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『SLAM DUNK』の“謎多き主要キャラ”宮城リョータ 新作映画と『ピアス』のつながりも予想してみた

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■井上雄彦の読み切り漫画『ピアス』がカギを握る?

 最新の予告映像では、宮城がチームを引っ張るような描写以外にも気になるシーンがある。それは、冒頭でバスケットをする2人の少年と海辺の少女。1分強の映像の中で30秒以上の尺を割いているにもかかわらず、原作で一致するシーンが思い当たらない。むしろ、井上による読み切り作品『ピアス』を想起させるとして話題になっている。

 海辺の秘密基地からいつも海を見ている兄を亡くした少年・りょうたと、あやこの出会いを描いた『ピアス』。公式に『SLAM DUNK』のスピンオフだと発表されているわけではないようだが、“りょうた”“あやこ”は『SLAM DUNK』の“リョータ”“彩子”と同じ読み。りょうたがバスケット(マイケル・ジョーダン)好きだと分かる描写や、左耳にピアスを空ける描写など、符号する点が多いことから同一人物だと解釈しても不自然ではない。

 ただし『SLAM DUNK』第54話で宮城は、高校で初めて彩子を見て一目惚れしたと言っている。『ピアス』が掲載されたのは、『SLAM DUNK』の連載終了後。つまり、“リョータと彩子が高校まで出会っていない”という設定が既にある状況で描かれている。

 可能性があるとすれば、宮城が昔のことを忘れている(簡単には忘れられない体験にも思えるが)、もしくは“あやこ”と“彩子”は名前が同じでも別の人物である、の2点だろうか。映画と繋げるには強引かもしれないが、それでも予告映像の海辺のシーンは『ピアス』を意識せざるを得ない。

 もし映画に『ピアス』の要素が絡んでくるのであれば、『THE FIRST SLUM DUNK』新予告の冒頭でバスケをしていた2人の少年は、りょうたと亡くなった兄かもしれない。もしかすると、彩子は“リョータ”が“りょうた”だと気付いていたのかもしれない(りょうと呼んでいたので可能性は低そうだが…)。

 原作『SLAM DUNK』では、彩子に一目ぼれした宮城の恋は成就しないまま最終回を迎えているが、進展を願うファンは多いだろう。『THE FIRST SLUM DUNK』が、もし宮城リョータにフォーカスした内容になるならば、謎の多い過去のエピソード、そして恋の行方を含めたアフターストーリーを見ることができる可能性があるのかもしれない。そうなる場合、どの試合が描かれることになるのか。ますます妄想は膨らむのである。(文・二タ子一)

 映画『THE FIRST SLAM DUNK』は12月3日より公開。

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