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鈴木亜美、40歳に 駆け抜けた10代、ずっと悩んだ20代、30代で親になり気持ちに余裕

エンタメ

駆け抜けた10代、ずっと悩んだ20代、充実していた大事な30代



――40歳を迎えられるということで、デビューの時から見ている身としては驚きなんですが、ご自身でこれまでを振り返ると、それぞれどんな時代でしたか?

鈴木;ん~、そうですね…。10代はとにかく駆け抜けたっていうか、自分の意志とかじゃなく、やれることをもうやりまくろう!みたいな年代でしたね。学生でもあったし、その時しかない青春というか、仕事も全部楽しもうと思っていました。

20代は自分の中でも悩むことがいっぱいあった時代でした。どんどん大人になっていくにつれて、自分のやりたいことと、でもできないこととっていう葛藤があったりして。とにかくずっと悩んでいたな。でもずっといい環境にいさせてもらえて、エイベックスにも移籍しましたし、新しい自分というのを出していくきっかけとなった年代でした。20代はいろんなことを大事に大事に真剣に悩みながらやっていましたね。

それが30代になると一気に殻が全部破けたような感じで(笑)。解放感と、ようやく自分の自由というか、いろんなことを考えすぎずにやればいいんだっていう楽しさを一番重視した年代でした。煮詰まったり悩んだりするといいものはできないなと感じて、仕事もちょっと離れてしまうかもしれないけど、自分のことも大事にしようとちょっとずつ思いましたね。そんな中で結婚して子どもも2人生まれて、プライベートがものすごく充実していた大事な30代でした。


――ご出産を経験されたことはやはり大きかったですか?

鈴木:そうですね。考え方がものすごく変わりました。YouTubeを始めたのも、子どもがYouTubeを好きでずっと見ていて、“あ、もうこういう時代なんだ”って子どもから教えてもらった感じです。プライベートや素の顔っていうのを、昔はなるべく見せずに素を隠して演じてやっていたものが、今はもうどれだけ素でやって受け入れてもらうかという時代になったので、そこを試すチャンスだなって。やっぱり子どもがいるので、なるべく素のままの私を見てもらいたいなっていう気持ちが大きくなって、YouTubeとかでは素のまま楽しんでやれたらなって思っていますね。

――“激辛女王”としてバラエティー番組でも大活躍ですが、ファンの皆さんからの反応はいかがですか?

鈴木:どうですかね、いろいろあると思います。20何年やってるので、ファンの皆さんもそれぞれ思うところもあると思いますし。でも、そういうのも全部しっかりと受け止めて、今のこの時代に合ったことをやりたいなって思ってます。


――テレビに映るお母さんへ、お子さんからのリアクションはありますか?

鈴木:長男は「鈴木のあみちゃんだ!」って(笑)。結婚して本名は変わったので、子どもにしてみたら「鈴木ってなに?」みたいな感じのようです。いつもママかわいいって言ってくれるので、それだけで、もっと頑張ろうって思います(笑)。

――お子さんが生まれて、お仕事へのスタンスも変わりましたか?

鈴木:前はオンとオフがすごくはっきりしていたんですけど、やっぱり子どもが生まれると頭の中、60~80%子どものことでいっぱいで、それが頭の中にありながら仕事をしなければいけないという状況なので…。オンオフしている暇がないという状態なので、なるべく素のままの私でちゃんと仕事もこなせる形が今は一番ベストなのかなって思ってます。


――ステージ以外にも、ドラマ、バラエティー、YouTubeとどんな活動も楽しんでやられている姿が印象的です。

鈴木:今一番気持ち的にも楽というか、すごく落ち着いて楽しんでやれてますね。親になったことで、気持ち的にも余裕ができたっていうか…。今までずっと仕事一本でがむしゃらにやってきたのが、ちょっとふり幅ができたおかげで、リラックスできる場所ができて、頑張ろうって思える気持ちができたというか。ずっと子育てだけだとそれはそれでストレスになりそうだし、ちょっと仕事に行ってきれいにしてもらったりすると、はぁーって、デビュー当時みたいな気持ちになったり。そういうのがあるので、今はすごくいいバランスで仕事と家庭と両立できているなって感じています。

――40代を迎えられますが、どんな40代を過ごしたいという目標はありますか?

鈴木:子どももどんどん大きくなって、小学生になったりしたら外に遊びに行って“ママ”ともそんなに呼んでくれなくなっちゃうんだろうなって思うので、私自身は仕事でもしっかり自分の居場所を見つけたいなって。40代は今までとは違う感覚で、また仕事を築き上げたいなって思ってます。

お母さんとしても、いつまでも面白いお母さんでいたいかな(笑)。

――今回のライブはお子さんも楽しんでくれるんじゃないですか?

鈴木:そんな何分も持たないです。すぐに飽きちゃってYouTube見たいとか言い出すんじゃないかな。きっと来てくれないと思うので、ママはママで頑張ります(笑)。(取材・文:編集部 写真:松林満美)

 「Ami Suzuki Birthday Live “超激辛40倍”」は、東京・池袋harevutaiにて2月26日14時30分、18時開演(昼夜2回公演)。

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