「追い込むほど力を発揮する」 引き出しの多い注目女優・竹富聖花の可能性
今作で竹富が演じるのは、学校中が憧れる美人で、超絶お嬢様というキャラクターの稲沢はな。監督を始め、スタッフみんなが納得するキャスティングだったそう。
「物語のキーとなる背景を背負っている役柄なので、まずは、キャラターをしっかり理解して、自分のものにしてしまう演技力があることが必要だった。聖花ちゃんなら優等生としての凛とした佇まいや信念を曲げない強さ、心根の優しさなど、複雑な心境を表現できるのではないかと思ったのです。また、聖花ちゃん演じる稲沢はなという人物は、初音ミクへのオマージュという意味合いもあり、初音ミクのトレードマークであるツインテールが似合うことも大切でした」。ニコニコ生放送で流れた現場レポートでの書き込みを見てみると、竹富が登場すると「ツインテかわいいなぁ」「声綺麗」など、ニコ動ユーザーからの反応もまずまずのようだ。
本作を手掛けたアベユーイチ監督も、「役のつかみ方に天性のものがあって、方向さえきちんと示せば確実に体現できると感じました。勘が鋭いのだと思います。また、追い込むほど力を発揮する、力がある女優さんなのだと。今後、さらに女優として開花していくのでは」と竹富の可能性を感じているよう。
監督だけでなく、カメラマンも編集マンも、作品に携わった制作スタッフみんなが女優として惚れてしまう魅力があったと言う。「また一緒にお仕事したいと思うし、期待感がある女優さん」と青木プロデューサーも彼女の才能に惚れこんだひとり。制作スタッフに好かれることも女優として大切なことではないだろうか。スターダムへの階段を着々と登っているように見える竹富聖花の活躍に今後も期待したい。(取材・文:小竹亜紀)