「追い込むほど力を発揮する」 引き出しの多い注目女優・竹富聖花の可能性

ニコニコ動画にアップされるやいなや話題となったボカロ楽曲「脳漿炸裂ガール」。この独特な世界観を持つ楽曲をモチーフにした同名小説が実写映画化される。主人公のひとりとして選ばれたのは、注目される若手女優のひとり、竹富聖花だ。最近、話題作に出演が続いている彼女の魅力を、本作の青木裕子プロデューサーに伺い紐解いた。
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楽曲を手掛けた「れるりり」が、「音楽が原作になれる」と言い現わしているように映画版は新しい試み。そんな作品の主人公に選ばれた竹富は、2011年、テレビドラマ『ヘブンズ・フラワー~The Legend of ARCANA~』でデビューを飾って以来、着実にキャリアを積んできた。
出演した近作を挙げてみると、主人公の友人役のヤンキー少女・森下絵里役を好演した『ホットロード』(14)や元気いっぱいな帰国子女・中村莉桜役に扮した『暗殺教室』(15)、“自称・学園のクイーン”の女子高生・山本沙綾役を演じたテレビドラマ『she』(15)など話題作が続く。また、大沢たかおと共演しているキリン「本搾り」のCMでは、いたずらぽく「いひ」と笑う表情がとてもかわいらしく、数秒ながら「あの子は誰?」と思わせるような存在感を残している。
映画『脳漿炸裂ガール』のキャスティングに携わった青木裕子プロデューサーも「作品ごとに印象が変わるのが何よりも魅力」だと話す。「映画『ホットロード』を観た時にいいなと思って調べたら、聖花ちゃんでした。もちろんすでにほかの作品で彼女の存在は知っていましたし、透明感のある女優さんだと気になっていたのですが、この映画で彼女だと気づかなかったのです。作品によってがらりと雰囲気を変えられる、引き出しの多い女優さんだなという印象を受けました」。