トーク力を発揮！ バラエティ番組を席巻する演技派俳優・女優たち
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昨今、俳優・女優が数多くのバラエティ番組に出演している。これまでは、バラエティ番組に出演する俳優というと、毒舌でブレイクした坂上忍や『トリビアの泉』（フジテレビ系）で司会を務めた高橋克実、八嶋智人など三枚目を得意とする俳優が挙げられた。しかし今では、実力派俳優も番組で見事なトークを発揮している。今回は、そんな彼らの“バラエティ力”に注目したい。
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まず、筆頭に挙げたいのが木村佳乃である。今年正月に放送された『世界の果てまでイッテQ！新春2時間スペシャル』（日本テレビ系）では、「押すなよ～押すなよ～」と言いながらほっかむり姿で“熱湯風呂”に入ったり、バンジージャンプに挑戦するなど髪を振り乱しながら体を張っていた。その姿は今でも印象に残っている。
この活躍が認められて（？）か、今春からは『発見！なるほどレストラン』（フジテレビ系、現在は『発見！ウワサの食卓』）のMCに抜擢。昼間からベロベロに酔っぱらう“昼ベロ”の聖地と称される東京都北区赤羽へ行き、酔っ払いたちとホッピーを飲み交わすというロケにも参加し、大物女優にもかかわらず、飾らない姿を披露した。
若手女優では松岡茉優が群を抜いている。子役時代に『おはスタ』（テレビ東京系）に出演していたということもあり、お笑いへの臨機応変な対応が、見ていて心強い印象がある。芸人のネタ披露番組『オサレもん』（フジテレビ系、現在は特番枠）では、同じMCのおぎやはぎからイジられつつ、赤面しながらも仕切り役に徹している。ほかにも、映画『ストレイヤーズ・クロニクル』の舞台挨拶では、グダグダなトークを展開する岡田将生をフォローするように、「どうなってるんですか!?」と鋭いツッコミを入れていた。ほかの俳優陣と比べると、場の空気を察する能力が突出している。
男性陣では、松山ケンイチのトーク力も見逃せない。7月6日に放送された『しゃべくり007』（日本テレビ系）では、「家族を持って価値観が変わりました。人から嫌われてもいいやって思いました。もうどうでもいいですね」とあっけらかんとした様子で語ると、くりぃむしちゅー上田晋也から「どんな変化だ！」とツッコまれていた。ほかにも、青森出身ということから“上京あるある”を次々と発表。エピソードトークにも磨きがかかっている。
俳優・女優が出演するバラエティ番組の多くは、ドラマや映画のプロモーションではあるが、昔と比べると、トーク力が明らかに上がっているように思える。これまで、お笑い芸人が俳優業に手を広げるケースが多く見られたが、今後はバラエティ番組のレギュラー出演者として俳優・女優が数多く登場する機会が増えていくのではないだろうか。（文：梶原誠司）
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