「ホラーすぎ」「国際ロマンス詐欺?」『光る君へ』の春、衝撃展開&クセ強キャラを振り返り
2021年放送のドラマ『最愛』(TBS系)で、連続殺人事件の重要参考人となる女性実業家と彼女を取り調べる刑事役で共演していた吉高と松下。2人の大河ドラマでの再共演に、かねてから注目が集まっていた。そんな中、第22回では、越前へ渡ったまひろと宋の薬師・周明(松下洸平)の出会いが描かれた。日本語で話しかけるまひろに、周明は宋の言葉で応じる。しかし第22回の終盤で、通訳の死をめぐって宋の商人・朱(浩歌)が捕らえられると、周明は流暢な日本語を披露。朱が犯人ではないと主張する。
実は周明は、対馬の生まれながらも幼少期に口減らしのために海に捨てられ、宋の船に助けられたという。まひろはつらい過去を持つ周明に同情しつつ、彼から宋の言葉や文化を教わる。2人が急速に距離を縮めていく第23回の終盤では、朱と周明が対面。周明は、まひろが左大臣になっていた道長と交流があることを報告。周明は宋語でまひろについて「もしかしたら左大臣の女かもしれません」と伝えつつ「うまく取り込んで左大臣に文を書かせます。朱様のお力になれるよう」と告げる。
周明の意外な素顔が明らかになると、ネット上には「不穏…!!」「まひろ逃げて!!」といった反響が続出。さらに第24回では周明が「早くまひろと宋に行きたい」と思わせぶりにつぶやく姿も。ミステリアスかつダークな周明の言動に「国家ぐるみの国際ロマンス詐欺やん」「ヤバいやつ過ぎ」「周明、どうか。ピュアでいて…ロマンス詐欺師にならないで」などのツッコミも多数寄せられていた。
■宣孝、まひろへのド直球プロポーズに視聴者悶絶
第23回では、周明が狙いを抱えてまひろに接近していた一方で、都からは宣孝(佐々木蔵之介)が為時とまひろのもとを訪れる。為時が仕事で不在だったため、まひろが宣孝をもてなすことに。宣孝が都へ戻る朝、まひろは笑顔で彼を見送ろうとする。宣孝は真剣な表情で「まひろ」と呼びつつ「あの宋人が好きなのか?」と周明について聞く。そして「あいつと宋の国などに行くなよ」と話すと「都に戻ってこい。わしの妻になれ」と言い放つ。
続く第24回の冒頭シーンでは、宣孝からの突然のプロポーズの続きが描かれる展開に。困惑するまひろに、宣孝は「戯れではない」と言い「あの宋人と海を渡ってみたとて、忘れえぬ人からは逃げられまい」と語りかける。一瞬動揺したものの“忘れえぬ人”の存在を否定したまひろに、宣孝は「自分が思っている自分だけが、自分ではないぞ」と語りかけ「ありのままのお前を丸ごと引き受ける。それができるのはわしだけだ」と断言。これにまひろが「忘れえぬ人がいても、よろしいのですか?」と応じると、宣孝は「良い」と即答し「それもお前の一部だ。“丸ごと引き受ける”とは、そういうことだ」と笑顔を見せる。
2週にわたって描かれた宣孝からまひろへのプロポーズに視聴者は興奮。ネット上には「ド直球プロポーズにキュンキュンしちゃった」「包容力エグいくらい出してくるやん」「嫁入り不可避」といったコメントが多数寄せられていた。
まひろと道長の関係性の変化に加えて、2人の人間的な成長や、都と越前という2つの舞台で物語が進行する点など、新たな展開を見せてくれたこの3ヵ月。宣孝の妻になるため、都へ戻ったまひろがこの先どんな活躍を見せてくれるのか、引き続き要注目だ。(文:スズキヒロシ)
大河ドラマ『光る君へ』は、NHK総合ほかにて毎週日曜20時放送。