『Eye Love You』は“韓ドラあるある”だらけ!? 演出からセリフまで注目ポイントを解説
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韓国の文化的側面もところどころに散りばめられている。「アイスクリーム買いに行きませんか?」という言葉は、韓国では“2人きりになりたい”という意味があるということ。また2人が一緒にご飯を食べることを約束するシーンでは、日本式の「指切りげんまん」ではなく、親指同士で判を押し、次に手のひらをスライドさせコピーをするという、日本人にはなじみのない展開も描かれている。そしてテオが侑里に花を渡すシーンでは「来るとき拾ったので」と照れ隠しのような言葉を残して去っていく。これもツンデレなキャラクターが相手に何かを渡すときに韓国ドラマでよく使われるセリフだ。
恋愛関係になった2人は、実は過去に会ったことがあった…というストーリー性も“韓ドラあるある”と言えるのではないだろうか。それほどに運命的であることを印象付ける物語構成だ。本作ではそのようなシーンはまだ描かれていないが、テオを自分の息子のように育ててきた教授の飯山利一(杉本哲太)が、侑里と侑里の父親が事故に遭うのを見ていたシーンが映されていたため、少なくとも何かしらつながりがあったとも考えられる。飯山が侑里の能力に気付いて、テオのためを思って恋を邪魔する役割になることもあるかもしれない。
今後は飯山との関係に加え、侑里のことを密かに思う花岡が動きを見せることにもなりそうだ。ドラマの序盤でメインキャラクターの2人が付き合うものの、そのあとに大きな障壁が現れて、2人の仲を裂いてしまうことも“韓ドラあるある”だ。あまりにストレートな性格のテオと社長という立場の侑里との関係はどのような展開になっていくのか注目していきたい。(文:伊藤万弥乃)