならないのが、大きな目をしたしわくちゃの宇宙人、E.T.。今では想像できないが、当時E.T.はラバー素材の人形と、中に入る3人の俳優で作り出された、非CGの“リアル宇宙人”だった。3人のうちの1人、マシュー・ド・メリットは当時11歳で、エリオット役のヘンリーと同年代。生まれつき脚のない彼は、理学療法のためにUCLAのメディカルセンターに通院しており、担当医の紹介で本作に抜擢されたそう。家族の留守中、勝手にビールを飲んで酔っぱらって大騒動になるシーンは見どころの1つだが、あのE.T.こそがマシューだ。本作出演後は、劇場未公開のSF映画などに出演したのち、大学で英語を教えたり、車いすバスケットボールの選手にもなった。
メガホンをとったスピルバーグは、70代になってもいまだその意欲は衰え知らずで、昨年も『ウエスト・サイド・ストーリー』が公開されたばかり。今年4月に開催された公開40周年の記念イベントには、監督を中心に、ヘンリーやディー、マシューら出演者とスタッフが一堂に会した。参加しなかったドリューは、スピルバーグ監督と娘達と一緒に、個人的にお祝いしたそうだ。40年経っても映画同様、色褪せない人の繋がりがあるようだ。(文:寺井多恵)
映画『E.T.』は、フジテレビ系「土曜プレミアム」にて5月14日21時放送。