『フランケンシュタインの恋』に学ぶ人生論 心打つセリフの数々に反響

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不老不死の怪物が恋を知り、友情を知り、世界を知っていく、現在放送中の連続ドラマ『フランケンシュタインの恋』(日本テレビ系/毎週日曜22時30分)。毎回、放送後には、ツイッターなどのSNS上に視聴者からの感想があふれているが、その中でも数多く上がっているのが登場人物たちのセリフだ。特徴的なのが、単にセリフがSNS上に投稿されるだけでなく、劇中のセリフに心打たれ、それに対する様々な思いが長く綴られている。
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本作は、120年前に生み出され山奥で暮らしていた綾野剛演じる怪物・深志研が、様々な人々に出会い“人間とは何か”を学び、そして二階堂ふみ演じる津軽継実との恋模様も描かれる。そんな深志へのセリフは、“言葉の意味”に改めて気づかされる。
放送後にもっとも反響が多くあがっているのが、深志が大好きなラジオ番組のお悩み相談担当・天草純平(新井浩文)のセリフだ。
―「怪物こそ、人間に恋をすべきだと思います。人間のなかにどんどん入って、その中で生きて、どうしたら人を殺さずにすむか、そのことを必死になって考えるべきだと思う。人を殺しちゃいけないってことは、誰かをちゃんと好きになって人を心から生かしたいと思う奴しかわからないことだと俺は思う」
―「信じてたものに裏切られるのが“悲しい”で、初めから信じる価値のないものが“虚しい”です」
―「謝るってことは許してもらうことを前提にするんじゃなくて、罰を受けることを前提にすることだと思う。自分のしたことから逃げちゃダメだ。罰を前提に謝らないと、それはただ自分のしたことから逃げるために謝ったフリをしてるだけなんじゃないかと思う。嫌われたことが罰と思うなら、それを受け入れた上で謝れ!自分のしたことから逃げちゃダメだ」
―「自分を分からないと思ったときは、自分を面白がればいい!」
このように、少しクサいセリフだったり、心にどストライクのセリフが多い天草。だからこそ、観ている人が共感し、心に響きやすいようだ。さらに、第5話で天草の口から大切な人を失った辛い過去が明かされるとSNS上では、改めてセリフに対し共感するコメントがあふれた。
“いいセリフは言っているものの、あの熱さに、どこか引いている自分がいた。でも、天草が抱えている過去を知った今、改めて彼の言葉の深さを知った。罰を受け続けて生きるなんて、辛すぎる…”
“天草さんが悩んでいることは薄々感じていたが、この人は本気で悩んでいる。でなきゃ、こんなセリフは出てこない”
“天草のセリフは、いつも心に染み入ってくる”