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鈴木保奈美、20代の自分に伝えたいメッセージ「ちゃんとした、良い人じゃなくてもいい」

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「別に変な人だと思われてもいいや」と諦めがつくよ――20代の自分にメッセージ



――ご自身もリンダと同じく子育てをしてきたかと思いますが、子育てで大事にしていたことはありますか。

鈴木:日々やらなきゃいけないことを一生懸命やってきただけで、ポリシーみたいなものは持っていないです。日々、「こうした方が良い」とか「〇〇さん家はこうしているらしい」「このお友達の家ではこういう言い方をしているらしい」とか、いろんなところから情報が入ってきますから、なるほどと思うことがいっぱいありますし、どれかを選ぶことは全然できないですし、もうグラグラです。

――「ああすれば良かった」と後悔することも?

鈴木:そんなことだらけですよ。でも、そもそも後悔って、一晩寝て忘れてしまってはいけないと思うんですよね。どうにかフォローできることだったら、そこからやり直したり、フォローアップしたりしますが、それでもどうにもならなかったことはあるじゃないですか。それは忘れちゃいけないから、「あれはどうにもならなかった」と思いながら生きていく気がします。


――40~50代になってから舞台の面白さが分かったとおっしゃるように、年齢を重ねることの面白さはいろいろあるかと思います。例えば20代の頃のご自身にそれを伝えるとして、どんな風に言いますか。

鈴木:「別に変な人だと思われてもいいや」と、諦めがつくようになるよ、と(笑)。若い頃は、良い人だとか、きちんとした人だと思われなくちゃいけないと思っていた節があって。でも、へんてこりんだったり、だらしがない人だと思われたりしても、それはどうでも良いことだし、人がどう思うかを自分がコントロールする必要はないし、そもそもできないし。例えば、私が思う「あの人、変わっているよね」とか「変だよね」というのは、嫌いとは違うじゃないですか。どうしても理解できない人、変だけど、楽しい人はたくさんいて、「ちゃんとした、良い人じゃなくてもいいんだ」と思えるようになるよ、と伝えたいですね(笑)。(取材・文:田幸和歌子 写真:松林満美)

 パルコ・プロデュース 2022『セールスマンの死』は、東京・PARCO劇場にて4月4~29日、長野県松本市・まつもと市民芸術館主ホールにて5月3日、京都府京都市・ロームシアター京都メインホールにて5月7・8日、愛知県豊橋市・穂の国とよはし芸術劇場PLAT主ホールにて5月13~15日、兵庫県西宮市・兵庫県立芸術文化センター阪急中ホールにて5月19~22日、福岡県北九州市・北九州芸術劇場大ホールにて5月27~29日上演。

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