トヨタ新型ノアCMに出演したイライジャ・ウッド その意外な起用理由とは?
トヨタマーケティングにCM誕生の背景を聞いたところ、「今回フルモデルチェンジしたノアは、広々とした室内空間を実現し、このクラス初となる本格ハイブリッドを搭載するなど、“上質さ”と“本物感”をキーワードにしています。そのため、CMでも上質・本物感を伝えたく、上品な落ち着いた街を舞台にピーターラビットとイライジャ・ウッドさんが登場します。確かに、イライジャさんは個性的な役を多くされていますが、今回の街並みに彼の雰囲気はピッタリですし、笑顔がステキな優しいパパをイメージさせてくれます。ただ、イライジャ・ウッドさんは脇役なんです」とのこと。
えっ、脇役!? 驚いたものの、腑に落ちる部分も多いのではないだろうか。前述の車のCMに出演したスターを見ると、代表作を何本も持ち、出演作は大作がほとんど。また、抜群の知名度を誇るスターばかりだ。一方、イライジャは素晴らしい俳優には違いないが、出演作が日本未公開だったり、公開規模が小さかったりと、そこまでの知名度はないように思える。
「今回のCMの主役はあくまでピーターラビットなので、主役ほどの存在感があってはいけないというのが前提になります。そのうえで、表現力と知名度がありつつも、主役をくわない存在感という、絶妙なバランスが必要となる。イライジャ・ウッドさんは適任だったと思います。また、ノアは幅広い層をターゲットとしているものの、やはり、3列シートのミニバンのため、2世代同居をされている方や、30~40代が親のファミリー層がメインだろうと考えています。そこに訴求できる人というのもありました」。
また、視聴者の反応を聞いてみたところ、「我々が伝えたかった、ノアのイメージはきちんと伝わっており、好評をいただいております」とのこと。また、今後のピーターラビット&イライジャ・ウッドでのノア続編CMについては、「ちょうど今、検討しているところ」だそうだ。 ちなみに、イギリスにも思える今回のCM撮影場所は、アメリカのポートランドとのこと。色々と驚かされることの多いノアのCMであった。