田中圭、官能シーンの相手が大島優子と知り「大島かい!」
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――この物語は、自分でも理解できない感情をどう制御していくか、または開放していくか…というようなテーマも内在していますが、それぞれ自分では自覚していないけれど、他者から指摘される俳優としての癖みたいなものはありますか?
田中:芝居をしているときと、していないときでは全然違うと言われますね。主演を務めた映画で、エキストラさんと間違われたことありますから(笑)。僕自身はまったく意識していないから「えっ、そうなの?」って思います。もっと分かりやすく言えば、女性には「お芝居をしているときは色っぽいんだけれど、普段はね…」って言われるんです。
田中圭
大島:それすごく分かる!(笑)
田中:分かるじゃないでしょ! でも、もちろん自分的にも「ヨーイスタート」でスイッチ入れているつもりはありますが、だからと言って、カメラが回っているときといないときで、そこまで意識していないので「普段の俺ってどんだけなんだよ!」って凹むこともあります。
大島:私は自覚していないというのとは違いますが、結構感情を出すときに眉毛が動いちゃうんですよね。あまり意識していないのですが、眉毛が動くとオーバーに見えちゃうじゃないですか。だからなるべく顔の力を抜くように気をつけています。
大島優子
シビアな題材、しかもコロナ禍で、若手俳優と現場でコミュニケーションをとることが難しかったという田中と大島。だからこそ互いの存在は大きな助けになった。インタビュー中も終始、突っ込み合うなど、息がピッタリ。劇中の、常識では理解できないことを“分かち合う”という関係性は、この2人の信頼から成り立っているとも感じさせる空気感だった。(取材・文:磯部正和 写真:高野広美)
映画『女子高生に殺されたい』は公開中。