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『silent』感動系もグサグサ系も 心に刺さる名セリフ3選

エンタメ

ドラマ『silent』第8話より
ドラマ『silent』第8話より(C)フジテレビ

 川口春奈演じる青羽紬が、目黒蓮演じる元恋人の佐倉想と、音のない世界で“出会い直す”姿を見つめる連続ドラマ『silent』(フジテレビ系/毎週木曜22時)。坂元裕二、橋部敦子、野木亜紀子らを輩出してきた脚本家の登竜門「フジテレビヤングシナリオ大賞」の昨年の受賞者・生方美久のデビュー作であり、完全オリジナル脚本の話題作だ。紬が恋に落ちたのは、「言葉」についての作文を読む想の姿がきっかけだったが、本作には、心に刺さる言葉があふれている。そこには感動系も、グサグサ系も。あふれ出した言葉から、少しばかり振り返ってみたい。

【写真】2週間ぶりに放送! 今夜放送の『silent』第8話場面カット

■「好きな人が“いる”」<第2話&第4話>

 紬が想から別れを告げられたのは、LINEでの「好きな人がいる」のひと言だった。第2話のラスト、「好きな人ができたって送ったでしょ。別れようって」と当時を振り返った紬に、想は「好きな人がいる、って送った」と重ねる。紬のことを指さしながら。上京した想に、新しく好きな人ができたことで振られたと思い込んでいた紬だったが、想が指す好きな人とは、紬のことだった。だんだんと聴覚を失っていく自分のそばで、苦しんでほしくないという、紬を深く思うがゆえのつらい決断だったことを知る紬。紬が前述のような誤解をするだろうと分かった上での別れのひと言に、「そうだったのか」と、秘められた思いを知るシーンだった。

 第4話でも、「好きな人がいる」の言葉が登場。紬を支え続けた湊斗(鈴鹿央士)が、想と再会した紬に別れを告げる衝撃の展開となった。紬に「別れてほしい。好きな人がいるから」と伝える湊斗。ここで湊斗の言う“好きな人”とは、紬と想、ふたりのことなのだと見る者には分かる。学生時代からずっと、紬のこと、想のこと、そして一緒にいるふたりを見るのが好きだった湊斗の決別の言葉は、第2話での想の言葉を感じているからこそ、より沁みるものになった。

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■「絶対いい人なんだろうなって勝手に思い込むんですよ」<第1話>

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