『植物図鑑』『オオカミ少女』勢いのある恋愛映画、好調なのはなぜ?

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2014年12月に公開された『アオハライド』の興収19億円を筆頭に、2016年は『黒崎くんの言いなりになんてならない』が12億円、『ストロボ・エッジ』が23.2億円、『ヒロイン失格』が24.3億円、『orange‐オレンジ‐』が32億円、『オオカミ少女と黒王子』が10億円越えと、2015年前後から恋愛小説と少女漫画を元にした映画の好調が目立ち始めた。そして、いま、最も元気なのが『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』だ。
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三代目 J Soul Brothersの岩田剛典と若手演技派女優の高畑充希が主演を務めた『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』は、興行通信社が発表する全国週末興行成績で初登場1位を記録したあと、翌週に3位へと後退したものの、その次の週には1位に返り咲いた。公開4週目では3位をキープしている。この現状について、松竹宣伝部はこう話す。
「本作の客層は、20代女性が中心層となっており、ティーン女性から20代女性が全体の約6割を占めています。ただ、一般のツイートから男性同士の来場が見受けられ、ネットを普段使用しない年輩女性と高齢の女性からの問い合わせも松竹に多いため、そのような幅広い層が来場している模様です。 同伴形態は、“友人と2人”が最も高く、“1人で観た”“親子”が次いでいます。とはいえ、“1人で観た”率は、『ホットロード』、『好きっていいなよ。』並みで低めです」。
大方の予想通り、『植物図鑑~』は女性がメインの観客層というわけだ。だが、今、マスコミの報道などで、彼氏や彼女がいないに留まらず、恋愛自体に興味がない、恋愛は面倒くさいと考えている若者が増加している、と頻繁に耳にする。しかし、これら恋愛映画のヒットから、そうではないように思えるが…。『植物図鑑~』の企画・プロデューサーの井上竜太氏は、こう分析する。