『SLAM DUNK』の“謎多き主要キャラ”宮城リョータ 新作映画と『ピアス』のつながりも予想してみた
宮城は原作の第50話から登場。いきなり他校の女子にフラれるところから始まり、第1話の冒頭でフラれた桜木のシーンとコマ割りも描き文字(ズッコーン)も同じという演出で読者に強烈な印象を与える。
このほか、告白の連続失敗、喧嘩っ早いところなど、バスケット以外の宮城の人物像は桜木と共通するところが多い。バスケ部のマネージャー・彩子への気持ちを桜木に打ち明けてからは、お互い「花道」「リョータ君(リョーちん)」と呼びあうほど意気投合している。
なお、原作第200話の扉ページ(全国大会参加申込書)で、宮城の名前の正式表記が片仮名の「リョータ」であることが分かる。当時は平仮名・漢字以外の名前が珍しかったが、原作者・井上雄彦によると、「花道が人の名前をあだ名で呼ばない時は、必ずカタカナで呼ぶ」設定があったため、「リョータ君」と呼ばせたことで漢字の名前があり得なくなったという。
そんな宮城だが、原作ではほかの湘北メンバーと比べて入学以前の描写が極端に少なく、入部の経緯についての独白と、陵南の田岡茂一監督のスカウトシーンぐらいしか描かれていない。プライベート描写もほとんどないので、普段の宮城がどんな生活を送っているのかなど、不明な点が多いのも特徴。映画では、これまで明かされていなかった宮城の姿を見ることができるかもしれない。