福士蒼汰が“残虐な殺し屋”、向井理が“冷酷なヤクザ”に 『ザ・ファブル』エゲツない敵役たち
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俳優・岡田准一主演の最新作『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』の公開を記念して、2019年公開の第1作目『ザ・ファブル』が、今夜21時から「金曜ロードショー」(日本テレビ系)で地上波初放送される。伝説の殺し屋“ファブル”を演じる岡田の壮絶なアクションに注目が集まる本作だが、彼を迎え撃つ“エゲツない敵キャラ”たちを演じた豪華俳優陣も見逃してはならない。
【写真】福士蒼汰、向井理ら『ザ・ファブル』エゲツない敵キャラたち
あまりにハイペースで仕事をこなしすぎたため、“人殺しをしない普通の人”として生きるよう、ボス(佐藤浩市)から命じられたファブル。1年間、関西の関係組織の世話になり、“普通の人”として生活することになったが、待っていたのは“普通でない”刺客たちだった。
■ 福士蒼汰、キャリア史上類を見ない“残虐キャラ”
福士蒼汰
福士が演じたのは、それまで多く演じていた“まっすぐな好青年”とは正反対の、残虐な殺し屋・フード。自身の憧れで、“都市伝説”とさえ言われていたファブルの痕跡をつかみ、子どものように大喜びするが、やることは終始エゲツない。江口カン監督からフードについて「大学生のような殺し屋」とイメージを伝えられた福士。その言葉のとおり、相棒のコード(木村了)と共に全くためらうことなく、ゲーム感覚で人を次々殺していく殺し屋を体現した。
そんなフード=福士最大の見せ場はやはり、映画のクライマックスを飾る、対ファブルのアクションシーン。念願のファブルと対面し、獲物を見つけた猛獣のように襲いかかるフードを、長身の福士が演じるさまは迫力満点だ。
岡田と映画『図書館戦争』シリーズで味方同士として共演していた福士は、「いつか戦いたい」と“敵役”での再共演を熱望していた。そのことを知ってこのシーンを見ると、喜びに打ち震えながら戦うフードの姿は、念願だった岡田とのアクション共演に対する福士の喜びがにじみでているような気もしてくる。
■ 『わた定』”種田さん”のイメージ吹っ飛んだ向井理
向井理
公開当時、ドラマ『わたし、定時で帰ります。』(TBS系)で、ヒロインの元婚約者にしてスマートで包容力のある上司“種田さん”を演じ、毎週のようにテレビの前の視聴者をキュンキュンさせていた向井。本作では、そんな種田さんのイメージが吹き飛んでしまうような組織の幹部、砂川を熱演した。
“種田さん”のイメージは、向井が画面に登場した瞬間に吹き飛ぶ。オールバックに黒スーツ、顔の右側に大きな傷をもつ砂川は「海老原が会長に何の話やぁ?」と、どぎつい関西弁で部下に詰問。性格も冷酷で、ファブルの関西移住に乗じて、幹部の海老原(安田顕)を罠にかけ、組織の転覆を画策する。実にずる賢いキャラクターだ。
ファブルとの直接対決こそなかったものの、向井が演じる砂川は確実に観客の心に爪痕を残す。