バカリズムに「芸人としてだけではない魅力」感じる ドラマ製作者が語る才能
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そして、豊福氏が注目していた俳優・竹野内豊が、バカリズム脚本の『来世不動産』を「面白い」と言っていたと聞きつけ、“それだ!”と即決。異色のドラマが誕生することとなった。
「脚本をお願いするにあたりバカリズムさんに期待したのは、ドラマの既成概念にとらわれない自由な発想と、会話劇の面白さです。この発想の面白さとは、決して奇抜であることではなく、コロンブスの卵のように、すぐそばにあったはずなのに気付かなかったというものもあると思います。また、認識のズレから起こるボタンの掛け違いや、巧妙な論理のすりかえなど、自然な会話がいつしかとんでもない内容に変わっている、といった言葉を操るのが上手なバカリズムさんならではの台詞の面白さを存分に発揮してもらいたい」。(豊福氏)
別の関係者は、こう言う。
「バカリズムさんは単に知識があるだけでなく、ほかの芸人の発言を拾うのも上手く、すごい毒を吐いても、あの風貌ゆえにきつく感じられません。さらに、ひな壇もいけて、MCもいけてと、マルチな才能の持ち主。重宝がられるのは、ある意味必然ですよね」。
ピン芸人・バカリズム。これからも要注目の人物であると同時に、連ドラ初脚本作『素敵な選TAXI』で、バカリズム独特の会話劇がどのように繰り広げられ、予想を裏切るどんな結末が待っているのか、必見だ。