マイケル・ベイ「僕がやっているのは“死にゆく芸術”」 リアル・アクションへのこだわりと進化
“ハリウッドの破壊王”の異名を持つベイ監督。だが今、ハリウッドではマーベルやDCを筆頭に、スーパーヒーロー映画が人気を博し、それはブルースクリーンを多用して制作されている。「僕がやっているのは“死にゆく芸術”だよ」とベイ監督は吐露する。
「アクションが撮れる監督は本当に少なくなってしまった。今はブルースクリーンばかりで、アクション演出の仕方を知らないんだ。すべて事後処理でなんとでもなるからね。でも僕は彼らとは真逆で、この映画の中では3カットしかブルースクリーンを使っていない。基本的にはすべてリアルなんだ。死にゆく芸術だけどね…」。
映画『アンビュランス』メイキング (C)2022 Universal Studios. All Rights Reserved.
車の横転シーンやロサンゼルス川でのヘリと救急車のチェイス、どれもが本当に撮影され、ベイ監督の強いこだわりが詰まっている。「それが映画を面白くしていると思うし、スーパーヒーロー映画では味わえないものだ。スーパーヒーロー映画は楽しいよ。でも、非現実的だよね」と付け加えた。