『M 愛すべき人がいて』の原点がここに!? 今こそ見たい『奪い愛』シリーズの魅力

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浜崎あゆみ誕生秘話を虚実ないまぜで描き話題のドラマ『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日系)。本作がネット上を中心に“ツッコミ”という名の賛辞を集める中、ドラマファンの間で再び注目を集めているのが『M~』同様に放送作家の鈴木おさむが脚本を務めた『奪い愛』シリーズだ。『M~』の原点とも呼べる愛憎劇で、傑作選の放送も決定した『奪い愛』シリーズの魅力に迫ってみよう。
【写真】三浦翔平、水野美紀、田中みな実…クセ者キャストの振り切った演技に心奪われる!
◆原点にして頂点? “ドロキュン”の金字塔『奪い愛、冬』
(C)テレビ朝日
2017年1月期に、女優の倉科カナを主演に迎えて放送されたのがシリーズ第1弾となる『奪い愛、冬』(テレビ朝日系)だ。
デザイナーとして働く光(倉科カナ)は恋人・康太(三浦翔平)との結婚を控え幸せな日々を送っていた。そんな光の前に、元恋人・信(大谷亮平)が姿を現す。ほかの女性と結婚していた信との再会に動揺する光。再会から程なく距離を縮めていく光と信だったが…。
(C)テレビ朝日
結婚を控えた光と康太の甘いひとときや光と信の過去の大恋愛が描かれる一方で、水野美紀演じる信の妻・蘭が嫉妬の炎をたぎらせ予測不能な言動で光を追い詰めていく展開は、まさに“ドロキュン”の金字塔。ある事件に遭遇したことから右足に重傷を負った蘭が、信に対して“右足が…うずくのぉぉ…”と迫るさまは不気味な音楽も相まってまるでホラー。また、『M~』にも出演している三浦が、狂気に染まっていく康太を振り切ったテンションで熱演しているのも見逃せない。
◆ホラー多め愛憎マシマシのシリーズ続編『奪い愛、夏』
(C)ABEMA
シリーズ1作目から2年半の時を経た2019年8月にAbemaTVで配信されたのが、シリーズ第2弾となる『奪い愛、夏』。
会社員の椿(小池徹平)は同僚の杏(松本まりか)と付き合っていた。ある日、椿の父が1億円の借金を背負っていることが判明。そんな中、椿が勤める会社の社長・桜(水野美紀)は、椿を社長室に呼びつけると「1億円で私と結婚しなさい!」と言い放つ。桜との結婚を泣く泣く了承する椿だったが…。
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役柄や設定を一新したシリーズ第2弾は、ネット配信ということもあってかシリーズ第1弾の『冬』に比べて、ホラー演出、暴力描写、ラブシーンなどあらゆる要素が過激にパワーアップ。本作で主人公を演じることになった水野がハードなアクションからセーラー服姿まで披露すると、小池は悲劇的な状況に陥る椿を、目を血走らせて体現。さらに松本が体当たりで演じる杏が、桜と椿の間で翻ろうされていく姿も必見だ。
(C)ABEMA
また本作には杏の同僚で友人の瞳役で田中みな実も出演。彼女が『M~』で見せる怪演の萌芽も感じ取ることができる。さらに、三浦翔平が最終回にカメオ出演するという仕掛けもファンを喜ばせた。