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お正月映画に客層の変化? 映画興行界の変遷を探る

映画

 『男はつらいよ』シリーズ以降も、日本の家族を見つめ続けてきた山田洋次監督。同映画関係者は山田作品の公開日にも注目し、こんな意見を教えてくれた。「『母べえ』は2008年1月26日、『東京家族』は2013年1月19日、『小さいおうち』は2014年1月25日 に公開されています。いわゆる“正月第二弾”といわれる時期の公開です。シネコンが普及してからは、正月は“子どもを楽しませる場所”、正月明けは、“大人や高齢者が、自分のために楽しむ場所”。そんなふうに、映画館を利用しているのかもしれませんね」。お正月は孫や子どもを連れて、映画館に。その際に見る予告やチラシなどで、お正月明けに“自分のための映画”を探す人も多いのかもしれない。
 
 子ども向け映画が目立つお正月興行とはいえ、もちろん大人に響く映画も。今回、話を聞いた映画関係者の多くが「大人にぜひ見て欲しい映画」と口をそろえたのが、ディズニー・アニメ『ベイマックス』とデヴィッド・フィンチャー監督作『ゴーン・ガール』だ。「『ベイマックス』は練りに練られたストーリーの痛快な面白さが味わえます。『ゴーン・ガール』は、予想していない展開に度肝を抜かれること間違いなしです」。

 『妖怪ウォッチ』が勢いに乗る中、見逃せない傑作が公開されている今年のお正月興行。時代は移り変われど、映画館での体験が一年を始めるにふさわしい贅沢な時間であることには変わりはないはず。お正月はぜひ、劇場に足を運んでみては。(取材・文:成田おり枝)

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