今ハリウッドが求める俳優ティモシー・シャラメの“魔法”――『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』で魅せた圧倒的な力
IP(知的財産)やフランチャイズの力に頼る俳優が多い中、シャラメは「ティモシー・シャラメが見たい」という動機で観客を劇場に呼べる稀有な存在となった。主演最新作『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』では、あの『アンカット・ダイヤモンド』のジョシュ・サフディ監督と手を取り、実在の卓球選手マーティ・リーズマンをモデルとした役を演じる。その圧倒的な演技によって、前年の『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』に引き続き、第98回アカデミー賞では主演男優賞にもノミネートされた。これで通算3度目の候補入りとなり、受賞すれば念願のオスカー像を初めて手にすることになる。
『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』はもちろん、『DUNE/デューン 砂の惑星』や『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』のように、主演として作品を引っ張るだけでなく、観る者に対して“何かを信じさせる”強いエネルギーを放つ、そんな俳優としていま彼は間違いなく圧倒的である。
もちろん、その私生活に誰もが興味津々になるのも無理はない。特に恋人のカイリー・ジェンナーとの付き合いは世界中が注目していると言っても過言ではない。2人は2023年1月に開催されたパリ・ファッションウィークのジャン・ポール・ゴルチエのショーで出会い、4月にジェンナーの車がシャラメの自宅に泊まっていたことから交際に発展していたことが発覚。その後も、アカデミー賞授賞式をはじめとするイベントでカップルとして出席するなど、2人で公の場に出ることをいとわない。
『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』LAプレミアにペアルックで登場したティモシー・シャラメ&カイリー・ジェンナー (C)AFLO
こういった私生活への注目具合も“ディカプリオの再来”と言われる所以なのだろうが、シャラメはジェンナーとの交際において「カーダシアン家系の番組には出ない」「SNSに自分の写真は投稿させない」など徹底したルールを設け、俳優としてのパブリックイメージもコントロールしている様子。そんなところにも、俳優としての野心や向上心が窺える。
ワイルダーの影を恐れず、デップの奇抜さに逃げず、シャラメがただひたすらに「純粋な想像力(Pure Imagination)」を信じてカメラの前に立った『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』。観た後には甘くて少し切ない、しかし確実に幸せな余韻が残る味わいの本作を、シャラメの魅力と共に味わって欲しい。(文:アナイス/ANAIS)
映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』は、『金曜ロードショー』(日本テレビ系)にて今夜21時放送。

