黒木瞳&岡田准一が20歳差恋、松本潤は寺島しのぶとバスタブで桃を…映画『東京タワー』公開から20周年
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■松本潤(大原耕二役)
透の高校時代の同級生・耕二を演じたのは松本潤。耕二は恋愛をゲーム感覚で捉えており、過去には同級生の母親に手を出したことも。同世代の恋人がいながら、年上の人妻・喜美子(寺島しのぶ)と知り合い、次第に不倫にはまるようになる。
耕二が風呂で桃を食べている最中に喜美子がやってきて一緒に食べるシーンは「強烈に印象に残る」などの声が上がり、話題に。喜美子が耕二の持っていた桃をかじると、耕二は「汁がたれる」と笑い、口移しで桃を一緒に食べるという場面だった。撮影当時松本は20歳。やんちゃで恋愛に奔放、しかし次第に喜美子に惹かれていく耕二を体当たりの演技で表現した。
松本は1999年に嵐としてCDデビューする前からドラマ『ぼくらの勇気 未満都市』(日本テレビ系/1997)、映画『新宿少年探偵団』(1998)などに出演し、演技経験を積んだ。『東京タワー』公開後は、現在まで語り継がれる大ヒットドラマ『花より男子』(TBS系/2005、07)に出演。2012年に『ラッキーセブン』(フジテレビ系)、2014年に『失恋ショコラティエ』(フジテレビ系)など話題作に出演し、主演を務めた『99.9‐刑事専門弁護士‐』(TBS系/2016、18)は、映画化もされた。
そして2023年には大河ドラマ『どうする家康』にて主役の徳川家康役に抜てきされ、岡田准一との共演も話題に。2024年は13年ぶりの舞台『正三角関係』にも挑戦。嵐は2020年に活動休止し、松本個人は2024年5月に所属事務所からの独立を発表。同年6月1日に新会社「MJC Inc.」を設立した。11月には、『正三角関係』ロンドン公演を訪れた桃井かおりのインスタグラムに登場し、ワイルドなひげ姿で「誰かと思ったら松潤か!」などと注目を集めた。
■寺島しのぶ(川野喜美子役)
耕二と恋に落ちる人妻・喜美子を演じたのは寺島しのぶ。喜美子は夫との生活に不満を抱いており、そんな中で耕二と出会った。耕二との恋愛にどんどんのめり込んでいく喜美子は、途中でブレーキが壊れたようになっていく。フラメンコを情熱的に踊るシーンや前述した桃をかじるシーン、耕二に感情のままにぶつかっていくシーンは圧巻だ。
寺島は本作出演前にも映画『ヴァイブレータ』(2003)、『赤目四十八瀧心中未遂』(2003)などで大胆で生々しい演技を披露し、数々の賞を受賞。また本作では第29回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞した。
その後も2007年に映画『愛の流刑地』に出演し、第31回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。2010年に出演した若松孝二監督の映画『キャタピラー』では、ベルリン国際映画祭で日本人として史上3人目、35年ぶりとなる銀熊賞を受賞し話題になった。
他にも数多くのドラマや映画、舞台にも精力的に出演。最近の出演作には映画『八犬伝』(2024)、ドラマ『ザ・トラベルナース』(テレビ朝日/2024)がある。2025年には映画『国宝』の公開が控えている。