クランクイン!

  • クランクイン!ビデオ
  • クラインイン!コミック
  • クラインイン!トレンド

  • ウェブ全体を検索
  • このサイト内を検索

なぜ『グーニーズ』は今なお愛され続ける映画なのか?

映画

関連 :

スティーヴン・スピルバーグ

クリス・コロンバス

リチャード・ドナー

●『グーニーズ』は“子どもの理屈”で描かれている

 シンディ・ローパーによる主題歌「グーニーズはグッド・イナフ」のミュージックビデオは、『グーニーズ』の姉妹編のような作りになっている。“グーニーズ”の仲間たちはもちろん、スピルバーグ本人が登場するというお遊びも話題となった。この36年間、『グーニーズ』続編の噂は何度も流れては消え、リチャード・ドナー監督が続編の噂を否定するというニュースが流れてきたこともあった。ちなみに筆者がこの映画を映画館で観たのは15歳の時。つまり、“グーニーズ”の仲間たちは同年代の少年少女たちだった。当時は『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(1981)の子ども版といった趣で製作された文脈もあったことから、『グーニーズ』のような「屋根裏から始まる冒険」は、自分たちにも可能ではないか?と思わせた点も大きな魅力だった。

映画『グーニーズ』(1985)より 写真提供:AFLO
 だからこそ思うことがある。それは、親の知らない秘密、冒険、宝探し、悪者をやっつけるという、誰もが子どもの頃に夢見ていたことを、『グーニーズ』は描いているということだ。そういう意味で、この映画が“大人の理屈”ではなく、“子どもの理屈”で描かれている点がとても重要なのだ。確かに、不動産買収や負債といった“大人の理屈”はある。だが、『グーニーズ』における全ての行動原理は“子どもの理屈”を中心に描かれていることが窺(うかが)える。映画の技術面で作品が色褪せることがあったとしても、描かれている精神が色褪せることがないのはそのためだ。そういった姿勢の映画は意外と少ない。それゆえ。普遍・不変とも言える“子どもの理屈”こそが、公開から36年経過しても変わらず愛されている理由ではないかと思わせるのである。(文・松崎健夫)

2ページ(全2ページ中)

この記事の写真を見る

関連記事

あわせて読みたい


最新ニュース

  • [ADVERTISEMENT]

    Hulu | Disney+ セットプラン
  • [ADVERTISEMENT]

トップへ戻る