田中圭、官能シーンの相手が大島優子と知り「大島かい!」
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――大島さんは田中さんとの再タッグはいかがでしたか?
大島:過去に何度も共演させていただいているのですが、作品ごとに同じ会社の先輩だったり、友人の好きな人だったり、不倫だったりと、関係性が全然違ったので、今回、元恋人という役柄で、どう動いてくるのか、とても楽しみでした。実際現場に入ると、やっぱりこれまでとは全然違って。改めて田中圭さんはすごいなと思いました。
映画『女子高生に殺されたい』 (C)2022日活
――役によって現場での立ち振る舞い方も違うのですか? 例えば対立するときは話さないとか。
田中:立ち振る舞いはたぶん変わらないと思います。役の関係性もそこまで意識はしていませんが、距離感が変われば、肌で感じる空気感みたいなものは変わると思います。でもあくまで僕の持論ですが、どんな役柄の関係性であっても、仲が良い方がアプローチはしやすいと思っているので。親密な関係になればなるほど、役にもいいと思っているので、どうコミュニケーションを作るかというのは、常に意識していますし、苦労する部分でもあります。
――今回も苦労する部分は多かったのでしょうか?
田中:正直、フレッシュな高校生役の子たちと対峙(たいじ)するのはすごく難しかったです。役をまとって立つにしても、役をまとってなく立つとしても、やっぱり自分が感じる壁があって…。本来ならばもっとコミュニケーションをとって、打ち破っていくべきなのですが、コロナ禍ということもあり、撮影以外のところで話しかけるのも申し訳ないという思いがあったので…。
大島:それは私も同じでした。私が演じた五月は、カウンセラーとして生徒たちと同じ目線で話をする役だったので、しっかり生徒役の子たちと打ち解けないとダメだなと思っていました。だから結構頑張って話しかけたりしたのですが、やっぱり年齢も離れていますし、コロナ禍でそこまでしっかりとコミュニケーションもとれないので、とても難しかったです。
映画『女子高生に殺されたい』 (C)2022日活
田中:だからこそ、やっぱり大島さんがいてくれたのは大きかったですね。彼女がいると気を使わないでいられるというか…とても楽な関係性だったので、大島さんが現場に来たときは「あー仲間だ」みたいな感じでした(笑)。
大島:私も安心感はありました。普段、撮影の合間でしゃべっているときは、グニャって感じなのですが(笑)、いざ撮影に入るとスッと役をまっとうしてくださるので、本当に切り替えが素晴らしいなと感じました。
――コロナ禍での撮影はいろいろなところに影響があるのですね。
田中:まあ人にもよると思います。僕のようにコミュニケーションをとりながらやりたいと思っている人には難しい面がありますが、逆に「放っておいてくれ」という人には、すごく良い環境だと思いますしね。