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SW最新作『ローグ・ワン』に胸熱! まずは「最高!」と声を大にして言いたい

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 胸熱の大きなポイントは二つ。本作のヒロインとなる孤独な女戦士・ジンが仲間を得て、確かな希望を手にしていくこと。そして、ジンの出会う仲間たちの誇り高き姿だ。「デス・スター」の設計に関わった科学者ゲイレンの娘であるジンは、幼い頃に両親と離れ離れに。気の強さで隠しているものの、ジンの瞳には寂しさが漂う。そんなジンが手に手を取り合うことのできるメンバーと出会い、「仲間だ」と言われた時に瞳に宿した大きな輝き。この輝きを目にした時、思わず私は涙してしまった。

 そして、ジンという希望のもとに集い、<ローグ・ワン>と名乗ることとなるメンバーがまた最高!『スター・ウォーズ』シリーズは黒澤明監督からの影響を多く受けているというのは有名な話だが、寄せ集めの戦士の活躍を描く本作は、まさに『七人の侍』を彷彿とさせる。集ったメンバーも扱いにくい短気男や、友情に厚い者、強靭な精神力を持った者など、それぞれに違った“男くささ”を持っており、『七人の侍』のメンバーと同じように観ているうちに大好きになってしまうこと必至。「人を守ってこそ自分を守れる」というサムライ魂もしっかりと受け継がれており、彼らが限りなく不可能なミッションに挑む姿は、日本人の私たちにとってはより一層、心に響くはずだ。

 <ローグ・ワン>の最大の武器は“希望”。この武器が『エピソード4』の新たなる希望につながり、壮大なサーガをさらなる感動のドラマへと引き上げる。本作を観たならば、『エピソード4』が観たくなること請け合いだが、そう考えた時にジン役のフェリシティ・ジョーンズのヒロイン抜擢は大成功だったように感じる。フェリシティは良い意味で、イマドキの美人ではない。品のある美しさが魅力の女優だ。そのクラシカルで芯の強さを感じさせる美しさは、『エピソード4』のレイア姫とも決して時代の差を感じさせない普遍的なものだ。ジン、レイア、パドメ、レイといい、シリーズに貫かれたヒロイン抜擢のうまさにも改めて感心させられた。(文:成田おり枝)

 映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は全国公開中。

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